カスタムのセオリーが別次元、奥深きコルベットC8カスタムの世界

クーペ

シボレー

アメマガ2023年5月号

CS BASE CUSTOMS

コルベット

CUSTOM FLASH

コルベットC8

大阪府

ミッドシップ化によってC7以前とは勝手が異なり、スーパーカーとしての装いが映える個体へと進化したC8。まだモデルケースの少ないC8カスタムシーンの中でオートメッセ出展を果たした、最旬スタイルに迫る!

CUSTOM FLASH


魅せ方を知り尽くした玄人も大満足の精巧なフォルム

'22 CHEVROLET CORVETTE

アメ車率がかなり少ない印象を受けた2023年の大阪オートメッセ。その中でもひと際目を引いた車両の一つがCSベースカスタムズブースに展示されていたこのC8。実は出展すると決まったのはわずか数カ月前の話で、オーナーに「一緒に並べて展示しませんか?」と相談したところ、出すなら仕上げて挑みたいと怒涛のスケジュールでのカスタムが敢行されたそうだ。

 

実はそのオーナーが過去に欧州車系の専門誌で度々取材を受ける程の車道楽人生を謳歌してきた玄人で、オートメッセ出展にあたってはCSベースカスタムズ・高橋氏のセンスに委ねつつも、自身のこだわりは貫き通すという、両者の想いがぶつかり合った化学反応の末に仕上がった賜物だ。

中でも個性的なのがバンパー部分にメスを入れて取り入れた3連のワンオフLEDフォグ、そしてシルバーのレーシングストライプ部分に描くスティングレイのエイをモチーフにしたピンストライプだ。同社は創業当時から電装系カスタムに強く、ワンオフヘッドライトやLEDフォグの製作がトレンドとなる以前から手掛けており、魅せ方を熟知している。それに加えてZERO製のリアディフューザーを筆頭にアメリカ製のフロント&サイドエアロ、リアウィングを合わせつつも統一感や立体感を際立たせる様に黒で塗り分ける手法も相まって、異なるブランドながら統一感のあるトータルコーディネートに成功。C8カスタムシーンを盛り上げる大きな起爆剤となったことは言うまでもない。

コルベットのルーツを語る上で欠かせないスティングレイのエイをモチーフにしたピンストライプのアクセントも特筆物。ラッピングの上に直筆でピンストライプを取り入れる発想も素晴らしく、アメ車らしさを色濃く感じさせてくれる。

ロングノーズとは異なるフォルム造型ながら、スーパーカーらしさの中にアメ車らしいエッセンスを存分に取り入れたカスタムワーク。中でも立体感を強調させる巧みな塗り分けやシルバー基調のラッピングによるレーシングストライプライン。さらにタイヤプリントによるボトムスのアクセントも存在感を際立たせる。

フォージアートAGGIOのフロント19インチ、リア20インチと前後異なるサイズ感で履かせるギミックもコルベットカスタムのセオリー。こうした伝統芸もしっかり継承しつつ最先端のカスタムを融合。

リアルカーボンの赤いクロスバーを基調にレーシーかつスパルタンな装いに拍車をかけるエンジンルーム。後部搭載の利点を最大限に生かした魅せ場を活用するセンスがお見事!

いま日本で存在するC8の大半は右ハンドルであるが、ここ最近はラングラーをはじめ右ハンドルのアメ車も珍しくない。むしろステアリングの左右よりもスタイルとしてしっかりU.Sらしさを感じさせるか否かの方が重要視される傾向。

オートメッセまでの短い期間で大満足の姿に仕上げてくれたC.S BaseCustoms 高橋氏(左)と、グロスレッドの縁とピンストライプの差し色的なアレンジ、そして立体感を高める塗り分けを大絶賛していたオーナー(右)。


C.S Base Customs【C.S ベースカスタムズ】
所在地:大阪府和泉市箕形町4丁目6-88
TEL:080-5335-7427
URL:https://csbase-customs.com/


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年5月号掲載


関連記事

RELATED


これぞフルカスタムの極み、究極を追求したC7コルベットが完成

世界のIZAWA、世界のROHAN。その名は世界中に轟き、カスタム界でその名を知らぬ者は皆無で、ユーザーのみならずプロショップからの依頼も多い。そのROHANが手掛けたのが、このC7コルベットワイドだ。

魅惑のワイドシルエット、コブラボディの虜!【1981y シボレー コルベット】

ロングノーズ、コークボトルボディで唯一無二のグラマラスなプロポーションを強調させるワイドボディキット。その中でもコブラボディに魅せられたコレクターのお目に適った個体が紹介する81年型C3コルベット。

インディ500ペースカー1995年にわずか527台のみ製造された希少限定モデル。

インディアナポリスペースカーエディションとして1995年にわずか527台のみ製造された希少限定モデル。そんな激レア車両が本国未登録のまま日本へ持ち込まれ、さらに現在まで日本でも未登録のまま眠っているという“お宝案件”に迫る!

カッコイイクルマである!それがコルベットの宿命

大きく張り出したフェンダーフレアと対照的に、ドアサイドが官能的にくびれたC3コルベット。様々なアメ車を扱うカーズスパークには、現在2台のコルベットが在庫している。

インパラ=ローライダーの常識を覆すモンスター!【シボレーインパラ】

59年モデルを筆頭に、60年代前半までのインパラといえばローライダーが主流。なので世間一般的にはそっちのイメージが強い。だが、その常識を覆すモンスター級のマッスルカーがここに!

 

最新記事


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26

本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!

クーペ

フォード

ホイール

ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!

ランキング


2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2021/10/13

ライバル達が生産終了するなかエクスプレスは今も現役販売される

バン

シボレー

2017 Chevrolet Express 2500 LONG EXPLORER CONVERSION