インパラ=ローライダーの常識を覆すモンスター!【シボレーインパラ】

クーペ

ビンテージ

シボレー

アメマガ2025年1月号

インパラ

ナオキモータービルド

AMERICAN VINTAGE

大阪府

59年モデルを筆頭に、60年代前半までのインパラといえばローライダーが主流。なので世間一般的にはそっちのイメージが強い。だが、その常識を覆すモンスター級のマッスルカーがここに!

AMERICAN VINTAGE CAR HEAVEN -米国的旧車天国-


454搭載&700R4の4速ATで別次元の走りへと誘う劇中車!

1967 Chevrolet Impala

海外ドラマ「スーパーナチュラル」で主人公が愛用する67年型インパラ。サブスクの普及によって本国ドラマが日本人でもタイムリーに観られる様になった甲斐もあって、その認知度はかなりのもの。紹介する個体はその劇中車仕様にすべく本国へオーダーして、ホイールから内装、トランク内の武器を収納するボックスに至るまで徹底的にスーパーナチュラル仕様をリアルに再現しており、縁あってナオキモータービルドの在庫車両となった個体。

しかし入庫するや否や「このホイールよりこっちの方がカッコいい!」と速攻でビレットスペシャリティーのVINTEC DISH(オプションのスピンナーキャップ付)へと換装。フロント18インチ、リア20インチで後ろだけ太めのタイヤ設定でオリジナルのフェンダーラインを生かしたマッスルカーらしいスタイリングも粋な計らいと言える。

もちろん当初から装着していたホイールもストックしてあるので、生粋の劇中車ファンは劇中車に合わせて楽しむことも否定しないが、454搭載4速ATのパフォーマンスを加味するとこっちのホイールが妥当。「こんなのどう?」と、ナオキ流にアレンジする姿勢も多くのアメ車フリークたちを虜にさせるセンスの良さ。劇中車として乗るか、アレンジを加えて個性的に楽しむか、どちらを選んでも間違いなく楽しめるマニア必見のお宝車両であることは言うまでもない。

この年代のリアフェンダーはアーティスティックなフォルム造形美が強調されていて、どのアングルから見ても色気がある。トランク内はドラマで武器を収納するボックスが設けられており、その部分まで忠実に再現されている。手前味噌ではあるが「撮影機材の収納にめっちゃええやん!」と思ったが使い方によっては、様々な趣味に生かせる筈だ!

454エンジンに換装して、AFRアルミヘッド、ハイカム、ホーリーキャブレター、ヘダース、マフラー、サーペンタインベルト仕様へ変更を加え、アルミラジエター換装。強化700R4の4速ATの組み合わせでスーパーナチュラル劇中車のビジュアルとは裏腹に、モンスター級のハイパフォーマンススペックを誇る。

ホイールは開業当初に本国へ特注でオーダーした前後異形サイズのF18インチ、R20インチVINTEC DISHスピンナーキャップ付。思い入れの深いホイールだが、このインパラを見た瞬間「似合う!」と確信する嗅覚も素晴らしい。フロントは割と大人しいサイズ感だけど、リアの太さがマッスル感を駆り立てる。

内装はスーパーナチュラルに登場するインテリアを忠実に再現しつつ、メーターをオートメーター化して視認性を向上。クラシックオートエアーのエアコンに換装されているため、炎天下でも快適なドライブが楽しめる。レザーの状態もグッドコンディションで、シートの座り心地は当時らしいフカフカな感触。


THANKS:NAOKI MOTOR BUILD
TEL:072-236-7300
HP:https://naoki-mb.co.jp/


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2025年1月号掲載


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