あのお洒落な家は何?勇気を出してオープンハウスに突撃!
近所に気を使うマンションより戸建てがいい。奥様の希望に答えるべく、浅岡さんが検討したのは建売住宅。やっぱり注文住宅って高いから…。希望に合う住宅が見つからず苦戦していると、目に飛び込んで来たのが輸入住宅のお洒落な家だった。
Let’s AMERICAN HOME
デザインは二の次で建売住宅を検討していた
愛知県内の片側二車線道路沿いに建つ、真っ白なラップサイディングのアメリカンデザインの住宅。赤い玄関ドアと、その入り口に自動販売機が置かれているとなれば、何かのお店と間違える人もいそうだ。「確かに家が建ったときに、近所で話題になったみたいです。ハンバーガーとか出すお店ができるみたいって(笑)」。
浅岡さん邸は完全な住居用。2年前に完成し、75坪という広い土地に3LDK+ホールの間取りとなる。玄関脇の洋館を思わせる分厚い白い扉を空けると、そこは人工芝が敷き詰められた庭とカバードポーチが現れる。ここで友人を招いてのBBQを行なったり、最近家族となったポメラニアンのカイ君(4ヶ月)を遊ばせる予定だ。
今から遡ること4年前、結婚を機に浅岡さんが当時所有していたマンションに移り住んだ奥様。しかし楽しい新婚生活をスタートさせたものの、時間を重ねる毎にストレスも感じ始めていたと言う。その理由は、旦那さんとの価値観の違い…ではなく、マンションという集合住宅そのもの。実は奥様、生まれたときから戸建てで育ち、近所を気にすることなく生活をするのが普通だった。それが突然、上下、左右の部屋に気を使いながらの生活となりストレスが蓄積。「将来的に子供ができた時を考えると、もっとストレスが溜まりそうで…」。そのことを思い切って浅岡さんに打ち明けると、浅岡さんも理解を示し夫婦は新築戸建てを検討していく。
検討したのは建売住宅。「注文住宅は高いイメージがあったので、予算的に建売しか無理だろうと思ったんです」。パンフレットなどを見て、一番重要視したのは金額と職場に通える立地。「建売のデザインも、室内の間取りも二の次で、予算内に収まるかどうかだけを考えてました。そもそも、どの住宅もデザインは同じに見えたし、設備も大体同じ。建売ってこんなもんだろうと」。
そんな折、奥様を乗せてクルマを走らせていると、とある建築中の建物を発見。その後も、目の前を通る度に工事中の状況を眺めていたのだが、露わになった外観を見て驚く。「真っ白い板状の外壁で、真っ赤な玄関ドア。とても個性的なデザインでお洒落。個人住宅には見えず、カフェかと思いました」。そして再び、その個性的な建物の前を通ると、そこには「オープンハウス」と書かれたのぼりが掲げられていた。それを見た奥様は、迷うことなく「見に行こう!」と浅岡さんを引っ張ったのだった。
しかし「いきなり行って大丈夫なのか」「強引な勧誘をされてお金を要求されたり…」などの不安もあり恐る恐る訪問したようだが、スタッフやオーナーは気さくに対応してくれた。聞くと、この建物はお店ではなく住宅用の個人宅。
輸入住宅であることは外観を見て分かったが、室内もこれまで見てきた建売住宅とは全く違うデザインで、まるで海外に来た感覚だったと夫婦は口を揃える。そこで初めて、この住宅を建築・デザインしたのが、リアルアメリカのデザインを取り入れるジェネラルアメリカンホームというハウスメーカーだと教えられる。
他でもオープンハウスが行なわれていると聞き、「目の保養」として訪問すると、そこにいたのはジェネラル代表の杉山氏。杉山氏はアメリカで住宅デザインを学び、滞在期間も豊富。加えて、代表と会った誰もが「凄いフレンドリー」と言うほどの人。
浅岡さんも初対面ながら杉山氏とスッカリ打ち解け、建売住宅を見て回っていること、予算的な問題で苦労していることを伝えると、建売のメリット・デメリット、注文住宅での大手ハウスメーカーとジェネラルの建築費用などを分かりやすく丁寧に教えてもらい、訪問したオープンハウスの費用もこっそりオーナーに教えてもらった。「見に行った住宅全部がお洒落だし、僕らには絶対に無理な金額だと思ったんですが、建売で検討していた予算内でも建てることができると聞いて驚きました」。
