【チャレンジャーR/T 392】扱いにくさは確かにあるがとにかく乗っていて楽しい!

若い時にクルマに夢中になったが、子育て期間中はお休み。でも、年を重ねるとそのままクルマ弄りを卒業する人が殆どだろう。だがここで紹介するオーナーさんは、まさに少年の時の気持ちを持ち続け、チャレンジャーで再び走りを楽しむために購入したそうだ。
SOUL OF MOPAR -我らを魅了して止まないモパー-
一緒に出かけたくなるような、ロマンを感じられるクルマ!
'18 DODGE CHALLENGER T/A 392
モパーの中でも、特にチャレンジャーのオーナーと深い繋がりを持つLUXZ。どちらかと言うとスタイリングを重視するオーナーが多い印象がある。そんな中、ある意味LUXZユーザーの中で本気で走りを追求する伊那さんは、異色と言える存在だ。
伊那さんのクルマ遍歴をお聞きすると、免許を取得して最初に乗ったのがAE86。その次に乗ったのはローレルだが、ATをMTにコンバージョン。バケットシートを装着し、まさかの2人乗り仕様に変更。仲間と一緒に各地の走行会に遠征するだけでなく、あのドリキンこと土屋圭一氏の主宰するドリフト大会にチームで出場したこともあるそうだ。
もちろん、結婚を機にファミリーカーへ強制的に変更。ここで諦める人が多いのだが、伊那さんはグっと堪え、子供が独立したことで再び本当に乗りたいクルマということで、チャレンジャーを選んだという訳だ。 「昔ほどじゃなくても、やっぱり走ることは好きですね。なので、重視したのはNAであることとカスタムがある程度施されたクルマで探していたんです。するとLUXZにたまたまそういった在庫があり、即座に電話。お店に出向き試乗させて貰いましたが、ほとんど一目惚れで購入しました。一番の衝撃は、なんと言ってもサウンドで、『V8サウンドの刺激』はあまりにも強烈でしたね」と語る。
そんな伊那さんが選んだチャレンジャーは、6.4ℓV8 HEMIエンジンを搭載するT/A392モデル。前後の足回りはHPPのオリジナル車高調に変更。しかも前後ともMOPAR純正のストラットタワーバーを追加し、ボディ剛性を高めている。アメ車=曲がらないクルマだと思っていたそうだが、とあるワンディングを仲間のAMG・45Sと一緒に走っても互角だったそうだ。
エクステリアは全体的に大人しいイメージだが、車内を見ると運転席はフルバケに変更し、あの斉藤ロールケージのロールバーをセット。能ある鷹は爪を隠すというが、伊那さんのチャレンジャーはまさにその通りで、本気で走るためのカスタムを実施。「ディアブロのCPUでチューニングもしています…」と語るが、すり減ったSタイヤを見ると、かなり走りこんでいることは容易に想像できる。






前後バンパーはノーマルのままで、そこに冷却性を高めるためにダクトを追加。フロントセクションにはスプリッターを追加した程度。ほかにはサイドスカート、リアウインドーのルーバー、リアディフューザーを装着。EDGE CUSTOMSと比較すると非常にシンプルだと言える。ボディカラーはあえてブラッック&ホワイトとすることで、質実剛健なイメージを強調する。ホイールはWORKをチョイス。
クルマそのものは決して軽くないが、6.4ℓの圧倒的な力でグイグイ引っ張る走りは未体験の領域。ディアブロのCPUチューンで、さらに出力をアップ。


サスペンションはHPPの車高調に変更。ノーマルよりもそんなに車高は下げていないそうだが、車重とのマッチングもよく、ワインディングを非常に気持ちよく駆け抜けられるそうだ。


フロントシートはどちらもBRIDEに変更。運転席はフルバケで、助手席は後席への乗り込みのためにセミバケをチョイス。サーキット走行のために、4点式シートベルトも装備する。またロールケージやタワーバーも追加する。
Owner:伊那 尚
Thanks:LUXZ【ラグジ】
TEL:058-259-3922
HP:https://luxz.jp
Photo:浅井岳男
Text:空野稜
アメ車マガジン 2023年5月号掲載
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