アメ車業界をもっと盛り上げるために俺たちができること【JET CITY × QUARTT スペシャル対談】

コラム

アメマガ2024年1月号

対談

ジェットシティ

広島県

クアート

岐阜県

JET CITY × QUARTT
SPECIAL 対談


広島県のジェットシティ、岐阜県のクアート。代表の年齢も大きく離れた2つのショップだが、近頃はイベントで一緒に行動することも目立つ。急接近の理由はいかに? アメ車をもっと盛り上げるために大きな企画が進行中と言うことで、急遽対談をセッティング!

クアート・酒向 初めて萩原さんと会った時から、この人は信頼できると感じましたよ。 
ジェットシティ・萩原 アメ車業界はクセが強い人が多いけぇ分からんよ。そんな簡単に俺を信じて大丈夫?


クアート・酒向 維持費にお金を掛けて苦労するなら低排気量でカスタムを楽しむべき

ジェットシティ・萩原 アメ車ってカッコイイ!そう思える機会をたくさん作りたい

編集部 広島県と岐阜県という離れた地域でありながら、最近両ショップが絡むのを良く見かけます。最初の接点は何だったのでしょうか?

ジェットシティ・萩原 知り合いのショップから、「若くて意気込みのあるヤツがショップをオープンさせたので、何かあったら助けてあげてくれ」と言われて紹介されたのが、クアートの酒向君でした。実はそう言った紹介は結構あるんですよ。でも正直その後、深く付き合っているショップは無いですね。

その理由は「人間性と礼儀」。お互い代表だから、相手が年下だろうが年上だろうが立場は一緒。それでも、年上の相手に対して「敬う」のは社会の常識。それも出来なかったり、相手によって態度を変えたりと、人間性として疑問のある人、最低限の礼儀を知らない人も多いんです。きっとその態度は、来店したお客さんに対しても同じだと思うので、僕はそうしたショップを応援したいとは思わない。

酒向君は、過去に紹介されたショップの代表と比べるとダントツに若い。なのに、毎回イベントなどでは挨拶に来るし、何か手伝った後には丁寧なお礼までしてくる。僕は酒向君のそうした人間性も好きになって、微力ながらクアートを応援していきたいと思ったんです。

編集部 さすが人情のジェットシティです(笑)

クアート・酒向 ありがたい話ですね(笑) 僕はショップを立ち上げた際、様々な先輩ショップから良いものを吸収しようと挨拶させてもらいました。なかには相手にしてもらえなかったり、「邪魔すんなよ」と言われたりすることもあったんですが、萩原さんは、しっかり目を見て話を聞いてくれたんです。

実はアメマガでジェットさんのことを昔から見ていて憧れていたんですが、その代表が僕みたいなヤツと時間を作って話を聞いてくれたのが凄く嬉しかった。

編集部 ジェットに憧れがあったと言うことですが、どんな部分に惹かれたんですか?

クアート・酒向 一番はカスタムの部分です。高いパーツをただ装着するだけではなく、個性があってオリジナルの遊び心もある。僕もそんなカスタムをするのが好きなんです。

それと、自分がカスタムした車両をSEMAショーに出展することが目標のひとつなんですが、それを実現させたジェットさんは、やっぱり憧れますよ。

編集部 オールジャパンの技術を駆使して製作し、しかもそれをアメリカで走らせてる。

クアート・酒向 本当にそれが凄い! 自分のクルマをアメリカで走らせるなんて、オーナーにとっては一生の思い出ですよ。

ジェットシティ・萩原 アメリカでナンバーを取る。いや~あれは大変じゃった。

クアート・酒向 ジェットさんへのリスペクトは、オーナーさんとの付き合い方にもあります。イベントに行くと、いつもオーナーさん達と楽しく接しているのを見るんですが、単純にクルマを売る・買うだけの関係じゃなく、カーライフを一緒に楽しむという姿が感じられて、僕がオーナーだとしてもショップに通いたくなるなと。そうしたショップの空気感も惹かれる部分です。

編集部 僕も様々なショップに取材で行きますが、ジェットほどオーナーさんが意味もなく訪れるショップは見たことがない(笑)

ジェットシティ・萩原 ホントは困ってるんよ。相手しても一円にも売り上げにならんし(笑) 

編集部 最近はクルマ離れ、カスタム離れと言われるなか、カーショップに遊びに行くというオーナーも少ないでしょうから、ジェットのようなショップはかなり珍しい。

ジェットシティ・萩原 僕が20代の頃のように、何がなんでもクルマを買うっていう人は確実に減ってる。ましてやアメ車を選び、フルカスタムまでするオーナーは本当に少ない。車両を検討しても、維持費を考えV8よりもV6やエコモデル。昔は僕もアメ車=V8でしたが、今は逆に低排気量を勧めてますよ。無理して買って、維持できずに「手放します」と言われるのが一番悲しいから。

クアート・酒向 僕らも、購入を検討するお客さんには「アメ車は絶対V8」とは言いません。維持費にお金を掛けて苦労するぐらいなら、低排気量モデルを買って長くカスタムを楽しんで貰いたい。そんなオーナーさんに対して、少しでも個性あるカスタムを提案するのが僕らの役目。

編集部 カスタムで言うと、オートサロン2024に合同ブースで出展すると聞きました。ジェットシティ萩原 最近のサロンはアメ車が少ないでしょ? あっても、会場にバラけてチラホラ。それじゃインパクトも弱いし、アメ車のカッコ良さをもっと知ってもらうために、合同で大々的に出して目立たせようかなと。

クアート・酒向 オートサロンって、日本のカスタム業界では特別なイベント。出展することに意味が無いと言うショップもあるけど、カスタムをウリにするなら目指すべき場所だと思っています。だけど、僕が出展して感じたのはブースの大きさと場所の重要性。そんな時に萩原さんから「合同で大々的にどう?」とお話を頂き、是非お願いしますと。早速現行エスカレード用のエアロ製作に着手し、サロンで披露する予定です。

ジェットシティ・萩原 さすが行動が早い(笑) ウチは新しくマスタングを製作するつもりじゃけど、完成が間に合うかどうか…。

編集部 いつかは、サロンの一角がアメ車で埋まる光景も見てみたいですね。本日はお忙しいなか、ありがとうございました。



QUARTT【クアート】
所在地:岐阜県各務原市鵜沼羽場町5-135-2
TEL:0583-81-9167
FAX:058-381-9167
HP: https://www.quartt.jp/
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日


酒向 力人 Rikito Sako

代表の酒向さんは21才という若さでクアートを立ち上げ。一躍カスタム業界で注目を浴びたのは、オリジナルフェンダーを組み込み大胆な血しぶきペイントを施したチャレンジャー。

2023年のオートサロンではオリジナルホイールブランド「I.C.E FORGED」を履くエスカレードを披露したが、オートサロン2024ではフルボディキットを披露。



JET CITY【ジェットシティ】
所在地:広島県安芸郡海田町国信2-6-43
TEL:082-820-0377
FAX:082-820-0378
HP: https://jetcity-motoring.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜日


萩原 克弘 Hagihara Katsuhiro

世界最大級のアフターパーツ見本市でありカーショーであるSEMAショー(2022)に、オリジナルカスタムを盛り込んで出展を果たしたジェットシティ。

アメ車の魅力を発信すべく様々なイベントも企画しており、オートサロン出展もそのひとつ。オートサロン2024では新たなマスタングをベースにカスタム施し、会場では唯一無二の個性的なスタイルを披露。


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2024年1月号掲載


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