-フリースタイルで行こう- #25 我が家に存在するマッスルカー
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#25 我が家に存在するマッスルカー
ビンテージなマッスルカーを普通にファミリーカーとして活躍させている我が家。現在のポンティアックGTOは、快適装備のない男らしい仕様だったりするものの、希少価値も人気も上昇しているので昨今ではかなり贅沢なのかも?!
四半世紀以上前から我が家では、常にビンテージマッスルを「ファミリーカー」として活躍させていたりするのです。
我が家には実働状態で1971年型のポンティアックGTOがあります。希少なマッスルカーに限らず、ビンテージカー全体のバリューが急高騰している昨今では、話だけ聞けばセレブなイメージですが、四半世紀以上前から我が家では、常にビンテージマッスルをファミリーカーとして活躍させていたりします。自分自身の愛車も30年以上前からマッスルカーばかり乗り継いでますが、低価格で入手すべく、ハイスペックなモデルながらも常に不人気車をチョイスするというのがポイント。正しくメンテナンスすれば、そうそう故障することはないですし、なんといっても、不人気車こそ年月が経つことで希少価値が増して、乗り換える際に償却がないどころか、値打ちが上がることも。
そのため、ビンテージアメリカンの維持は意外なほどフレンドリーだったりします。そうはいっても子供が生まれるタイミングでは、身内からは新車か高年式の国産車にするべきと言われ、渋々リサーチしてみたり…。しかし、総合的に考えると、ビンテージアメリカンの方がむしろコスパが優れているため、結局は70年型コロネットワゴンを入手。家族を踏まえてワゴン車をチョイスしながらも、搭載エンジンは純正でR/T同様の383マグナムだったり。当時はその1台のみをファミリーカーとして活用。
その後、自分の愛車として63年型プリマス・ベルベディアを入手。コロネットは手放して奥様の愛車が70年型クーダとなり、ファミリーカーとして活躍。ちなみに、奥様の方が様々な面で実力があるため、愛車はクーダだけでなく、ドラッグレースを楽しむ専用車に67年型カマロを仕立てウィリーしてみたり、その後はレースカーもプリマスが良いってことで、カマロからバリアントに乗り換えたりしたのでした。クーダはほぼノントラブルで10年以上日常使用した末、クーダを求めていた友人のもとへ行きました。
次の愛車として71年型ポンティアックGTOを探せど、国内では絶望的なので、アメリカでの売り物件を日夜検索。ところが71年型はマッスルカー氷河期の始まりでして、どのメーカーも売れなかったのでなかなか見つからない。出てきてもショーカーかジャンクの両極端で希望する状態は全然なし。それに比べると選択肢の多い69~70年型をお薦めしても、本人的には純粋に71年型にしか反応しないのでした。検索して1年ほど経ったタイミングで、まさかの日本国内での好条件車が売りに出たので即決。希望予算から大きく外れることなく入手できたのはかなりラッキーでした。
高騰した現在ではとても買えない! そうなると、ファミリーカーとして使うわけにも行かなず、扱い方が変わってくる。娘も運転するようになってからは、ポンティアック・ヴァイブの兄弟車にして珍車のトヨタ・ヴォルツをファミリーカーとしています。GTOがなんたるかも希少価値も知らない娘は、友達のリクエストに応じてGTOで出動することもあったりします(笑)。いつでも自由に乗れるとはいえ、状態はクリーンだし、最近は周りがセレブかのように見るしで気を使ってしまいます。やれた状態の方が気兼ねなく乗れて楽しめるんですけどね…。
1971 PONTIAC GTO THE JUDGE
400ciエンジン& 3速AT搭載のオリジナルGTO6421台中の1台でして、入手した時点でThe Judge仕様だった。とにかく71年型GTOは現存数も流通も極めて少ないとあって、アメリカで最も権威あるHemmings 社のマッスルカー専門誌にオーナーである私の奥様と共に取材されたりしたことがあるのです。
69年型で追加されたGTO最強オプションパッケージのThe Judge!高額なうえ時期が悪く、71年の2月の時点でキャンセルしたため、71年型はトータルで374台しか出荷されなかった。搭載エンジンは頂点の455HOとなる。
この時代のGM車の象徴的なウレタン製エンデューラバンパーをアピールし、カマロRSを4灯にしたようなインパクトあるマスクがチャームポイント。ルマンよりもエンデューラバンパー分ノーズが長く、よりシャープなシルエットなのも魅力的だ。
搭載する400ciエンジンは、圧縮比も8.20:1、最高出力は300hp程度と比較的マイルド。3速ATは強化タイプのTH400。ファイナルレシオは3.23:1と高速向きながら、Dレンジで踏み込めば軽くホイールスピンするリッチなトルクがある。
同じAボディを共有するGMの兄弟車のなかでも、モデルのキャラクターを押し出したGTカーらしいデザインがGTOのインテリアの特徴。落ち着いたウッド帳のパネルと、ポンティアックのスポーティモデルではお馴染みのプリズムパネルが70'sらしくて◎!
フードマウントタイプのタコメーターは社外品でもお馴染みの70年代を象徴するアイテム。運転中にダッシュに目を配らなくても確認可能なポジション。GTOに限らず純正オプションとしてはポンティアックでの採用率がとりわけ高い。
純正の15” ポンティアックラリーが装着されていたが、同じく純正採用されたハニカムホイールのアルミ製17インチ仕様(イヤーワン製)にアレンジ。タイヤはF:POTENZA RE050A(255/45R17)、R:NITTO NT450(279/50R17)。
タイヤ/ ホイールを17インチにアップデートした際に、スプリングを変更して車高を調整。アライメントも調整済みなので、高速走行でも安定している。操舵角が大きいため、車庫入れなども意外にイージー。クイックではないけれど、トルクがリッチで、高速時に踏み込んだ時の加速は気持ち良いのです!
★石橋秀樹:アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメカルに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。
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