アメ車だから可能にした重量級洗車装置の積載【E350ステーキベッドトラック】

バン

フォード

アメマガ2024年1月号

E350

E350ステーキベッドトラック

働くアメ車ってカッコイイよね

田中式洗車法と呼ぶ純水を使った特別な洗車法。移動洗車車両として使うには様々な装置を積載するため、その重さは重量級。日本のトラックでは重さに耐える車両がなく、本国から輸入したのがフォード・E350・ステーキベッドトラックだ。

働くアメ車ってカッコイイよね


水だけで300ℓ日本のトラックでは無理

1989 FORD E-350 Stake Bed Truck

東京都港区麻布。東京タワーを真下から見上げるこの界隈は、日本屈指の高級エリアとして知られる。それ故に、街を走るクルマは高級車の見本市。そんな街で34年、ハイクオリティのガラスコーティング・洗車・鈑金塗装といったカーサポートを行なうショップがハイランダーだ。代表の田中さんは無類のクルマ好きで、これまで数多くのクルマを所有。アメ車もコレクションのひとつで、過去には6輪のラムバンを愛車にするなど、マニアックなクルマがお好みのようだ。

 

現在田中さん個人で所有するアメ車はないが、ハイランダーが行なう純水を使った特別な洗車技術「田中式洗車法」の宣伝カーであり、キャンピングカーやボートの洗車を現地で行なう移動洗車車両として使われているのが、89年型フォード・E350・ステーキベッドトラックだ。ステーキベッドトラックとは、フラッドベッドをステーキ(柵)で覆ったトラックで、分かりやいイメージとしては丸太を運ぶ姿だろうか。

ワザワザそんなトラックを輸入しなくても、日本にあるトラックで対応できるかと思ってしまうが、洗車で使うエアコンプレッサーは10kgの圧力を持つ大型装置で、他にジェネレーターや300ℓの貯水タンクをコンテナ内に配置するため、日本のトラックでは重さに耐えられない。「さすがはアメ車ですよ。無駄にデカいと言われますが、このボディサイズでこの重量に耐えるクルマがあるんですから」と、アメ車ならではの実用性の高さに関心すると田中さんは笑う。

 

現在田中式洗車法は、プリンスパークタワー東京、ホテルオークラ東京などの洗車サービスとしても採用され、愛車を大切にするユーザーから大きな支持を得ている。また、同洗車法で使うシャンプーやコーティング剤もホームページから購入が可能なのでチェックしてみよう!

キャンプ場でキャンピングカーの洗車、マリーナでボートの洗車など、現地で洗車をするためにコンテナ内は洗車装置が満載。エアコンプレッサーは10kgの圧力装置、他にジェネレーターや300ℓの貯水タンクも設置されている。そのトータル重量は巨大で、適正サイズの日本のトラックでは重さに耐えられず、アメリカから輸入したのがE-350ステーキベッドトラックだ。

ハイランダー代表:田中さん


High Lander【ハイランダー】

所在地:東京都港区東麻布1-26-7
TEL:03-3583-5888
URL:http://highlander.co.jp

田中式洗車法はプリンスパークタワー東京、ホテルオークラ東京などで、利用者への洗車サービスとして採用されている。

東京都港区東麻布でガラスコーティング・洗車・鈑金塗装などを行ない、34年の歴史を誇るハイランダー。土地柄クルマを常に綺麗に保つユーザーが多く、その高い要望にもしっかり答えるハイクオリティの技術が大きな特徴。


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年1月号掲載


関連記事

RELATED


じゃがいも好きな店主が始めた、フレンチフライ専門のキッチンカー【FRIED pride】

2000年型のGMC・サバナをベースにトーマス・ビルト・バス社が製作したスクールバスをキッチンカーとして使用する「FRIDE pride」はフレンチフライ専門店。関東圏で開催される週末のイベントに出店しており、鮮やかなイエローのバスが目印だ!

老若男女、誰からも愛される、お店のマスコットとして活躍【アーラキッチン】

198号線(河内長野美原線)から一本離れたローカルロードに店舗を構えるアーラキッチン。田園風景に馴染む様に佇む黄色いスクールバス、そして大きなどんぐりの木は、メインストリートからでも一際目を引く!

VW TYPEⅡの対抗馬に相応しいCalでVintageなルックスを継承【フォードエコノライン】

61年にファルコンをベースに誕生した初代エコノラインは、エンジンを床下にレイアウトしたキャブオーバーワンボックスバン。当時のVWタイプⅡに対抗すべくリリースされたとの噂。その二代目となるのが68年よりモデルチェンジを果たしたこちらの個体だ。

スタイルに合わせた仕様でアウトドアライフを満喫【ヴォルテックス横浜】

アウトドアライフの醍醐味は、誰にも縛られることなく、自由に、そして気の向くままに行動して楽しむことにある。ならば相棒も自分色に染めた仕様にすれば満喫度合いも高まるに違いない。

自由気ままにアレンジ それがマイスタイル【1970 シボレーC-20】

アクションラインのニックネームで親しまれているC/Kシリーズのセカンドジェネレーション、1970年型C-20を愛車とするオーナーさん。手に入れるや否や「ワークトラック」という方向性を定め、躊躇することなく思いを形に仕上げていっている。

 

最新記事


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26

本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!

クーペ

フォード

ホイール

ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!

ランキング


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2018/11/20

映画『アメリカングラフィティー』の劇中車として、世界一有名なデュース・クーペ をオマージュ

ビンテージ

フォード

STREET ROD ECSTASY
1932 Ford 5 window