ビュイック・リビエラは、コンベンショナルなFRモデル

コンベンショナルなFRモデル、GMの中でも保守的なクルマ
1966y Buick Riviera
1966y Buick Riviera
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。
世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。 1960-1970年代 レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。
独創性と躍動感を感じさせるデザイン
5mを越す巨体でありながら、2ドアクーペというスペシャリティカーの先駆けとなったリビエラ。初代モデルの流れを受け継ぎつつも三角窓を廃止するなど、より洗練された印象を持つのが、66年?70年まで生産されたこの第二世代だ。当時流行したコンシールドヘッドライトがとても斬新。
走行距離は僅か3万マイルまさにミントコンディション!
非常に美しいコンディションの、このリビエラ。実はミュージアムに入っていた車両を手に入れた人から購入したそうで、走行距離は僅か3万マイル程度。まさに、ミントコンディションと呼ぶにふさわしいクオリティで、もちろんナンバーズマッチだ。
実際、リビエラを日本で見かけることは少ないし、その上このクオリティはまず見つからないだろう。ちなみにトランクルームには当時のカタログとオーナーズマニュアルが残されており、これだけでもマニアには堪らない逸品だと言えよう。大きくスラントしたリヤピラーが、非常にエレガントな印象を受ける。現在でも通用する個性的なデザインだ。
ヘッドライトはボンネットの裏に格納されており、上から回りながら展開。それだけで印象が変わる。
直線基調のインパネは、ウッドを多用しており高級車らしく落ち着きを感じさせるもの。エアコンも標準装備されており、当時の最先端をいく装備が盛り込まれている。
66年式に設定されるのは、425ネイルヘッドエンジンの一種類のみ。6.9?が生み出す太いトルクは、ゆとりのある加速を体感できる。大きな車体を気にすることなくスムーズに走らせることが可能だ。
スピードメーターは縦に回る、独創的なスタイルを採用。全席にレザーシートが奢られており、装備面で不満を感じることはない。
レッドリボンのタイヤが足元を華やかに彩ってくれる。3ATのフロアシフトを採用。燃費面でのハンデはあるかもしれないが、高速道路を気持ちよくクルーズすることができる。
コンベンショナルなFRモデル、GMの中でも保守的なクルマ
ビュイック・リビエラは1963年に初代がデビューした兄弟車を持たないスペシャルティカーだった。1966年型からはGMの新しいシャシーと共にフルモデルチェンジを実施した。新型はオールズモビル・トロネードとキャデラック・エルドラドとフロアパンを共用することとなったが、トロネードとエルドラドがGM初のFFフルサイズだったのに対して、リビエラのみはコンベンショナルなFRだったのが特徴である。
これはビュイックというブランドがGMの中でもとくに保守的だったことが理由でもある。 ビュイック・リビエラは全車にビッグブロックの425、マイナーチェンジ後は430を搭載していた。内外装のトリムやデザインは装備の内容も極めて充実しており、オプションを装備する必要もなかった。数少ないオプションパッケージだったのがハイパフォーマンスパッケージを装備したGS。
またレアオプションとしてはGSをベースにさらに高性能化を図ったA-8パッケージがあった。 リヤフェンダーは複雑な面構造を採用。力強い印象を感じさせ、メーカーは違えど第一世代のマスタングのような、筋肉質な雰囲気を醸し出す。
ずっと憧れていた65年型リヴィエラをネットで発見し、現車を見ずに購入
セカンドジェネレーション初期の66年型 ビュイック・リビエラ
充実した装備を持つビュイック リビエラは、FR駆動のスペシャリティカー
アズールモータリングの魅力を凝縮したような1台 / ビュイック・リビエラ
■取材協力:グリース
所在地:静岡県浜松市中区高丘北3-37-53
TEL:053-522-9860 http://greasemotor.jp/
Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
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