ストリート性能を損なうことなく、バランスを考慮したカスタム【2012 クライスラー300C】

かつてはX5など、各地のカスタムカーイベントであまたのアワードを手に入れてきたオートサービスJUN。だが代表の窪山さんが最近目指しているのは「やり過ぎないカスタム」だと言う。まさにその言葉を体現したのが、この300Cだ。
22インチを強調しながらも、程よいシンプルさを演出!
2012 CHRYSLER 300C
アメ車に限ったことではないが、どうしても費用を掛けたクルマはイベントなどで注目されがちではある。だが、時間とお金を大量に費やして創り上げたクルマは日常の使い勝手を犠牲にしているケースも少なくはない。そんな実例をいくつも見てきたオートサービスJUNだからこそ「やり過ぎないカスタム」というテーマをもっとも重視していると言う。
今回紹介する300Cは、フロントにXENONのリップを装着するが、サイドスカートなどは敢えて純正品を使用。KRZのエアサスを装着し低く抑えたフォルムを追求。ウエストラインにはリーフの加飾を追加。わずかこれだけでもボディサイドの印象は大きく変わるし、比較的厚い300Cをスリム&スポーティに演出する。
ホイールはジオバンナのキャストをチョイス。多くのユーザーがボディとホイールのカラーを合わせがちだが、敢えて対照的なホワイトとすることで存在感を最大限に引き出している。キャストホイールでブレーキの甘さが気になるのなら、デモカーの様にブレーキのチューニングを施し、クルマとしてのバランスを最適化する方が、運転していて楽しいと言えるだろう。
さりげないがスタイリッシュ。見た目だけではなく、快適性や運動性など、中身も考えるカスタムを今後は提案して行くそうだ。


フロントのリップはXENONをチョイスするが、両端部分に塗り分けを施し、立体感を強調する。前後のブレーキはKRZでワンオフ製作。大口径キャストホイールの弱点と言うべきブレーキの効きの甘さを、完全に解決することが可能だ。




ボディサイドだけでなくボンネットやテールゲートなど、あらゆる部分にリーフの装飾を施す。シンプルでありながら、非常に効果的で、まさにセンスが要求される部分と言えるだろう。強い光が当たるとホワイトっぽく見えるが、肉眼で見ると比較的グレーに近い印象を受ける。


エアサスはKRZのezairのPW100をセット。アナログ式の2独とすることで、リーズナブルな価格を実現。メーターの横にはエアタンクのゲージも装着しており、走行中でも車高を常にモニタリングすることが可能だ。
Thanks:ASJ【オートサービスJUN】
TEL:092-410-3668
http://auto-service-jun.jp
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年11月号掲載
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