【ファニーガレージ】クルマ全般に精通しており、頼れるアニキのような存在!

自動車メーカーやアメ車専門店など、様々な経歴を持つファニーガレージ代表の森 博章さん。アメ車専門ではないが、常にユーザーに寄り添ってくれる、真のモータースと呼ぶのが相応しいお店だ。
アメマガリコメンドショップ
販売、整備、カスタムまで、すべてをこなすプロショップ
Funny Garage【ファニーガレージ】
2024年で14年目を迎えた、岐阜のファニーガレージ。岐阜からやや西に向かった瑞穂市の、ややのどかなエリアだが、深緑色のガレージが目印なのでスグに分かるだろう。代表の森さんは、幼い頃からクルマに興味を持っており、中でもアメ車は気づいた時には好きになっていたそう。学校卒業後にはその好きが嵩じてクルマを作る会社に就職。そこでクルマの作り方を知るものの自分のやりたいこととは違うと感じ、その後アメ車専門店に転職。そこでは車両販売やカスタムなど、今までとは違うことを学ぶが、やはり自分のスタイルを貫きたいと決意し、ファニーガレージを創業したという。
森さんがアメ車好きということも関係し、アメ車の修理依頼が多いそうだが、もちろん国産車にも対応。またファニーガレージではハーレーなどのバイクも取り扱っており、世界中のありとあらゆるメーカーの修理にも対応できるノウハウと技術力を備えている。
通常の整備や車検はもちろんだが、自社でペイントにも対応。また金属の加工も行っており、ここで紹介しているH1のパイプフェンダーはファニーガレージのオリジナルでもある。「基本的にはシンプルでオリジナルを残したスタイルが好きですが、その中にも自分のこだわりを盛り込んだカスタムを行っています。とは言え、自己満足ですよ」と森さんは謙遜する。だが、クルマのキャラクターをしっかり考え、ただ悪戯にカスタムという名のデコレーションは行わず、キチンと機能性の向上に注力している。
「やはり最初に勤めた自動車メーカーの影響があるのか、意味のないカスタムはしたくないですね。ノーマルは耐久性など様々なバランスを考慮して設計されていますし、カスタムはともすれば元々のバランスを崩す行為なのは確かです。その兼ね合いを考えながら、お客さんに最善の方法を提案していますね」とも語る。
さて、ここで紹介するH1とシリーズ62コンバーチブルは、在庫車両ではなくあくまでの森さんのプライベートカー。どちらもオリジナルのテイストをキープしつつ、さり気なくカスタムを実施。
H1はタイヤの空気圧調整機構を活かしつつ、メソッドのホイールに変更。またパイプフェンダーでワイド化し、37インチを装着。一方でシリーズ62コンバーチブルは、定番のキャデラックスポークをチョイス。もちろんタイヤはホワイトリボンを装着し、エアサスでそこをチラ見せするスタイルを実現。ビンテージエアーの空調も追加するが、インパネの変更は最小限に留めている。それでいてフロントブレーキはウィルウッドにアップグレードし、何よりも安全性も配慮されているのがポイントで、それこそがファニーガレージのポリシーだ。
1995 HUMMER H1




日本の保安基準に適合させるため、ヘッドライトはグリルの外側に移設。機能を最優先したスタイルには無駄なものが一切備わっておらず、極力出っ張りを抑えるなど、究極のクロスカントリービークルと言えよう。


金属製のパイプフェンダーを自社で製作し、ノーマルよりもワイドなスタイルを実現。ホイールはメソッドで、タイヤはTOYOのオープンカントリーM/T(37×13.5R18)をチョイスするが、絶妙なバランスと言える。


前後とも独立懸架式サスペンションを採用。ハブリダクション機構を備えることで、最低地上高は406mmを確保。これは一般的なSUVの倍の数値と言える。


5.7ℓのガソリンエンジンを搭載。ボンネットフードは前に向かって開くのがハマーのアイデンティティ。ちなみにフロントウインドーのすぐ前にはコンパクトだがシュノーケルを装備する。






一般的なSUVと比較するとコンバットマシンのような雰囲気を感じるが、ベースとなったハンビーと比較するとインパネ周りはかなり乗用車的アレンジされている。駆動方式はローレンジ付きのフルタイム4WDで、4ATを組み合わせる。ファブリックのままのシートや、敢えて2DINナビを装着していない所に好感が持てる。
1959 Cadillac Series 62 Convertible




50年代の象徴といえる、テールフィンを採用。サスペンションはエアサスに変更し、トランクルームにタンク類を装備。タイヤはもちろん、ホワイトリボンのバイヤスでしょう。
パワーユニットは6.4ℓのV8。MSDなどを装着し、信頼性を向上させている。またブレーキのマスターバックはブースター付きに変更しており、現代車と同等の安心感を追求する。




ボディカラーにマッチした、真っ赤なインテリア。オープンで走らせることを前提にしていると言えるだろう。ビンテージエアーのスイッチはステアリングの右側に。またAピラーの根本には、エアサスのゲージを埋め込む。
Funny Garage【ファニーガレージ】
住所:岐阜県瑞穂市宝江598-1
TEL:058-322-5676
URL:https://funny-thanks.com/garage/
営業時間:平日11:00〜20:00
土日祝日 10:00~19:00
定休日 : 木曜日・祝日


車両の販売、整備、カスタム、ペイント、加工などなど、ありとあらゆる作業をお任せできる、ワンストップショップ。面倒見もよく、親子でお世話になっている人も多いとか。
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン2023年8月号掲載
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