アクセルを踏まなくても加速?アイドリングが不調です。【デュランゴの挑戦 Vol.72】

メンテナンス

コラム

アメマガ2018年1月号

アイドリング不調

メンテナンス

アイドリング

デュランゴの挑戦

アイドルスピードコントローラー

デュランゴ

ジャパンレーストラックトレンド

【デュランゴの挑戦】世界で一台のマッスルSUVへの道 Vol.72


DURANGO CHALLENGE【デュランゴの挑戦】

デュランゴの挑戦vol.72、ジャパンレーストラック
世界で一台のマッスルSUVへの道 Vol.72

しばらく順調だった デュランゴ だけど、アクセルを踏まなくても徐々に加速してしまう症状が発生。停止中もタコメーターが常に1000回転を超えるなど、かなり荒ぶった状態になっちゃいます。これはかなりのストレス。何が起きたんだ?
 

チェックゲージの警告灯も点灯!

暑そうで暑くなかった夏場も順調に過ごし、毎月のように取材先へ走り続けていた デュランゴ 。なんのトラブルもなく、快適、快調なドライブを見せていたんだけど、少し気になる症状が発生してきた。


それは、クルマが停止している状態でもエンジン回転数が1000回転以下にならず、常に吹かしている状態になるのだ。その状態は走行中も継続され、アクセルを離してゆっくり進むクリーピング状態であっても回転数は1000回転を超えて、シフトアップまでして加速してしまう。

通常はクリーピング時で速度はだいたい10km程度。試しにアクセルを踏まないでどれぐらいスピードが出るかやってみたら、なんと60㎞ぐらいまで加速してしまった。この症状が起きてから何が大変って、ノロノロ進む渋滞や、住宅街などの走行が一番疲れる。ノロノロ走りたいのに勝手に加速しちゃうから、ブレーキとエンジンブレーキを多用してなんとか減速させてます。


最初はこの症状が起きたり起きなかったりしてたけど、ここ最近は朝一のスタートから100%で発生しちゃうから、運転がとにかく憂鬱でたまらない。本来ならすぐにでも主治医の レーストラック に行くべきだったんだけど中々タイミングが…。そうこうしているうちに、今度はチェックゲージの警告灯まで点灯してしまい、さすがにこれはヤバイということで、久々の レーストラック へ行くことに。


一連の症状をレーストラック高橋氏に伝えると「それはアイドル・スピード・コントローラーが原因かも」と。デュランゴではよく見られる症状のようで、僕のようにアイドリングが高くなったり、逆に低い回転数でエンジンがストールこともあるらしい。ともあれ、状態を確認してみることに。

アイドリング不調の原因はアイドルスピードコントロールバルブの故障

①インテークチューブを外しスロットルボディを確認。スロットルバルブにゴミなどが詰まり、アイドリング不調になることもある。

デュランゴの挑戦vol.72、ジャパンレーストラック
②高橋氏が小指で押さえている部分に、アイドルスピードコントロールバルブの先端がある。ここを強制的に押さえ込んで空気を遮断。すると高回転で不安定だったアイドリングが低くなり一定になった。やはり原因はアイドルスピードコントロールバルブだ。


アイドルスピードコントロールバルブ
③スロットルボディのこの位置にアイドルスピードコントロールバルブが設置されている。


アイドルスピードコントロールバルブ
 ④写真下の左が取り外したアイドルスピードコントロールバルブ。右が新品(別車種用)。尖がった先端部分(バルブが吸入口を塞いで空気量を調整する。このバルブが経年劣化などで動かなくなることがある。デュランゴではよく起きる症状なので、10年以上経過した車両で交換した記録がなければ、交換したい消耗部品といえる。


アイドルスピードコントロールバルブ
 バルブを交換したらスロットルボディを清掃。とっても繊細な場所なので、清掃はプロに任せるべし!


アイドルスピードコントロールバルブ

スキャナーでクルマの状態をチェック!すると、IAC回路ショートの表示が!


エンジンルームを確認し、目に見える状態でパーツの破損などがないかを確認。その後スキャナーでクルマの状態を確認する。するとスキャナーに「IAC回路ショート」の表示が。

IACとはオートマチック・アイドル・スピードの略で、吸入空気量を自動的に制御してアイドリング回転数を一定の数値に保つアイドルスピードコントロールバルブを含む回路になんらかの問題があるということ。スキャナーを使い手動で回転数を下げてみたが、やはり1000回転以下にはならない。逆に回転数を高めても、スムーズな反応が見られなかった。
 

突然点灯したチェックゲージ、赤文字の警告灯はとにかくビビるよね~

チェックゲージ
アイドリング不調だけでも結構なストレスだったのに、今度は突然「チェックゲージ」の警告灯が点灯! ただし点灯はほんの一瞬だったけど…。チェックゲージは、メーターパネルにある水温系、電圧計、油圧計のいずれかに異常な数値が出たときに点灯する警告灯だ。点灯しっぱなしはかなり危険な状態なので、必ずプロショップで点検が必要となる。

点検したところエンジンオイル量がだいぶ減っていたようで、警告灯が常時点灯する危険レベルではないが、坂道や急ブレーキなどで油圧レベルが変化する要注意な状態であった。エンジンオイルの状態確認は要必須ですぞ! 今回も レーストラック オススメのモティーズオイルを注入して元気回復!