それでも、この話を一旦持ち帰って夫婦で相談しようと思っていた浅岡さんだが、奥様は杉山氏との話を切り上げようとしなかった。「どうせ大きなお金を払うなら、後悔しないように自分たちが好きな家にしたい」。奥様の真っ直ぐな意見に背中を押され、浅岡さんは決断する。
外観デザインは基本的にお任せだが、最初に見た真っ白のラップサイディングと真っ赤な玄関ドアに憧れがあり要望。間取りは幾つかの案を出してもらい、2階に多目的に使えるホールがある案を採用。そこに自ら採寸しオーダーした本棚を配置し、ハンギングチェアを置いてリゾートホテルのような雰囲気の中で漫画を読むのが夫婦の楽しみだ。
ダイニングのアイランドキッチンは、昔レストランで働いていた経験のある浅岡さんの要望で、大型のドイツ製の食洗器や格納式の換気扇が備わる。「細かい部分のデザインは、工事中に大工さんと話し合いながら現場で決めていきました。こんなに自由に出来るのは、ジェネラルだけみたいですね。だから色んな部分に思い入れもあるし、お願いして本当に良かったと思います」。
最後に、浅岡さんは住宅に似合うクルマとしてアメ車を検討したが、資金は将来の子供のために貯金と決め、10年所有のフォレスターを大事に乗る予定。いつか子供が大きくなったら、その時は是非検討して欲しいものだ。
ストレスのない生活を目指し、家事の効率も考えてデザイン
落ち着いた雰囲気を出すために、壁紙はライトグレーで統一。リビングのTV側の壁は板を張り込んだヘリンボーン。これもオープンハウスで見て取り入れたもの。家事の効率を求める奥様の要望で、各フロアを仕切る段差は排除。1階はリビングダイニングと、洗濯物を乾かす乾燥室も配置。
玄関のシューズクローゼットは、浅岡さん夫婦の靴コレクションが多いことを考慮しジェネラルが広く設計。ジェネラルは各家庭の生活スタイルを聞きだし、それを反映して間取りデザインを行なっているのだ。
浅岡さんが一番拘ったキッチン。ドイツのAEG製食洗器を入れるため、キッチンシンク専門メーカーに依頼しアイランドキッチンを設置。さらに換気扇が格納できるダウンドラフトも導入した。冷蔵庫などにメモやシールを貼るのが嫌で、洗濯乾燥室に続く扉が黒板になっている。ここに買い足しの食材や、留守にする際の伝言が書かれる。黒板で、みーくんは旦那さんの浅岡さんのこと。正直言えば、無理やり書いてもらったものだ(笑)
階段を上り目の前に広がるのが、浅岡さん曰く「海外リゾートホテルの漫画喫茶」の多目的ホール。本棚は漫画が大好きな奥様の強い要望で、自ら採寸してオーダー。ハンギングチェアも置き、ここでの読書が最高の時間と笑う。
2階は夫婦の寝室と、2つの子供部屋。加えて、ウォーキングクローゼットと呼ぶには広すぎるクローゼットルームを配置。これも奥様が家事効率を考えて要望したもので、乾燥室に干した洋服を畳まずにクローゼットへ収納する流れだ。これで、洗濯物の畳み方で夫婦で揉めることはない(笑)
白のラップサイディングに赤い玄関ドアは、浅岡さん夫婦がオープンハウスで見て憧れたもの。土地が周囲と比べ高い位置にあるため、敷地を囲む柵は安全を考慮して高さのある設定になっている。
愛車は10年所有するスバル・フォレスター。最初はガレージの計画もあったが、他の設備を優先して断念。住宅が完成した際に、似合うクルマとしてラングラー購入を検討するも、将来の子供のために資金を残すことに決めたようだ。
ゆったりくつろげる、カバードポーチがある庭も浅岡さん邸の特徴。普段はここで煙草を吸いながらボーっとするのが日課のようだが、休日は友人を招いてBBQ をすることも。しばらくしたら、愛犬カイ君の遊び場になる予定だ。
OWNER:浅岡さん夫婦
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2023年1月号掲載
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