-フリースタイルで行こう- #31 アメリカのプラモデルには夢がいっぱい
#31 アメリカのプラモデルには夢がいっぱい
-フリースタイルで行こう-
-フリースタイルで行こう-
#31 アメリカのプラモデルには夢がいっぱい
モデルキットはアメリカ車を最も身近に感じる最良のアイテム。組み立てるプロセスにおいては実車の知識も高まるし、なぜだかプラスチックの質感も好きだったり、アメリカらしさを感じることのできるボックスアートも大きな魅力!1/32スケールはサイドラインながらもスケール感が良くてマニアックなラインナップの1/32thが大好き!
アメリカのプラモはアメリカらしさ全開のボックスアートが魅力的、中でも1/32スケールがオルタナ好きな石橋的にはジャストミート!
アメリカ車を実車以外で身近に感じることのできるアイテムといえば、何はなくともホットウィールに代表される小スケールのダイキャストカー。価格が手頃でラインナップ数が多く、トイショップだけでなく、子供用品店やスーパーなどでも販売されているという点でもとりわけフレンドリー。とはいえ、ホットウィールなどのダイキャストカーがこれほど身近な存在になったのは、ここ10年くらいのことでして、それ以前は自分が運営しているホットワイヤーのようなマニアックなショップが扱う程度でした。
携帯電話もインターネットも無かった昭和の時代の少年にとっては、近所の模型屋さんが基準。情報量は今では考えられない程少ないし、物流のスピードもありえない程スローでしたが、ファッションや音楽などのサブカルチャーや、子供のオモチャにおいてもとにかくアメリカが基準だったのでした。
そんなわけで、TVドラマもアニメもとにかくアメリカの人気番組だったり、ローカルな模型屋さんでもごく普通にアメリカのモデルキットが売られていたのでした。ホットウィールも正規輸入されていましたが意外に高額だったり、走らせて遊ぶTOYとしてのイメージが強く、車種的にも当時の日本人には理解し難いショーロッドやコンセプトカーが主流だったこともあり、いまいち浸透しなかったのです…。
当時はモデルキットの黄金期でしたから、ラインナップ数もバリエーションも大量でしたし、真面目な日本のキットに比べると、精度はともかく、アメリカらしく弾けた感じにワクワクしたのです。
何はともあれアメリカらしさ全開のボックスアートが魅力的だったりするのです。ラインナップする車種には日本では見たことのないマッスルカーや、アメリカの国技レベルのドラッグマシンたちが大量に揃っているのです。どれだけ売れたのかは知りませんが、日本語パッケージの日本版なんてのもありましたが、当時からアメリカ依存症を患っていた自分としてはUS版を求めるのでした。
アメリカではどのメーカーも、販売促進ツールとして立体カタログ的なプロモーションモデルが主流で、そこでは1/25スケールが基準。また、スロットカーが流行ったことで、ボディにモデルキットの物を採用するのも定番。コンペティションな専用コースは1/25スケールでも、自宅で楽しめるスケールとして1/32スケールも人気となったことで、モデルキットでも1/32スケールがサイドラインながらも確立。
メインの1/25と差別化を図るように、独自のラインナップで展開されたり、小さくパーツ点数が少ないうえ、接着剤を使わないスナップ式のわりに、整形がシャープで完成状態のスケール感が1/25より1/ 32の方がむしろ良いものもあったりで、個人的には大好きなのです。
基本的に正統派よりもオルタナ好きなだけに1/32スケールに刺さるのですが、完成品にしろボックスアートにしろ、そのサイズ感がちょうど良くてたまらないのです。そもそもサイドラインですし、スナップ式で子供でも簡単に作れるため、現存数が極めて少ないのですが、最近では往年の人気キットを再販するアトランティスより、1/32スケールが続々と再販されていたりで注目度が上がっている感じがします。
Monogram / Snap Tite - 80's Funny car
ビンテージのファニーカーがとにかく大好きなのですが、アーリー80'sのダメダメなFF車がベースのファニーカーのギャップ萌えにはノックアウト!NHRAのファニーカーが一般的なスポーツ同様にポピュラーだっただけに、当然のラインナップ。実車の写真によるパッケージも文句なしにカッコ良いのですが、完成状態のプロポーション&スケール感の良さは1/25スケール以上だったりします!ドライバーもリアルでしょ!これでスナップ式なんて素敵です!!
Monogram / Snap Tite - 70's Funny car
70'sの人気ファニーカーでラインナップしたシリーズ。写真の4種の他にプリマス・ダスター、ダッジ・チャージャー、AMCグレムリンなんかもありましたが、激レアで入手困難。主力モデルは何度か再販されまして、中には全てクリアパーツという素敵な仕様も存在。
Lindberg / 1975 Pontiac Grand Am
マイナーブランドのリンドバーグがリリースした1975年型のグランダム(写真上)。単純に同型の73 年グランダムが大好きなので入手。キットとは言い難いほどパーツ点数が極めて少ないのですが、ボディのプロポーションは実車よりシャープでイカす!
MPC / ZINGERS
どの模型メーカーもファニーなショーロッドをラインナップする中、MPCはデザイナーのチャック・ミラーによる実車のV8エンジンを使って製作されたショーカーをモデル化したのでした。とにかく最高!ボディはリアルな1/32スケールなのがポイント。
Revell / SNAPPERS - Tom Daniel
トム・ダニエルというとモノグラムのイメージが強いですが、レベルのスナッパーズでもオリジナルデザインのモデルを展開。ダニエル先生によるイラストのボックスアートだけでも欲しくなりますが、キットの出来栄えも素晴らしいのです!!
Monogram 1/32th
正しくスケールモデルとしての1/32でして、車種選択も仕上がりも真面目な感じ。ストック状態と、スーパーチャーチャージャー搭載仕様やプロストック仕様だったりバリエーションもある。マコシャークのラインナップはかなり嬉しい!
Revell / Snap Kit - Van & Truck
完成状態がTOY然としたユルい感じが愛おしいレベルのスナップキット。選択車種に当時の実車トレンドが反映されて魅力的。ダッチVANのグラフィックはいかにもといった感じ。2台のミニトラックも完全にUSテイストで◎!
AURORA / Hurst HEMI Under Grass
モデルキットとしても、Hot Rodメモラビリアとしてもトップレベルでコレクタブルな存在。ミッド60sという古さにしろ、車種にしろ、キットのクオリティーの高さにしても他とは一線を画すオーロラ製。ボックスアートも素晴らしい!!
★石橋秀樹:アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメカルに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。
2024/11/18
どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】
オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。