これから目指したいのは、地元のアメ車屋のオヤジ【GLOBAL】
福岡に次いで、アメ車専門店が多い熊本。今では多くの専門店が立ち並ぶが、信じ難いことに40年ほど前は皆無と言える状態。その熊本の地で、アメ車文化を開拓したのがグローバルだ。
ショップキャラバン九州
数の多さを目指すのでなく、質の高い丁寧な接客が目標
グローバル
免許を取得して直ぐにアメ車を手に入れたが、どこのショップでもちゃんと直せない。しかも半年近く放置され、挙句「アメ車はこんなものだよ…」と心ない言葉を投げかけらたとか。だがこれが後にグローバルを設立する原動力となる。今では熊本だけでも多くのアメ車専門店が立ち並び互いに切磋琢磨しているが、その礎を築いたのがグローバルの川端氏だ。
現在ショップを立ち上げて30年近くになり、その間アメリカのSEMAショーなどを何度も視察。常にエネルギッシュに活動するが、様々な経験を積んだことで初めて見えることもあると川端氏は語る。「大都市圏では何台もクルマが売れるだろうけど、熊本では台数で勝負するのは難しいね。でも、アメ車に乗りたいお客さんの熱意に違いはないし、初めてアメ車に乗る人に最適なアドバイスや提案をしてあげることの重要性を再確認したね。クルマをただ販売すれば良いのでなく、やはり人と人との付き合いで、誠意や心が重要だよね」と語る。
川端氏は、2022年の10月に、久々に熊本でKCMというイベントも主催。「カスタムした愛車をユーザーは多くの人に見て貰いたいだろうし、その機会を提供するのも重要かな。でも、それだけでなく若いショップの代表者同士が交流することで、自分のお客さんが遠方で困った時にサポートし合える関係も築いて欲しいよね。確かにクルマは機械で壊れるもの。でも、壊れた時に『グローバルなら面倒見てくれる』と思って欲しいし、もっと地元に密着したアメ車屋を目指したいよね」とも。
また、イベント直後には5年ぶりに渡米し、ドラッグレースやSEMAを視察。残念ながらSEMAで参考となるカスタムはなかったそうだが、その理由を伺うと「アストロブームの時のような新しさがなく、行き着いた感があるね。でも個人的にアメリカの空気感が大好きだし、子供の頃にTVで見た色々な物が大きすぎる『無駄の美学』は今の自分の原点。だからアメリカに行くことは良い刺激になるね。
日本と違ってアメリカは古いものを大切にする文化があるし、新しいことばかり追いかけていると足もとが見えなくなる。だから今まで以上一人一人のお客さんと向き合って、しっかり話し合ってクルマを提案して行きたいね」と語る。お客さんから頼られることはクルマ屋さん冥利に尽きるし、そう言われると「任せてください!」と言わずにいられないとか。だが、そういったコミニケーションも含め、グローバルはこれからも広い世代に対し、アメ車の魅力を広めてくれることだろう。
GLOBAL【グローバル】
住所:熊本県熊本市東区戸島西3丁目1-3
電話:096-360-7800
営業時間:9:00~20:00(平日)10:00~19:00(日・祝)
定休日:年中無休
https://www.imp-global.com/
世代やジャンルを問わず、様々なアメ車が並ぶグローバル。初めてアメ車に乗ろうと思う人からの相談は、とくにウエルカムとのこと。車両の購入だけでなく、その後のメンテナンスまでしっかり対応してくれる頼もしさも魅力の一つ。
またカスタムにも精通し、ユーザーの自己主張の実現に、最善の方法を提案してくれるだろう。クルマを所有し乗る楽しさを広めることが、これからのクルマ屋には必要だと川端氏は語る。
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2023年2月号掲載
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。
2024/11/18
どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】
オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。