マッスルテイスト溢れる形状のダクト付きボンネット! 【デュランゴの挑戦 Vol.71】
アクセルを踏まなくても加速?アイドリングが不調です。【デュランゴの挑戦 Vol.72】
バックカメラで快適性アップ プロの丁寧な作業に感動!【デュランゴの挑戦 Vol.73】
ダクト付きボンネット装着でオールペン計画が発動!【デュランゴの挑戦 Vol.74】
オールペンの前にやるべきこと、車検+点検整備がありました【デュランゴの挑戦 Vol.75】
最強のガラスコーティングでフロントガラスを防御!【デュランゴの挑戦 Vol.76】


デュランゴの軌跡

デュランゴの挑戦
埼玉県所沢市にある解体屋「T&Kインターナショナル」に持ち込まれたデュランゴを、当時所有していたアメマガ号アストロと強引に交換トレード。エンジンこそ調子が良かったデュランゴだが、外装にキズも多く、内装もパーツが外されていたりと、一般に売られている車両と比べると程度は中の下。引き取り手がいなければ、今頃はスクラップになってたかも…。そんな状態だったデュランゴを日本一のスタイルにすべく、復活&カスタムをしていくのである。
1999y DODGE DURANGO、1999y ダッジデュランゴ
1999y DODGE DURANGO、1999y ダッジデュランゴ
JAPAN RACETRUCK TRENDS 【ジャパンレーストラックトレンド】
東京都江戸川区松江7-20-12
HP:http://www.racetruck-trends.co.jp
TEL:03-5661-3836
FAX:03-5661-3837
営業:10~21時
定休日:日曜日
これまでの店舗から約10分の距離に店舗移動となったレーストラック。ファクトリー面積は今までの2倍以上にもなり、ますます幅広い展開が可能となった。とにかくデカいファクトリー。フェラーリやランボルギーニまで並ぶ、整備&チューニングのスペシャリストだ。店舗拡大につきスタッフを募集中とのことで、カスタムや整備について勉強したい男気がある方は是非問い合わせてみよう!
ジャパンレーストラックトレンド
ジャパンレーストラックトレンド
とにかくデカいファクトリー。フェラーリやランボルギーニまで並ぶ、整備&チューニングのスペシャリスト


■写真&文:相馬一丈
アメ車マガジン 2018年1月号掲載


関連記事

RELATED


オールペンの前にやるべきこと、車検+点検整備がありました【デュランゴの挑戦 Vol.75】

今回は時間もないし、サクッと車検を通すだけにしてオールペン作業に入ろうかしら。そんな安易な考えを、ハッキリと「それはダメ」と答えたのが、主治医であるレーストラックの高橋さん。

マル秘アイテムも追加で今度こそオールペン作業がスタート!【デュランゴの挑戦 Vol.77】

オールペン作業がスタート!

飛び石だらけのフロントガラス新品に交換しちゃいます!【デュランゴの挑戦 Vol.59】

フロントガラスの飛び石は当時から1つあったけど、今では5個にまで増えた。しかも視界に入る嫌な位置に…。修復はもはや不可能。アメリカから新品ガラスを取り寄せちゃいました!

ホイールをペイントしてアレンジだけど少し想定外の出来事が…【デュランゴの挑戦 Vol.60】

スタッドレスへの切り替えのついでに、ホイールをペイントしてアレンジしようと計画を立てた昨年末。いよいよその作業を実行してもらおうとピットインアクツに出向いたのだが…。まさかまさか、もう完成しちゃってる!?

計画スタートから約2年半、遂に完成したオレンジデュランゴ【デュランゴの挑戦 Vol.82】

遂に完成したオレンジデュランゴ

 

最新記事


2024/09/06

単なるマスタングGT350じゃないRこそが本気の証

クーペ

フォード

一般的なショップでは二の足を踏むハイスペックのモデルすらも、堂々と入庫させてきたカーボックス。そんなショップにして、仕入れの勇気を持てず、そもそも購入のチャンスすら巡ってこなかった幻のモデルがある。それがシェルビー・GT350Rだ。

2024/09/05

魅惑のワイドシルエット、コブラボディの虜!【1981y シボレー コルベット】

クーペ

シボレー

ロングノーズ、コークボトルボディで唯一無二のグラマラスなプロポーションを強調させるワイドボディキット。その中でもコブラボディに魅せられたコレクターのお目に適った個体が紹介する81年型C3コルベット。

2024/09/04

骨太で頑丈そうに見えて、意外と脆いジミーの足事情

SUV

コラム

仕事にプライベートに毎日フル稼働するGMC・ジミー!

2024/09/03

これぞフルカスタムの極み、究極を追求したC7コルベットが完成

クーペ

シボレー

世界のIZAWA、世界のROHAN。その名は世界中に轟き、カスタム界でその名を知らぬ者は皆無で、ユーザーのみならずプロショップからの依頼も多い。そのROHANが手掛けたのが、このC7コルベットワイドだ。

ランキング


2024/09/06

単なるマスタングGT350じゃないRこそが本気の証

クーペ

フォード

一般的なショップでは二の足を踏むハイスペックのモデルすらも、堂々と入庫させてきたカーボックス。そんなショップにして、仕入れの勇気を持てず、そもそも購入のチャンスすら巡ってこなかった幻のモデルがある。それがシェルビー・GT350Rだ。

2021/06/11

史上初の200mph超えを果たした伝説の「快鳥」【プリマス・スーパーバード】

クーペ

ビンテージ

プリマス

1970 PLYMOUTH SUPERBIRD

2024/09/04

骨太で頑丈そうに見えて、意外と脆いジミーの足事情

SUV

コラム

仕事にプライベートに毎日フル稼働するGMC・ジミー!

2022/07/14

チャレンジャーとチャージャー、実はこの2台は双子の様な存在と言える。

セダン

クーペ

ダッジ

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY[SUBLIME]
2018 DODGE CHARGER DAYTONA392[YELLOWJACKET]