【シェビーバン】一番愛着を持てるから、自分のクルマは自分で作り上げる

バン

シボレー

アメマガ2024年3月号

シェビーバン

DIY

AMERICAN CUSTOM COOL RIDES

極太タイヤを履き大胆にケツ上げしたシェビーバン。その迫力ある姿だけでも見応えがあるのだが、一番の見どころは、木の温かみを感じるDIYで製作したインテリアだ。

AMERICAN CUSTOM COOL RIDES


テーマはビンテージの山小屋、夫婦で車中泊も恒例行事

'88 CHEVROLET CHEVY VAN

ハイエースのカスタムで、某カスタム雑誌に何度も登場した経験を持つ鈴木さん。だがそんなハイエースも「やり尽くした」と思うようになり、「新しい箱」を探し求めて昔から好きだったアメ車の88年型シェビーバンを7年前に手に入れる。

 

鈴木さんのカスタム信条はDIY。「ショップに頼むと、どうしても細かい部分で妥協する部分が出てくるので、だったら自己責任で自分の理想を追求しようと。ま、カッコイイこと言ってますけど、お金の節約です(笑)」。重整備や車検こそショップに依頼するが、インテリアはもちろん、サイド出しマフラーも自ら溶接しワンオフ製作し、今後はオールペンにも挑戦する予定だとか。

 

そんなリニューアルを控えたケツ上げシェビーバンは、リアに31タイヤを履いて2インチブロックでリフトし、フロントはドロップスピンドルで3インチダウン。そこに合わせるホイールは、センターライン・コンボプロでF15×8.5J、R15×12J。

これだけも大きなインパクトを与えているが、やはり一番の見どころはインテリア。「ビンテージの山小屋」をイメージした室内は、天井・床・壁の内張りを全て取り外し住宅用羽目板で総張り替えされ、リビングと寝室に隔てた壁の設置、壁はブロックタイルでアクセントを与えている。照明の配線は木材裏に隠さず、アイアンペイントを施した配線パイプをむき出しにして設置。「最初はどんな雰囲気にするかは考えていなくて、とりあえず内張りを全部剥がしてから、さてどうしようって(笑)」。

 

そこから木材を全面に張っていくことを決め、思い付きのまま施工して現在の姿になったようだが、過去に3度大きな改装をしたように「常に手直しで、完成はありません」と鈴木さんは語る。今度会うときは、もしかしたガラリとインテリアが変わっている…かもしれない。

リアはブロックで2インチアップ、フロントはドロップスピンドルで3インチダウンさせ、リアタイヤには31インチをセット。ホイールはセンターライン・コンボプロの15×8.5J、15×12J。かなりヤンチャなサウンドを響かせるサイド出しマフラーは、鈴木さんが自作したもの。ケツ上げの迫力ある車体を操作するのは、ムーンの超極小(20パイ)ハンドル。

配線パイプをアイアンペイントし敢えて見せる

内張りを剥がしコンパネを敷いて、その上から住宅用の羽目板を置いてビス止め。オイルステインを使ってビンテージ風を表現。照明の配線は、配線パイプに入れてパイプをアイアンペイント。この剥き出し感がまた、味のあるデザインだ。材料は基本的にホームセンターで購入し、トータルの費用は約10~15万円ぐらいのようだ。


OWNER 鈴木さん
7年前に初めてのアメ車としてシェビーバンを購入。長男が67インパラ、次男が85ダッジバンを所有し、6人のお孫さんがいるおじいちゃん。超絶ロングフォークチョッパーのハーレーも所有。自家用溶接機やコンプレッサーなども保有し、ワンオフパーツ製作が日課。奥様と一緒にシェビーバンに乗って車中泊するのも恒例になっている。


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年3月号掲載


関連記事

RELATED


【シェビーバン】思い切って内張りを剥がす!インテリア改装は悩む前に行動

天井&サイドをフェイクレザーに張り替え、さらに600個のボタンをレザー張りして手作業で打ち込む。途方もない作業も「楽しい」と語る、生粋のDIY好きなKさんだ。

【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!

これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?

アメ車好きな父の影響を受け、2人の息子たちもアメ車好きに

父はアストロ、長男がエスカレード、それに次男がサバーバンを所有する渡辺ファミリー。さらに父はデコトラにジェットスキー、次男はハーレーと、家族揃ってアメ車と趣味生活を謳歌する。

ハイルーフとロールーフまるで双子なフルサイズバンライフ

パッと見た感じではどちらもロールーフと見間違える個性的なアレンジを施したハイルーフと、電動開閉するルーフトップテントを備えるロールーフ。78年型純正ツートンのお揃いのカラーコーデがアウトドアで抜群に映える!

【1994 シボレー シェビーバン10】愛らしいボディカラーは、アウトドアによく似合う!

スクエアなデザインや、アストロよりも大きなボディサイズのお陰で、様々なトランスポーターとして活用されるシェビーバン。元々ビジネス用として考えられているため、車内からの視界は最小限。でも見方を変えれば、様々なキャンプギアを余裕で積み込めると言えそうだ。

 

最新記事


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26

本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!

クーペ

フォード

ホイール

ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!

ランキング


2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2021/10/13

ライバル達が生産終了するなかエクスプレスは今も現役販売される

バン

シボレー

2017 Chevrolet Express 2500 LONG EXPLORER CONVERSION