美しすぎる魅惑のボディが69マスタングを華麗に輝かせる
ファーストマスタングと肩を並べるように、第二世代初期型である1969年型の人気は年々上昇している。そんな69年型が、内外装ともに美しい状態に仕上げられ、機関系もグッドコンディションともなれば、注目を浴びないわけがない。憧れの69マスタングを購入できる千載一遇のチャンスが到来だ!
AMERICAN VINTAGE
当時のガンメタリックでオールペンし仕上げる
'69 FORD MUSTANG
60年代に初代が登場し、途切れることなく今なお現行モデルが発売されているモデルは、数あるアメ車の中でもシボレー・カマロとフォード・マスタングに限られる。
現在ガレージダイバンで販売されているのは、69年型マスタング・ハードトップ。64年に初代が登場し、69年型は初代後期とも言われることもあるが、外観上の違いに加え、ハイパフォーマンス化へシフトした大きな転換期となったこともあり、69年型はマスタングの第二世代と区切られる。
初代と69年型の大きな違いはボディの大型化だ。全長で約4インチ(101mm)長くなり、様々なグレードを加えエンジンパフォーマンスも向上。それに合わせて車両価格も一気に上昇している。小型の大衆車から、まさにパフォーマンスモデルへと進化したのだ。細かい部分では、ボディサイドの厚いプレスラインが消えているのが特徴的。なお、同じ第二世代の69年型と70年型でもフロントマスクのデザインは違い、69年型ではフロントグリル内にフォグランプを装着しているが、70年型はヘッドライトがフロントグリル内に移動され、ヘッドライトがあった場所にエアダクトが配置されている。
69~73年の第二世代には、更に巨大化したビッグマスタングと呼ばれる71年型からのモデルも含まれるが、排ガス規制の影響もあって、クラシックマスタングではやや影の薄い存在だ。
そうした生い立ちもあり、第二世代では69または70に人気が集中するが、圧倒的に人気は69だ。もっといえは、スポーツルーフ(ファストバック)の人気が高いのだが、今回のモデルはハードトップ。まだ見ぬ69のスポーツルーフを求めて気長に待つか、それとも目の前にある69ハードトップを選ぶかは人それぞれだろうが、当時のボディカラーでオールペンされリフレッシュされたボディ、フロントディスク化、内装ルーフも張り替え済みという極上の個体と出会うことも千載一遇。
前オーナーが大切にメンテナンスを行なっていたことで、機関系の問題も感じられない。現状、幾つかの問い合わせがあるようで、じっくり悩む前に一度問い合わせするのが最善だろう。とにかく、この美しい69ボディを生で見て欲しい。
1969年に第二世代へと移行し、初代からボディは大型化。69年型からはボディサイドの厚いプレスラインが消滅。クラシックマスタングではファストバック(スポーツルーフ)の人気が高いが、ハードトップならではのボディラインも十分見応えがある。今回のモデルは当時のボディカラーによるオールペンが施され、ボディの美しさは秀逸。
搭載するエンジンはオリジナルのV8・302(5.0ℓ)を搭載。点火系はMSDで強化されるなど、前オーナーがしっかりメンテナンスを行なっていたことで状態は問題なし。ホイールも純正17インチを装着し、フロントはディスク化されている。
ブラックレザーシートは大きな傷もなく、購入後に修復する部分はないだろう。ルーフも張り替えられており、内装の状態はとにかく高いコンディションだ。ETC、社外オーディオデッキが装着済み。
THANKS:GARAGE DAIBAN
TEL:03-5607-3344
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2023年4月号掲載
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