アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット

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アメマガ2024年3月号

タウンカー

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アメ車生活を楽しむオーナーたち

16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。

アメ車生活を楽しむオーナーたち


娘の誕生年のクルマを、いつかは欲しかった
気が付けば娘もアメ車好き、こんな嬉しいことはありません!

2021年のamZで、アワード3位を獲得した丸井さんのタウンカー。後日の個別撮影を依頼したのだが、丸井さんにはどうしても叶えたい夢があり、その撮影はしばらく保留になっていた。その夢とは、愛娘である愛摘(マナツ)さん所有のブロアムと一緒に撮影すること。

 

実は丸井さん親子、16年前の07年に当時所有していたF150でアメマガに登場している。その時、愛摘さんは11才。当時の記憶はほとんどなく、「なんとなくパパの撮影に同行した」程度。そんな彼女も今では立派なアメ車女子へと成長し、休日前にはナイトミーティングにも繰り出すほど。

丸井さんは、13年前に長年所有したF150を手放しタウンカーに乗り換えた。その理由も、愛摘さんから「トラックの室内が狭い」と言う苦情から決断。それならばと、より快適に過ごせる高級セダン・タウンカーを選び、しかも通常モデルよりもリアが広いロングモデルをガレージダイバンに依頼して直輸入。とはいえ、ノーマルのままでクルマを乗ることが「人生観」にはない丸井さん。すぐさまカスタムを依頼するのだが、最初にオーダーしたのが「スーサイドドア」と、早速ダイバンは大仕事。しかも取り寄せた社外キットでは、ロングモデルのデカいドアを上手く開閉することができず、ヒンジはダイバン側がワンオフ製作。

さらに、当時はまだ日本に少なかったドンクスタイルを目指し、26インチのフォージアートをインストールするのだが、インストールに絶対な拘りを持つダイバン・佐藤工場長がミリ単位に測定しフルオーダーし、ホイールハウスの切り取り加工も美しさを追求。これだけでも長期間の作業になるのだが、丸井さんの一番の拘りはオーディオ。現状のトランクオーディオは3度目の改装で、13年前に購入したタウンカーは、その内6年ほどが作業期間。

 

長期間愛車が手元から離れ「遊び相手」が居ない状態が続くと、やっぱり欲しくなるのが新しい遊び相手。そんなタイミングで、運命のクルマと出会う。それが、愛摘さんと誕生年が同じ96年型ブロアムだ。「いつかは娘の誕生年のクルマを買いたいと思っていたんですが、超極上の96ブロアムが手に入ると聞き即決したんです」。

 

そしてそのことを愛摘さんに報告すると「いいじゃん、実は私もブロアム好きなんだよね」と、思いもよらぬ返答が。小さい頃から一緒にアメ車のイベントに行ったり、アメリカン雑貨を物色したりと、日常がアメリカンカルチャーに染まる丸井親子だったが、クルマに関してはお互い干渉せず、丸井さんは愛摘さんにアメ車に乗ることを勧めることもなかった。そんな愛摘さんから「ブロアムが好き」と言われたら、アメ車好きの父は大喜びで「じゃこれ乗る?」となるのが自然の流れ。

 

 「ヒップホップが好きで、そのMVに出てくるローライダーに憧れていたんです。それで、いつかはアメ車セダンを買おうと思ってました。確かにそんな話は、一度も父にしたことはなかったかも(笑)」。そうして5年前、ブロアムを手にした愛摘さんである。

それに合わせたように同時期、自宅をアメリカンに改装し、新たにガレージ兼事務所を新設。もちろんガレージは、タウンカーとブロアムの定位置だ。

 

「まさか娘がアメ車に乗って、一緒に雑誌に載れるなんて…。アメ車乗りの父として、こんな嬉しいことはないですよ」。その嬉しさからか、ダイバン佐藤工場長、撮影班を相手に大量の食事を振る舞う丸井さん。その宴は、日が暮れても続くのであった…。

1996 CADILLAC BROUGHAM

愛摘さんと同じ誕生年の96年型ブロアム。当初は丸井さん本人が乗る予定で購入したものだが、愛摘さんから「ブロアムは好きなアメ車のひとつ」と、初めてアメ車好きの言葉を聞き、喜んでクルマを譲渡。ローダウン、ブラック&フレークオールペン、ロックフォード・トランクオーディオでカスタム。納車直後から都内某所のナイトミーティングに出掛けるなど、丸井さんが想像する以上に愛摘さんはアクティブに行動。

2005 LINCOLN TOWN CAR Signature L

通常のタウンカーよりもリアドアが15cm大きいロングモデルのため、ダイバンがワンオフでヒンジを製作しスーサイドドアに変更。ホイールはより厳密に採寸したフルオーダーのフォージアート・CANALE-L 26インチ。このホイールをインストールするためタイヤハウスは加工されているが、切り取りを感じさせない仕上がりにしたのもダイバンの拘り。車内はリムジンを彷彿させるセンターコンソールがワンオフ製作され、一番の拘りと言うオーディオシステム(パワーアンプ×4・サブウーハー×6・スピーカー×10)を作り上げる。

娘にこれまで一度もアメ車に乗って欲しいと言ったことはないんですよ。

「娘が小さい頃から一緒にアメリカンカルチャーに触れてきたけど、アメ車に乗って欲しいとかは言ったことはないです。それだけに、ブロアムが好きと聞いて嬉しかった。でも、彼女が一番好きなのはインパラのようですけどね。それは自分で買ってもらえれば(笑)」。

長年収集したアメリカン雑貨を飾りオーディオシステムを充実させたガレージ

自宅改装と共に、ガレージ兼事務所を新設。長年収集したアメリカン雑貨で装飾し、ガレージの中で聞くには充実過ぎるオーディオシステムも自慢の一つ。創業当時からガレージダイバンに通っており、その深い関係は、ショップの古くなった看板を譲り受けるほど。子供用ラジオフライヤー(リトルレッドロードスター)はタウンカーと同じくオールペンし、スピーカーも埋め込む自信作。


撮影後は自宅ウッドデッキに移動し、WEBERコンロでステーキを焼いて振る舞う丸井さん。

16年前の掲載を再現すっかり大人になりました!
OWNER: 丸井健二さん&愛摘さん


Thanks:GARAGE DAIBAN
TEL:03-5607-3344
http://www.daiban.com


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年3月号掲載


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