伝説のモンスタートラックC1500 454SS 桁違いの加速を堪能せよ!

もはや入手困難なモデルとしてその名前があがるシボレー・C1500・454SS。通常のC1500の特別グレードで、7.4ℓV8エンジンを搭載する、まさにモンスタートラック。
THE PICK UP TEST DRIVE
1990 CHEVROLET C1500 454SS
アメ車中古車を徹底試乗紹介
もはや入手困難なモデルとしてその名前があがるシボレー・C1500・454SS。通常のC1500の特別グレードで、7.4L V8エンジンを搭載する、まさにモンスタートラック。そのレアモデルが千葉県がレジジョーカーに入庫した!
C1500の中でも激レアなモデルが454エンジンを搭載した「454SS」だ。
希少性だけではなく品質にもこだわる 安心して乗れるアメ車を提供
レアなUS雑貨販売と、超個性的な小川社長をアメマガで何度もクローズアップしたことにより、千葉県のガレージジョーカーは読者にとっておなじみのショップだろう。同ショップが扱う販売車両は、とにかく品質重視。人気があるモデルをとにかく並べることはせず、納得が行くレベルの状態を保った車両だけを仕入れ、さらに代表的な消耗品も交換して店頭に並べる。
それ故、価格だけを見れば他店より高くなってしまう場合もあるが、それはオーナーに安心して長く乗ってもらうための先行投資が含まれる。安い車両を購入し、後に同ショップが行なった消耗品を交換しようとすると、その金額はかなりの額になるはずだ。ヴィンテージモデルが一番の好物だという小川氏だが、店頭に並ぶ多くは90年台モデル。 その理由は、この年代のアメ車がメンテナンス性にも優れ、パーツもまだ入手できて一般ユーザーにおすすめできるからだと語る。
今回注目したのは、長い歴史を持つシボレーC/Kトラックの中で、入手困難なレアモデルとして名前があがるC1500・454SS。90年~93年の4年間だけ生産された、特別スポーツグレードだ。90年台後半の日本のアメ車ブームの際には大きく注目され、リッチなカスタムベースに選ばれた。しかし現在その個体数は激減し、ノーマルはほぼ絶滅。今回のモデルは、ノーマルに近い希少なモデルだ。
IMPRESSIONS
軽く踏み込むとホイールスピン さすがの7.4L、SSは伊達じゃない!
「ドッドッドッドォ~」。久々にアメ車の大排気量エンジン音を聞くと、感動で思わずニヤケてしまう。ギアをドライブに入れる前から走りたくてウズウズするこの音、エコカー信者には理解できないだろうね。音以上に感動するのが、スタートの加速。
やや強く踏み込んだだけでホイールスピンするほど加速レスポンスはバツグンで、スピードメーターはドンドン上がっていく。アクセルを踏まないクリープ状態でも驚くほど前に進んでいくので渋滞中は苦労しそうだが、これも加速の助走と割り切りたい。走りが楽しいクルマは、本当に面白い。それに尽きる。
年々個体数が減少するレアモデル ノーマルテイストがさらに希少
カスタムベースとして人気を博したC1500。現存するモデルは、ほぼカスタムされてるといっていい。同じように454SSもカスタムされたモデルがほとんどで、この車両のようにノーマルに近い状態を保っているのはかなり希少だ。
インテリアも状態良し、程度は最高級だ
90年~93年の4年間だけ生産されたC1500・454SS。「SS」とはスーパースポーツの略で、シボレーのハイパフォーマンスグレードだ。「454」とはアメリカのエンジン容量(キュービックインチ)で、日本的に言えば7.4?。一般的なC1500のエンジンが5.7?だから、いかに巨大エンジンを搭載しているかが分かる。 その454SSの生産台数はトータルで1万6953台といわれ、初年度の90年が一番生産数が多い。今回のモデルも90年モデルだ。
仕様はモデルイヤーによって異なり、90年型はミッションが3ATで、1年以降は4AT。エンジンもブラッシュアップして230hpから255hpへ向上している。C1500はカスタムベースとして多く使われ、ノーマル状態を保っている車両はほぼ皆無。
この車両はダウンサス、ロールパン、クリアヘッドライト、フロントタイヤサイズを275から235に変更しているが、変更されがちなグリルはそのまま残されるなど、ノーマルに近い状態を保つ。インテリアは追加メーターが加わるだけで当時のまま。454SSの特徴であるガーネットレッドカラーのシートも、ここまで綺麗な状態を保たれているのは珍しい。点火系・水回り系の消耗品は交換済みで、機関系は絶好調。こんな454SS、中々ない。
日本で流通するスタンダードなC1500のエンジンは5.7?だが、454SSは7.4?V8を搭載する。90年型は230hpを発揮。91年以降モデルは255hpに向上した。1ナンバー登録のため、自動車税も抑えられる。
ホイールはバセットの15インチ。タイヤサイズはオリジナルで前後275/60/15となるが、今回のモデルはフロントが235/60/15となっている。
ヘッドライトをクリアタイプに変更されているが、変更されがちなグリルはオリジナルのまま。ボウタイエンブレムを縁取るレッドのワンポイントも454SSの証だ。
オリジナルはステップ付きリアバンパーだが、このモデルはフラットなロールパンに変更。本来鉄板むき出しの荷台にはベッドライナーが追加されている。
センター部分が補助シート的に折りたたみされるベンチシートがスタンダードと思われるが、このモデルに装着されているシートは2面タイプのベンチシート。454SSに設定されているカラーのガーネットレッドのシートは、ヘタリもなく張りも強い状態。エンジンパワーが大きいためシートにホールド感を求めたくなるが、逆にこの開放感を味わいたい。
メーター周りで454SSだけの装備はなく、スタンダードと同じ。この車両は、追加メーターが設置されているだけでオリジナルを保つ。スイッチ類に使用感こそあれど、大きなダメージはない。
SPEC
全長×全幅×全高●4927×1955×1778mm
ホイールベース●2997mm
エンジン●V8
排気量●7.4L
最高出●230hp/3600rpm
最大トルク●53.2kg-m/1600rpm
トランスミッション●3AT
SHOP DATA:GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
所在地:千葉県銚子市四日市場町238
TEL:0479-25-7740
URL:https://www.garage-joker.com
営業時間/10:00~19:00
定休日/火曜日
写真/古閑章郎/相馬一丈
アメ車マガジン 2018年 5月号掲載
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