目の前に広がる海と大好きなお酒が移住の決め手

HOUSE

アメマガ2022年11月号

アメリカンハウス

アメリカンライフ

ジェネラルアメリカンホーム

Let's AMERICAN HOME

愛知県知多半島の内海海岸に魅せられ、今まで考えたこともなかったマイホーム建築を決め、東京から移住した米川さん夫婦。海を見ながら大好きなお酒を飲むこともイメージし、理想の住宅をジェネラルアメリカンホームに依頼したのだった。

Let’s AMERICAN HOME


無駄なものは省き開放的な空間を作る

愛知県知多半島にある内海海岸。白く細かい砂は日本屈指の美しさで、夏になれば県内外から海水浴客が訪れ、海岸の雰囲気が海外に似ていることから、日本に住む外国人の方も多く訪れる。

その海岸に沿う道路を挟み、ひと際アメリカを感じさせるティファニーブルーのサーファーズハウスが建つ。それが、内海海岸に魅せられ東京から移住し、ジェネラルアメリカンホームで建築デザインした米川さん邸だ。

 

長年スキューバダイビングやサーフィンを趣味とし、毎年ハワイで長期休暇を取るのが米川さん夫婦のライフスタイル。ハワイ滞在中はホテルに泊まらず、海が目の前に広がるレンタルバケーションを借り、現地で日常の暮らしを過ごすのも夫婦の楽しみ方。「海を見ながら、そこで暮らす全ての景色が好きなんです。いつかは日本でこんな景色のある場所に住めたらいいなとは思っていましたが、現実的じゃないから諦めていたんです」。

 

そんな折、東京から愛知県に転勤となり、単身赴任で暮らす部屋として紹介されたのが、内海海岸が部屋から「チラリ」と見える一軒家。「内海海岸のことは知らなかったんですが、海も砂も綺麗だし、なにより歩いて海に行けることに興奮しました。奥さんもすぐにこの場所が好きになって、週末になると東京から遊びに来てましたよ」。

 

夫婦共に気に入った内海地区だが、それでも、奥様が東京で働いていることもあり、ここにマイホームを持つことは全く想像もしていなかった米川さん。だが、仕事先で出会った知人が紹介してくれた夫婦が、内海地区でサーファーズハウスに住み、それを見て心境が一変。「日本で、こんな家を建てられるとは知りませんでした。初めてそこで、内海海岸が目の前に広がるサーファーズハウスの戸建てに、自分たちが住んでいることをイメージしたんです」。

 

さらには、懸案だった奥様の仕事も、コロナの影響でリモートワークが基本となったことも追い風となり、内海でのマイホーム計画が本格的に動き出す。

 

まずは理想のサーファーズハウスを建ててくれるハウスメーカー探しからスタートした米川さん夫婦だが、いきなりつまずくことになる。「僕たちがハワイで生活した家、そのリアルな雰囲気を伝えても、行ったハウスメーカーは理解してくれなかったんです」。せっかく建てるのなら、妥協はしたくない。

 

そこで奥様が、何気なくインスタを開き「サーファーズハウス」で検索すると、気になる住宅を幾つか発見。するとその住宅全てが、ジェネラルアメリカンホームが建築デザインしたものだった。しかも場所は、同じ愛知県にある。

 

訪問し対応してくれたジェネラル代表の杉山氏は、アメリカでの生活も長く米川さんの言うリアルなアメリカのことも当たり前のように理解。初めての打ち合わせからアメリカの話で会話が弾み、こんな家に住みたいという理想を思いのまま伝え、それをすぐにデザインスケッチした杉山氏。気がつけば3人共に、海の目の前に建つサーファーズハウスに暮らす夫婦の姿が見え、契約書にハンコを押す前から着々と話が進んでいったという。

 

だが問題は土地だった。絶対に譲れないのが、「海が見える」家ではなく「目の前が海」の家。内海海岸を、どの部屋からも望めるのが理想の家。しかしそんな好立地は、不動産屋によれば数年待つ覚悟で、見つかるのも「奇跡」とまで言われる始末。だが、そんな奇跡を僅か1ヶ月で引き寄せる。海岸が目の前に広がる、まさに理想の土地が売り出されているのを見つけ、連絡した当日に即契約。

 

米川さん夫婦が夢見たのは、海が目の前であることの他に、海を眺めながらカバードポーチでシャンパンを飲むこと。「海と同じぐらい2人共お酒が好きなので、家のテーマはお酒も大きな要素でした(笑)」。皆がお酒を飲めるようにカバードポーチは出来るだけ大きく設計し、パントリーの広さは大型のワインセラー設置を考慮したもの。

ダイニングのアイランドは、当初はコンロが埋め込まれているキッチン型を予定していたが、アイランドを囲んで飲食ができることを優先してテーブル型に変更。住宅内は「開放感」を強く意識し、大きな窓を配置したリビング全体の吹き抜け、さらにはフルオープン窓にすることで、リビング&ダイニングに居ながら間近に海を体感できるのも米川さん邸の大きな魅力だ。

 

まさに、海と暮らす家として完成した米川さん邸。これだけ海が似合う住宅ともなれば、おのずと海が好きな人たちが集まってくる。それまで「人付き合いが苦手だった」という米川さんだが、この開放的な住宅に住むことで、次第に暮らし方と考え方も変化。今では毎週のように友人を招き、海を見ながらお酒を交わすのがいつもの光景になっているようだ。

別荘と間違えられることもあるようだが、奥様も東京から住民票を移し完全移住。海が近いことのデメリットも重々承知。それ以上に、米川さん夫婦は海とお酒が本当に大好きなのだ。

海を眺めながら飲むシャンパンこれが本当に最高なんです

大きな窓を配置したリビング全体の開放的な吹き抜け。全体的にホワイトを基調とするカラーリングだが、階段と2階廊下部分の壁をティファニーブルーにしているのも特徴的。階段に色を入れるやり方は、ジェネラルアメリカンホームでも初めての施工という。壁に飾られているイラストはハワイの作家の作品など、夫婦が大好きなハワイも住宅の大きなテーマだ。

少しでも海を広く眺められるように窓はフルオープン窓にし、カバードポーチの床とリビングはフラットになり、窓を開けるとよりさらに開放的な空間になる。また、通常はフルオープン窓には雨戸シャッターを設置できないが、ジェネラルが台風などを想定して設置できるように改良している。

お酒が好きな夫婦だけに、パントリーの広さは大型ワインセラーを置くことを想定して作られた。アイランドキッチンを予定していたが、テーブルを囲んでお酒や食事ができるようにとデザイン変更。ブルーのモザイクタイルは、奥様がどうしても取り入れたかったもの。

バスルームに続く廊下はリーフ柄。洗面台の洗面ボウルをガラスにすることも奥様の案。寝室やゲストルームの窓からも海が一望できる。

内海海岸沿いの道路に面して建つ、68坪の米川さん邸。ティファニーブルーのラップサイディングと、広いカバードポーチが大きな特徴。愛車を海からの腐食を避けるためインガレージは必須で、米川さんが絶対に欲しかったもの。玄関側にあるBMW・X3が米川さんの愛車だが、ガレージには奥様の愛車、マツダ・ロードスターが収まっている。シャッター脇にはシャワースペースも設置されている。

ティファニーブルーの外壁にアクセントとなるオレンジ系の玄関ドアは、ハワイで見た住宅をイメージ。カバードポーチで海を眺めながらシャンパンを飲むことが夢だったため、ポーチはなるべく広くしてもらうようにオーダー。

OWNER:米川さん夫婦


General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】

所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年11月号掲載


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