長年アメ車を乗り継いだ末の集大成に相応しい個体!【シボレーアパッチ】

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アメマガ2022年10月号

THE AMERICAN TRUCK & SUV

アパッチ

スラムド

C1500、63インパラ、カプリスワゴン、ロードマスター、H2など、長い年月をかけて様々なアメ車を所有してきた小林さんが、墓場まで持っていきたいアメ車として、一生モノの愛車として選んだのが紹介する1958yアパッチだ。

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焦ってカスタムはしない気長にコツコツと楽しむ!

1958 CHEVROLET APACHE SLAMMED STYLE

6月に三重の鈴鹿で開催されたストリートカーナショナルズでこのアパッチに遭遇して、チャンスがあれば紹介したいと思っていた矢先のトラック特集。オーナーへオファーすると快諾していただき早々に取材させていただいた次第だ。

 

話を伺うと、兵庫県神戸市のカフェ&ダイナー・ディアーズのオーナーさんだそうで、このアパッチはそのマスコットキャラクター的な役割も兼ねて、どこへでも走っていける仕様にしているとのこと。エンジンはアバランチに搭載されるボーテック5.3ℓV8に換装済みで、低いまま走らせても何の不安もないライドハイトセンサーを有するアキュエアーのエアサスをインストール。

還暦を超えたビンテージトラックではあるが、フレームもシャキっとしていてインジェクションエンジンなので、見た目とは裏腹に割と快適なドライブを楽しめちゃうってところがポイント。

 

ちなみにイベント取材リポートの記事をご覧になった方ならお気づきだろうが、塗装を剥いだ状態から今回錆止め塗装としてベージュに自家塗装を終えたばかり。2021年の9月に購入してからコツコツと仕上げていっている最中なのだとか。

 

今後のメニューとしてはC7 Z06に搭載されるLT-4スーパーチャージャー付きへの換装やビレットホイールのインストール、そして最終的にはカスタムペイントを施したいそうだが、絶賛円高状態なので今はタイミングじゃないと仲間に止められているらしい。

 

一生モノの愛車として所有すると決めたからには、サクサクと理想のスタイルに仕上がってしまったら楽しみが半減してしまう。乗りながら焦らず、コツコツ時間をかけて仕上げていくことこそ醍醐味だと語る小林さん。色々脱線したり、寄り道しながら楽しむビンテージトラッキンカスタムの長い旅路はまだ序章に過ぎない。今後の展開に期待が高まる。

ツィステッドの森本さんに作業を依頼してフレーム加工&メンバー加工を施し、アキュエアーのシステムでスラムド。ライドハイトセンサーの恩恵を受けて低い姿勢のまま快適なライドが可能に。ホイールはいずれビレットホイール化の予定だ。

この年代のトラックはステップサイドが主流で、現車の様な商用車ベースのベッドは当時のオプション品。ベッド部分のオルティガ柄はオーナー自らDIYでウッドを張って製作。ウッドのベッドは多々あれど、ここまでこだわったウッドベッドは称賛物。

エンジンはボーテックの5.3ℓ V8に換装済。アバランチに搭載されているエンジンなので旧車特有の癖は皆無。いずればC7 Z06に搭載されるエンジンを積んで見た目とは裏腹な走りを楽しんでみたいそうだ。

ビレットステアリングとアキュエアーのコントローラー以外は基本オリジナルのインテリア。現状は即席でシートのカバーをかぶせた状態ではあるが、こちらもいずれはカスタムインテリアとして綺麗に仕上げていきたいとのこと。その作業もあせらずじっくりコツコツと。時間をかけてカスタムを楽しむところが大人の余裕である。


OWNER:Kenichi Kobayasi


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年10月号掲載


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