物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!
燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」
華麗なるフォード
購入を後押しした彼女もまさかの豹変に困惑
2019 FORD MUSTANG GT
「どこからどう見ても好青年」。彼女と手を繋ぎながらカーボックスを訪れ、初めて生で見る憧れのアメリカンマッスルカーを満面の笑みで眺める三戸さんに対し、カーボックスが感じた第一印象。ただ、本気で購入するか疑問も感じたと言う。彼の口からは燃費が…、維持費が…のネガティブの言葉が多かったからだ。
逆に興奮気味に、スタッフに色々質問してマッスルカーの魅力に聞き入ったのが彼女の方。「こんなクルマに乗る彼を見てみたい…」。大好きな彼女にそうまで言われたら、行動に出ない男はいない。ネガティブな点もしっかり説明を受け、三戸さんはマスタングGTの購入を決断するのだった。これで、めでたしめでたし…が、1年後。
「マフラー音が静かで目立ちません! 面白くありません!もっと激しいやつが欲しいです!」。あれほど物静かでネガティブな意見を連発していた三戸さんからそんな言葉を聞いて、カーボックス全スタッフが激震。「これがアメリカンマッスルの魔力か…」。そしてこのマフラー交換に始まり、参加したサーキット走行会の帰りには「他のクルマに負けたくない」と、車高調&ホイールをオーダーする始末。この豹変ぶりには、購入を後押しした彼女も「そこまでしなくても…」と少々困惑気味。まだ彼女には内緒のカスタム構想があることは秘密だ。
カーボックスのサーキット走行会に参加した際には、純正の足回りのままでは良いタイムが出ないことを知り、「誰にも負けたくないです! 車高調を入れて、どうせならカッコよくしたい」と、BCレーシング車高調とHRE WHEELS ・FF11の20インチ&NITTO NT555G2タイヤをセットする。
純正で満足していたのも束の間、カーボックスに通う他のマスタングと比べてマフラー音が低いことに不満を持ち、「一番激しいタイプ」をオーダー。可変バルブ加工を施した、ボーラ・アタックマフラーを装着。彼女もこの音には苦笑いだ。
OWNER:三戸俊輝さん
国産コンパクトカーを所有しながらもアメリカンマッスルカーに憧れを持ち、彼女に背中を押されてマスタングを購入。購入後はカスタムに目覚め、彼女から「程々に」と警告を受ける。
CARBOX【カーボックス】
TEL:082-815-8448
HP:http://www.bs-carbox.jp/
Photo:TAKAHARA YOSHITAKA
Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン2023年7月号掲載
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