たっぷり時間を使って住んでいる姿をイメージし自分たちの理想を追求
紹介されたハウスメーカーで、一番気になったのはジェネラルアメリカンホーム。完全自由設計で、ここなら自分たちの理想の住宅を建ててくれるかも。2年という長い年月を掛け、村瀬さん夫婦は拘りの住宅を作り上げていく。
Let’s AMERICAN HOME
後悔しないように、遠慮せずにどんどん質問
「人とは違うモノ」に興味を持ち、クルマもトヨタ・QX、シボレー・シルバラードなどの所有歴を持つ村瀬さん。結婚を機にマイホームを検討するのだが、やはり住宅デザインも「違うモノ」を理想とした。そこで相談したのが、愛車のことを全てお任せする愛知県豊田市のマザーロード。
同ショップは、過去に本企画で紹介した66ダイナーと併設する、全国でも珍しいスタイルのカーショップ。代表の井上さんの自宅や66ダイナーに増設されたオープンテラスの建築デザインが、ジェネラルアメリカンホームであることからジェネラルを紹介されるのだが、「自分の目で見て選んだ方がいいよ」と、あくまでも候補のひとつとして教えられた。
ジェネラルを含め、教えられたハウスメーカーの住宅をホームページやインスタで見比べると、どうしても目が留まってしまうのがジェネラルだったと言う村瀬さん。実際に展示場にも足を運んだようだが、ジェネラルとの違いを再認識し、思い切ってジェネラルのオープンハウスに行くことを決める。因みに奥様はモダンな住宅が好みだった為、村瀬さんはジェネラルの情報はほとんど内緒にしていたようだ。
訪れた住宅はまさにジェネラルらしさ全開で、外壁はティファニーブルー、インテリアの壁もブルーで天井はレッドだったりと、初めて生で見るジェネラルデザインに「こんな家に住んだら毎日が楽しそう」と村瀬さんは大興奮。しかし奥様は、想像もしていなかったデザインに「私にはちょっと派手かも…」と困惑気味。
だが、そんな奥様に「色合いや装飾も含めてデザインは完全自由だから、シンプルなデザインにすることもできるよ。もし気になれば、その住宅も案内するよ」と声を掛けたのがジェネラル代表の杉山さん。「全く営業的な感じも無く、とってもフレンドリーに対応してくれたのが印象的でした。他のハウスメーカーは、最初から結構グイグイ来たので(笑)」。
これらの対応も含め、村瀬さんはジェネラルで契約することを決めるのだが、奥様はどうしても聞いておきたいことがひとつあった。それがヘアサロンの住宅併設だ。美容師である奥様は住宅建築に合わせて独立し、住宅に併設するサロンを開くことを夢見ていたが、サロンには専門的な施設・構造が必要な為、サロンの部分は別会社に依頼する必要があるのかが心配事だった。だがその不安も一発回答。ジェネラルはヘアサロンの建築デザインも行なっていると聞き、奥様も納得してジェネラルにお願いすることに決めたのだった。
土地は親類の畑を宅地化。手続きに時間が掛かるのが想定外だったが、「逆にその時間を使ってじっくり打ち合わせできた」と、今ではその時間が無駄ではないと胸を張る。村瀬さんの要望は、インガレージと愛車を眺められるスタジオのような趣味の部屋。ガレージは将来的にF150の購入を検討しているため余裕ある広さを確保したが、その広さを得た代わりに趣味部屋はコンパクトに修正。「この小ささが、逆に落ち着きます(笑)」と、今ではこの広さがお気に入りのようだ。奥様は併設のサロンの他に、大きなアイランドキッチン、周回できるパントリー、サンルームの設置を要望。キッチンは希望する大きさが既製品には無かった為、ジェネラルが大枠を作成しそこに埋め込むオーダーメイド。洗面台も同様のオーダー品だ。
モダンな住宅が好みだったこともあり、インテリアはモノトーンでまとめられ、壁紙は完全な白ではないグレージュを選択。だが、そうは言ってもジェネラルの特徴のひとつは遊び心。小さい空間の壁紙を変えて遊び心を入れることを夫婦は採用するのだが、いつもは率先して「違うモノ」を選んできた村瀬さんが「さすがにビビってしまって…」と、まさかの保守的な壁紙を検討。これには、いつもはシンプルでモダンなデザインを好む奥様から「もっと大胆にしてよ!」と逆にツッコまれる始末。結果、パントリーやサンルーム、シューズクローゼットなどの壁紙は奥様が独断で決定。施工された壁紙を見て、奥様の勝ち誇った顔が今でも忘れられないと、村瀬さんは悔しがる。
建築中に双子の子宝にも恵まれ、計画から丸2年、2022年12月に完成となった村瀬さん邸。道路に面したブルーのドアはサロンの入り口で、現在オープンに向けて準備が進む。「他のオーナーさんと比べると2年は長いかも。でも、沢山オープンハウスに行って色んな話を聞けたから、凄く勉強になった時間です。
良くも悪くもジェネラルは細かい部分まで決められるので、悩んだら実際に建てたオーナーさんに質問しまくるのも近道。あと、棚を作るにしても、どんな物を置くかまで決めてから作ってもらうと、それに合わせて採寸して作ってくれるので、仕上がりはとてもピッタリで気持ちがいいです。なので、何をどこに置くかまで考えることも大事。それぐらい、ジェネラルは最後まで拘ってくれますから」。
拘りが沢山詰まった村瀬さん邸。近々オープン予定のヘアサロンでその一端が垣間見えるので、気になる方は左ページのインスタを是非チェックしてみよう!
