AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
世界的に価格が高騰傾向にある初代マスタング。
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。
初代マスタングの中でも2ドアハードトップは比較的流通台数が多い。そのため価格の高騰も緩い傾向にあったのだが、今後はそれも期待できないほど世界的に価値が上昇しているのがビンテージの世界。だが、このマスタングは378万円という魅力的なプライスタグが付けられている。
世界的に価格が高騰傾向にある初代マスタング。手頃な価格で良質な車両を見つけるのは困難な状況にあるが、BUBU横浜には入手しやすいマスタングがある。スタッフ自らがカリフォリニアに出向いて仕入れたこのクルマ、2オーナーという極上車で、持ち主に直接交渉をして買い取ったマスタングなのだ。 エクステリアは、良い状態をキープ。
ウインブルドンホワイトカラーが美しく、それを引き立てるようにメッキパーツの類もキレイな状態にある。インテリアはブラックカラーで統一されており、インパネやシートも良好な状態をキープしている。また、大容量のアルミラジエターに換装されたエンジンは、ファクトリーエアコンも装着されているため、夏場も快適なドライブが楽しめる。
比較的台数が多い2ドアハートトップだが、今後、相場が大きく上昇傾向になることも予想される。
エンジンは298キュービック・インチ(4200cc)のV8。派手なカスタマイズは実施されていないが、ブルーのカムカバーやハイテンションコードなどが目立つエンジンルームとなっている。また、大容量のアルミラジエターへと換装されているため、オーバーヒートの心配はないだろう。
エアコンのコンプレッサーは比較的新しいものが装着されている。大容量のアルミラジエターが備わるため、エアコン使用時も安心だ。
細く大きなステアリングは純正。ミッションはフロア3速のATとなる。ダッシュボードに割れもなく、良好な状態をキープしている。インパネには本国のラジオも備わっており、オリジナリティの高い状態をキープしている。
インパネ中央部には、社外品ではなく、デザイン性にも優れるファクトリーエアコンを装備している。
ブラックレザーのシートは非常に良い状態に保たれている。ホイールはスチール+純正キャップで、クラシカルな雰囲気。いたずらに太いサイズのタイヤを履かせていない好印象で、新品タイヤが装着されている。1964年の春にデビューしたフォード・マスタングは、1966年型までが第一世代として認識されている。フォードにとっても2ドアボディしかラインナップに無いモデルとしては空前のヒット作となったこともあり、最終型の1966年型はまさに熟成を極めた1台だと言って良いだろう。
マスタングのボディバリエーションは2ドアハードトップを基本に2ドアコンバーチブルと2ドアファストバックで構成されていたが、初期デザインにおいて原型となったのはハードトップでありそのバランスは極めて高かった。
メカニカルコンポーネンツはマイルドな直列6気筒からパワフルなV型8気筒まで複数用意されており、最強仕様だったハイパフォーマンス289は、どちらかというとワイルドな真のスポーツユニットだった。ハードトップは1966年から新しいレースシリーズだったSCCAトランザムでも活躍することとなり、シェルビー・アメリカンによるワークスマシンの活躍で市販車の販売成績も向上することとなった。
給油キャップを兼ねるマスタングのエンブレムは、良好な輝きを放つ。トランク内部もキレイな状態をキープしているほどコンディションは良い。
■取材協力:BUBU YOKOHAMA
所在地:神奈川県横浜市霧が丘5-1-5
TEL:045-923-0077 http://www.bubu.co.jp/
■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
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