メキシコ生まれの特別なダッジ。絶対的レア車ラム顔のSUV

SUV

ダッジ

アメマガ2023年10月号

ガレージジョーカー

千葉県

ラムチャージャー

人とは違うクルマを求めレア車を探す読者も多いだろうが、90年代のSUVで間違いなくレア車といえるのが、二世代目のラムトラックの顔でSUVとなるダッジ・ラムチャージャーだ。


基本はラムトラック、消耗品は流用可能

2001y DODGE RAM CHARGER

もしかしたら、シルエット的に初代ダッジ・デュランゴと間違うかもしれない。しかしフェイスをよく見ると、二代目ラムトラック。ラムトラックをベースにSUV化したのが、ダッジ・ラムチャージャーだ。レアなアメ車は数あれど、この型のラムチャージャーはかなりのレア車として名高い。なにせ、「アメリカ」にはそんなSUVは存在しないのだから。

ラムのSUV版であるラムチャージャーは、74年に初代が誕生し北米でも販売。しかし、94年デビューのラムトラックをベースにする三代目(99~01年)は、当時のダイムラークライスラー・メキシコ工場で生産されるのだが、諸事情により北米で販売されることは最後まで叶わず、メキシコのみで販売されていた。

 

北米から車両を仕入れることがほとんどの日本では、当時ですら入手困難だったのは言うまでもない。噂によれば、これまで日本には数十台しか輸入されていないという話もあり、現在購入しようと思うと、いかに大変かは想像できるだろう。

 

しかし朗報だ。過去にガレージジョーカーが販売した、最終型の01年型ラムチャージャーが出戻りで入庫したのだ。入庫ホヤホヤで細かい修復が必要な部分も見受けられるが、完成を気長に待つ猶予はないだろう。なにせ、現在日本で販売しているラムチャージャーはこれ一台なのだから。

全長×全幅×全高:5036×2000×1939mmとなり、同世代のシボレー・タホ(4ドア)と比べると全長はやや短い。だが、2ドアのSUVとしては最大級だ。

ホイールはデイトナブラックの16インチ。タイヤはBFグットリッチ・オールテレーンT/A(275/70R16)を組み込む。

搭載するエンジンは5.9ℓV8。最高出力245hp、最大トルク46.2kg-mを発揮する。メキシコ産といえど、ベースエンジンはラムと同型だ。

インパネデザインはラムと全く同じで、オプションのウッドパネルを装着。フロントは折り畳み型ベンチシート。インパネ周辺に破損している部分もあるが、こうしたパーツもラムから流用できる。

ラムの荷台にシェルを取り付けた簡易的な構造ではなく、しっかりとしたSUV構造。ラゲッジスペースには横向きのサードシートが備わる。セカンドシートは前面に倒れフラットになる。


GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】

TEL:0479-25-7740
HP:https://www.garage-joker.com


Photo&Text:相馬一4
アメ車マガジン 2023年10月号掲載


関連記事

RELATED


販売する車両は美しく快適にそれがガレージジョーカーの流儀

軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。納車に至るまでに様々な作業を行なってきたので、その作業を紹介しよう!

せっかくアメ車に乗るんだからネガティブな部分も魅力

初めてのアメ車は、桁違いなエンジンに惹かれたC1500・454SS。それ以来アメ車の魅力にハマり、数々のアメ車を手にしてきたKAZさん。現在の愛車はダッジデュランゴ。

小さいに需要ありコンパクトダッジが面白い存在になる予感【ダッジキャリバー】

アメ車に乗りたいけど、サイズが大きいし排気量も大きいから維持費が大変。だがアメ車にもコンパクトなモデルは存在し、その代表がPTクルーザーやHHR。だが、もう一つ面白いモデルがある。それがダッジ初の5ドアハッチバックのキャリバーだ。

本物の錆を着こなす。【ダッジ ダート】

1960年に登場したダッジ・ダート。千葉県のガレージジョーカーには第3世代の65年型が在庫しているが、注目は車両の稀少性と共に、ボディ全体に広がる本物の錆。錆もまた大きな個性となる。

トレイルブレイザーの選択肢は2つボディサイズを取るかエンジンか

ニュージェネレーションSUVとして、2001年に登場したシボレー・トレイルブレイザー。アメ車の無骨なイメージを覆すジェントルな雰囲気が支持され、大きな人気を博したモデルだ。現在は車両価格がかなりお手頃になり、購入を検討する価値は大いにありそうだ。

 

最新記事


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26

本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!

クーペ

フォード

ホイール

ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!

ランキング


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】