大胆な壁紙に躊躇するパパに代わり、私が思い切って選びました(笑)
落ち着ける雰囲気を求めて、インテリアカラーはモノトーンで統一。リビングダイニングの壁紙はホワイトではなく、グレーに近いグレージュ。床板の色合いもオープンハウスで見比べて選択。トイレ・パントリー・シューズクローゼット・バスルームなどの狭い空間に、壁紙で遊び心を取り入れる。家具や照明(一部を除く)はアシュレイ。
奥様の要望であるアイランドキッチン。既製品のシステムキッチンには理想の大きさが無く、外枠や収納をジェネラルが製作し設備を埋め込むオーダーメイド。大容量のパントリーも要望し、ここからバスルームに移動できるなど、導線は周回型。パントリー棚やキッチン棚は、ゴミ箱の大きさまで採寸してオーダーするなど、実際に使用する物も建築中に決め製作を依頼。そのおかげで、余分なスペースも出来ずに美しい収まりになっている。
2階は夫婦の寝室と、2つの子供部屋を配置。階段はリビング階段にはせず、玄関廊下側に配置。寝室には吹き抜けに繋がる窓があり、リビングを望むことができる。2階中央にはバルコニーがあり、喫煙スペースにも、ゆっくりお酒を飲むこともできるが、夫婦はお酒もタバコも吸わないので、将来的に子供たちが寛ぐ場所になりそうだ。
ガレージと繋がる窓越しから愛車を眺めことに憧れて、村瀬さんがインガレージと共に要望したスタジオのような趣味部屋。より特別な雰囲気を感じられるとして、ジェネラル杉山さんから杉板張りを提案されて採用した。CDなどを置く棚も、CDの大きさを採寸して大工さんが施工。全館空調のため、エアコンを設置することなく快適に過ごせる。
将来F150 を購入のためガレージの広さは大きめに設定
村瀬さんの現在の愛車は、ファミリーカーとして2年前に購入した2014年型フォード・エクスプローラー・リミテッドエコブースト。将来的にF150を購入する予定で、インガレージもその大きさに合わせて設計。住宅完成と同時に大型免許も取得し、ハーレー・FLSも購入。クルマイジリも趣味であるため、ガレージにはクーラーも配置。奥側の2つのドアは、廊下と趣味部屋に繋がっている。
120 坪の土地に4LDK+ヘアサロンとなる村瀬さん邸。道路に面したブルーのドアを開けると、そこは今後オープン予定のヘアサロン。住居用の玄関は正面右手に配置。憧れだったというカバードポーチや庭のウッドデッキ。数年後には、双子の娘さんたちの格好の遊び場になるはずだ。
OWNER:村瀬さん
プライベートサロンがオープン!
ルアナヘア・プライベートサロン
Luana hair
名古屋市のヘアサロンで美容師として働く村瀬さんの奥様。いつかは独立してサロンを開くことを夢見ていたが、住宅建築に合わせて併設するサロンを開くことを決意。「時間に追われず、お客さん一人ひとりを大切にしたいから、プライベートサロンにしたかったんです」。オープンの準備は万端だが、生まれてきた赤ちゃんが双子という嬉しい誤算もあり、オープンはもう少し先になりそうだ。
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2023年10月号掲載
最新記事
2025/01/17
たっぷり時間を使って住んでいる姿をイメージし自分たちの理想を追求
紹介されたハウスメーカーで、一番気になったのはジェネラルアメリカンホーム。完全自由設計で、ここなら自分たちの理想の住宅を建ててくれるかも。2年という長い年月を掛け、村瀬さん夫婦は拘りの住宅を作り上げていく。
2025/01/16
2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始
ジープ・グランドチェロキー専用のボディキット「BCD」をプロデュースするセンスが、3列シートのグランドチェロキーL用に続き、2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始した。純正デザインを崩さず、違いを表現したいというニーズが高いだけに、益々BCDを求めるオーナーが増えそうだ。
2025/01/16
アメ車マガジン2025年3月号 絶賛発売中!
アメ車に乗る最大の理由「カスタムを楽しみたい」に焦点を当てた特集号。そしてアメ車マガジン初開催のアメ車女子会も完全レポートします!
2025/01/15
【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽
シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。