攻めの姿勢を貫くモンスターマシンシェルビーGT500の魅力とは
2014年モデルを最後にシェルビーGT500のリリースが一旦は途絶えたものの、6年間の空白を経て復活を遂げた最高峰モデル。攻めの姿勢を貫くモンスターマシンの魅力とは?
760hpの圧倒的パフォーマンス!もはやモンスターマシン!
2020 FORD MUSTANG SHELBY GT500
7速DCTでクィックに操る新感覚の次世代マッスルカー
以前から大排気量NAエンジンのマッスルカーは年々減少傾向、さらに言えばスティックシフトのマニュアル車も同様に希少価値が高まってくると警笛を鳴らし続けているが、そんなマニュアルシフトの次世代版として注目されているのがパドルシフト。DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の導入で、ATシフトのダイヤル化が進んだ昨今、往年のマッスルカーに見られるHURSTシフターや、マニュアルシフトならではの球体を握りしめて左足でクラッチを踏みながらシフトチェンジを行なう動作は、歳を重ねるごとに希少となりつつある。
紹介するGT500はその次世代を担う大本命としてオススメ出来る現行版のハイパフォーマンスマッスルカーだ。フォードGTにも採用される7速DCTのダイヤル式セレクターを軸に、ステアリング後ろのパドルシフトで意のままに操る。その反応はわずか0.1秒とほぼタイムラグなしでダイレクトかつクィック。シフトダウン時に自動で回転数を合わせるオートブリッピング機能を搭載しており、噂ではマニュアルモデルよりも速いとの声も。760hpのハイパフォーマンスが話題の中心となり、スペックばかりに気を取られがちではあるが、こうした革新的な進化も相まってビジュアル&パフォーマンスのみならずフィーリングまで体感できるレベルでアップデートされている点は特筆物だ。
で、肝心のエンジンはGT350にも搭載されていたV8NAエンジンがベースとなるが、そこへスーパーチャージャーをプラスし、フラットプレーンのクランクシャフトはクロスプレーンに、さらにはカーボン製のタワーバーを追加する。熟練のマイスターが組み込んだ証としてネーム刻印入りのプレートが装飾されるなど特別なモデルらしい装いも抜かりない。一生モノとして勧められるクルマはそう多くないが、GT500はまさにその価値ありだ!
空力学に基づくレーシーでアグレッシブなスプリッター、ボンネットベンチレーションの立体的なフォルム造型美や図太いトルクフルなエギゾーストノートなど、視覚的、聴覚的にもモンスターマシンらしさを色濃く感じさせるGT500。
16.5インチのブレンボブレーキは市販車としては最大サイズ。専用の20 インチホイールにはフロント305/30R20、リア315/30R20をマウント。本国オプションではカーボンホイールの設定も可能。
5.2ℓのNAエンジンをベースにスーパーチャージャーを追加して760hpのハイパフォーマンスを実現。ライバルはいわずもがなチャレンジャーのヘルキャットあたりではあるが、攻めの姿勢に徹している点で言えばシェルビーGT500の方が刺激的。
スエード素材のステアリングとパドルシフトを採用。シフトが存在しないダイヤル式のスッキリしたコックピットはレーシーでスパルタンでありつつも、洗練されたスマートな印象。助手席前にはシェルビーのプレートがあしらわれる。
BUBU HANSHIN【BUBU阪神】
TEL:06-6427-5151
https://www.bubu.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年12月号掲載
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。