【ビュイック アンクレイブ】人と同じじゃ面白くない唯一無二のSUVに乗る

90年代の車両を中心に車両販売する千葉県のガレージジョーカー。だが時として、他では見ない2000年代の車両がラインナップに加わるから面白い。現在その「レア枠」として販売中なのが、ビュイック・アンクレイブ。もしかしたら、日本で唯一販売中のSUVかもしれない。
HOT MODLE
シボレー・トラバースのビュイック版アンクレイブ
2009 BUICK ENCLAVE CXL
「面白い車両が入庫したよ」。ガレージジョーカーから連絡を受けて車名を聞くと、その名はビュイック・アンクレイブ。シボレー・トラバースのビュイック版で、ビュイックはシボレーの上級ブランドであるから、ようするにトラバースの上級モデルという位置付けだ。
とはいえ、日本ではトラバースは三井物産オートモーティブから正規販売していたものの僅か3年で販売を終了しており、決して知名度は高いとは言えない。それのビュイック版と言われてもピンと来ない読者も多いだろう。しかし逆に言えば、日本では激レア車。町で同じクルマと出会う確率はゼロに等しい。オンリーワンを求めるユーザーには、かなり狙い目かもしれない。なおアンクレイブは、24年現在も本国で販売されているように、本国では根強い人気を誇っている。
さて今回のアンクレイブは、初期型(08~17年)の前期モデル。コンパクトなイメージがあるが、5m超えの7人モデル。エンジンは新世代エンジンとして登場した3.6ℓV6を搭載。車重が重いが非力さを感じず、かなりキビキビ走る印象を受ける。特徴は、なんと言ってもインテリアの豪華装飾。これこそが、シボレーよりワンランク上のビュイックの証。この違いを求める本国ユーザーは本当に多いのだ。
プラットフォームは同じだが、ビュイック独自の設計でキャビンに入る不要なノイズを低減・ブロック・吸収する騒音低減部品が随所に使われているのも大きな特徴。装着ホイールは純正19インチ。また、撮影時点では交換されていないが、ヘッドライトは新品に交換予定。他にも細かい部分のパーツを交換する予定。ガレージジョーカーは本国と太いパイプがあるため、アンクレイブのパーツも迅速に輸入することができる。
発売初年度の2008年モデルに搭載されるエンジンは、新世代エンジンとして登場した可変バルブタイミング3.6ℓV6で275hpを発揮する。しかし今回撮影した09年モデルでは、早速改良が行なわれ288hpにアップグレード。ミッションは電子制御6AT。








シンプルなトラバースのインテリアと比べると、ウッドパネルやシルバーパネルを使い豪華仕様となるアンクレイブ。プラットフォームもエンジンも同じだけに、外装デザインとこの内装の差が一番の違いだ。2列目キャプテンシートも日本正規販売のトラバースにはない仕様で、これも上級な空間を味わえる。グレードのCXLは上級グレードであり、電動格納ミラー、シートヒーター、レザーシートなど、より上級仕様の装備が標準設定される。サンルーフ付き。
■全長×全幅×全高:5118×2006×1842mm ■ホイールベース:3021mm ■車両重量:2168kg ■エンジン:V6・3.6ℓ ■最高出力:275hp/6600rpm ■最大トルク:251lb-ft/3200rpm ■トランスミッション:6AT
GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
TEL:0479-25-7740
HP:https://www.garage-joker.com
Photo&Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年10月号掲載
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