【GMCラリーSTX】真鍮&ウォールナットとGMCラリーのコントラストが映える

モノ選びは直感。既製品で存在しない物は作ってでも納得のいくモノを愛用したい。そんなこだわりの強いオーナーに好まれるビンテージバン。飾り過ぎはナンセンス。ありのままを受け入れる余裕が魅せる“濃い目のバンライフ”。
Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-
ブルーリバーに入庫したGMC・ラリーを指名買い!
1988 GMC RALLY STX
フルサイズバンとアウトドアは実に相性が良い。広大な車内は車中泊にも向いているし、かさばるキャンプギアの収納力もずば抜けて高い。さらに、その広大なスペースを有効活用してバイクを積んだり、中にはキッチンカーとして室内をフルリメイクする強者も存在するなど、その気になればどんな風にでもアレンジできる可能性を秘めたキャラクターだ。
しかし、KANEMOTOさんがフルサイズバンを選んだ理由はちょっと予想外だった。何しろ自身のブランドを立ち上げてしまったほどキャンプにドハマりしたことで自宅にはストックしきれないアウトドアが溢れる始末。これらをどうやって収納するべきか…と悩んだ結果、フルサイズバンを購入して保管庫を兼ねるという結論へとたどり着く。かつてC-1500に乗るなど、アメ車道楽を楽しみつつもファミリーカーや営業車など複数台所有する彼にとって、完全に遊びのためのクルマはわざわざキャンプを楽しんだ後にまた積み下ろし作業をするよりも、積みっぱなしが効率的!
そんなキッカケでフルサイズバンの在庫数が抜群に高い大阪のブルーリバーを訪問。店頭に並んでいる複数のフルサイズバンを物色していると、ちょうど買い付けたばかりだというGMC・ラリーが入庫。まだまったく手つかずの状態だったが、一緒に訪れていた奥さんと共に直感で「コレが良い!」と即決。
2022年春に納車されてからはDIYでラゲッジ部分をアレンジして、数々のアウトドアコレクションをビッシリと収納。また、セカンドシート部分は純正シートレイアウトがかなり前で足もとが狭かったため、スタークラフト製のレザーシートをセットバックして設置。広々とした足もとにはアルミコンテナをテーブル代わりに愛用。ルームライト代わりにアウトドアギアを天井に吊るすなど、カーアクセサリーとアウトドアギアの境界線をなくして自在にアレンジ。本格的なベッドキットなどはなくていい。キャプテンシートの間に良い塩梅のシェラフや荷物を挟めば横になって寝られる。
こだわるべきところはしっかりこだわりつつも、ボディの傷や塗装のヤレなどは気にせず、真鍮やウォールナットの風合い同様に育んで行く。濃い目のバンライフとはすなわち、ありのままを受け入れる心の余裕と言える。
ほんのり艶の褪せたボディが、ネイチャーな雰囲気を盛り上げてくれるGMC・ラリー。グリルやバンパー、エンブレムも当時物のオリジナルをストックしており、縞板のサイドステップが良い味を醸し出している。インテリアはステアリングまで純正品でベージュ基調のインテリアも非常にクリーンなコンディション!
本来の目的である、所有するキャンプギアを保管するべくラゲッジスペースはDIYで上下に分割の積載スタイルへアレンジ。ソロキャンプや車中泊も嗜むため、後部座席はゆったりと寛げる様にスタークラフト製のアームレスト式キャプテンシートをセットバックして設置。車内に居ながらリビングの様な居心地の良さはテントを張らなくても、タープだけで超快適!
キャンプを嗜む様になって目が肥えると、沼にハマってしまうなんて人たちを取材する機会も多いが、さすがに自らブランドを立ち上げて真鍮とウォールナットを使ったサイドテーブルや、素材の良さを惹き立てる調味料を開発するまでに至ったオーナーは珍しい。この色合いにマッチする濃い目のブラウンとベージュのボディカラーもGMC・ラリーに惚れ込んだ理由の一つだ。
RETORO IZM、PAJAMA MOONのダブルネームでオーダーメイドされたタープは、この生地自体が貴重。あと一枚作る程度しか残っていないモノを、わざわざメーカー側がKANEMOTOさんのためにストックしてくれていた代物。
OWNER:DAICHI KANEMOTO
THANKS:BLUE RIVER
TEL:0725-56-6400
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2023年12月号掲載
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