大排気量マッスルカー、今乗らないでいつ乗るの?
大排気量エンジンこそ、アメ車の魅力!アメマガ読者の全員が、きっとそう思うだろう。だが世界的に見るとハイブリッドやEVへとシフトが進みそう。もちろんガソリン車が今すぐ乗れなくなるわけではないので、今こそ乗っておくべきだ!
THRILL RIDES
妥協して買いたくないなら、今すぐ決断するべきた!
2020 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY
既にご存知の方も多いと思うが、2023年をもってチャレンジャーとチャージャーの現行モデルは終了する。またEVのチャージャーが披露されたが、果たしてこのクルマが我々の心を魅了するのかはまだ誰にも分からない。
もちろん、今後新車を入手することが非常に困難となるし、今の世界情勢などを鑑みると中古車価格はさらに高騰するだろう。そう考えると、純粋な大排気量ガソリンエンジンのマッスルカーに乗りたい! と思うなら、今がラストチャンスなのかも知れない。
新車でボディカラーや装備が選べるならともかく、中古車の場合は何かしら妥協が必要なこともある。それが色であったりグレードだったり、はたまた年式というケースもあるだろう。でも、ユーザーとしては、数多くの在庫の中から可能な限り100%の希望に近いクルマを選びたいものだ。
永年九州はもとより、西日本の多くのアメ車乗りから支持され続ける福岡のルックスは、マッスルカーの中でも特にチャレンジャーを積極的に販売中。基本的にはオリジナル車両が中心で、グレードや色、エンジンなどバラエティ豊かなラインアップが魅力だ。
今回はその中でも、走行距離が極めて少ないスキャットパックのワイドボディを紹介しよう。ヘルキャットやデーモンのインパクトが強すぎるせいか、やや一歩引いたポジションに感じてしまうが。
とはいえ排気量は現行チャレンジャーでは最大の6.4ℓを誇り、NAエンジンらしいリニアな加速が魅力的。ワイドボディの名の通り、前後のフェンダーフレアにはオーバーフェンダーも追加。よりワイドなタイヤが装着できることで、大排気量エンジンが生み出す強烈なパワー&トルクを、確実にトラックへと伝えることが可能だ。
もちとん速さだけ追求するのではなく、キチンとブレーキも強化。以前からハイグレードモデルにはブレンボを標準装備していたが、ヘルキャットなどと同じサイズにアップグレードされており、まさにダッジが自らチューニングしたモデルと言っても過言ではない。それゆえに様々なアレンジを加えたくなるかも知れないが、却ってバランスを損なうことに繋がりかねない。
もちろんクルマの楽しみ方は人それぞれであるし、絶対といものは存在しない。ただ一つこれだけは言えるのは、今はまだ大排気量車に乗れる時代。だからこそ、今こそ純粋なマッスルカーに乗ってみては? ハイブリッドや電気自動車に乗るのは、それからでも決して遅くはないはずだ。
2020 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY
丸目4灯のフロントマスクが、クラシカルな雰囲気を醸し出す。敢えて初代モデルをオマージュしたスタイルが、結果として爆発的なヒットに繋がったと言えるだろう。ちなみにトランクスポイラーにはSUPER BEEのエンブレムがさり気なく高いパフォーマンスを誇示している。
オーバーフェンダーの追加で、標準ボディよりも2インチワイドタイヤを装備。タイヤサイズもワイドなものとなるので、コーナリング時のグリップ力をアップさせている。エンジンが非力なクルマでワイドタイヤを装着すると摩擦抵抗が増えるが、392の充分すぎるトルクならそんな不満もない。フロントは6ポッド、リヤは4ポッドのブレンボも奢られる。
6.4ℓの392エンジンを搭載。スペックだけ見るとヘルキャトやデーモンがどうしても注目されがちだが、過給器のない自然な加速フィーリングを楽しみたいなら、この392がオススメ。ボンネットの上部3箇所に設けられたダクトが、視覚的にも高性能をアピール。グレードによって各部の仕様を変えるのも、ある意味心憎い部分と言える。
インパネ周りはブラックで統一し、ドアのインナートリムやシートの中央部分には鮮烈なレッドを組み合わせる。やはりダッジと言えば、そのロゴマークから分かるように赤がよく似合う。シートのサイドサポートも市販車としては非常に高く、ノーマルシートのままで充分スポーツ走行を楽しむことが可能だ。
THANKS:ルックス【LOOK'S】
TEL:092-611-1362
http://www.looks.co.jp
ルックスにはワイドボディだけでなく、ナローモデルも各種在庫中。さらにハイインパクトカラーだけでなく、落ち着いたカラーも多数在庫中。またカマロなども販売中なので、マッスルに乗りたいなら要チェック!
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2022年11月号掲載
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