イメージは軽井沢の別荘地ミッドセンチュリーを組み合わせ自然と暮らす家

山に囲まれた小高い丘に建つ平屋建ては、別荘を連想させる。野村さん夫婦が思い描いた住宅と周辺環境のテーマは、大好きな軽井沢とアメリカンモダンデザイン「ミッドセンチュリー」の融合。自然を感じながら、毎日がバケーション!
イメージは軽井沢の別荘地ミッドセンチュリーを組み合わせ自然と暮らす家
Let’s AMERICAN HOME
土地探しは自然優先で住宅街は一切見てません!
伝えられた住所をナビにセットしクルマを進めていくと、ナビはクルマが一台通れるほどの山沿いの道を案内する。やや戸惑いながらも進んで行くと、突然開けた小高い丘にモダンな平屋が見えてくる。自然溢れる景色と相まって、まるで別荘のような佇まい。ここが、2021年6月にジェネラルアメリカンホームによって建築された野村さん邸だ。
ジェネラルアメリカンホームで建築するオーナーさんは、海を感じさせるデザインテーマが多い傾向にあるが、野村さん夫婦が求めたのは「緑に囲まれた山間の自然の中に佇む、別荘のような住宅」。このテーマに沿って、土地探しは住宅街を一切検討することもなく、大自然に囲まれた土地だけを探し現在の土地を購入。「妻も僕も軽井沢が大好きで、家を建てるなら軽井沢の別荘地のような雰囲気がいいなと思っていたんです」。二人の軽井沢好きは本物で、生まれも育ちも九州で愛知県内に住所を構えながら、婚姻届は軽井沢で提出したほどだ。
軽井沢の別荘のような雰囲気を求めながら、もう一つデザインテーマとして加えたのが、1940~1960年代のアメリカで生まれた、モダンな家具・建物デザインのミッドセンチュリースタイルを、住宅の内外装に取り入れること。「音楽やファッションなど、アメリカンカルチャーが好きで、家もアメリカンにしたかったんです。なので、軽井沢の別荘地に建つアメリカンな家も理想だったんです」。
そんな壮大なマイホームを夢見ていた野村さん夫婦だが、やはり問題になったのは夢を実現してくれるハウスメーカーの選択だ。結婚を機にマイホーム計画をスタートさせ、まずはインスタでアメリカンハウスを検索。すると、愛知県内で建築されたアメリカンハウスを内覧できるオープンハウスがあることを知り訪問。「見た瞬間、こんな家に住みたいと思いました。内覧した住宅が、マグネットダイナーというダイナーで、室内が憧れのミッドセンチュリーデザインだったんです。迷うことなく、その場で僕たちも家を建てたいと伝えました」。そのハウスメーカーこそ、ジェネラルアメリカンホームだ。
ハウスメーカーも決まり、土地も理想の場所を探し出した。計画はトントン拍子で進むと思われたが、事態は一変。新型コロナの影響で土地の申請がストップしてしまう。「図面も決まり、土地の申請が済んで着工という段取りが決まっていたのに、まさかの申請自体が止まるとは…」。そして、その中断した期間はなんと2年。心が折れそうな長い期間だが、野村さん夫婦はプラスに捉え、「待っている間に、じっくりジェネラルと打ち合わせできたんで、ある意味良かったかなと思ってます」。
満を持して完成した野村さん邸は、230坪の土地に建つ平屋の5LDK。外壁はジェネラルを代表するラップサイディングではなく、職人の手塗りによるジョリパット施工となり、玄関脇の壁にアクセントでウッドを全面に貼り付ける。野村さんの趣味がクルマいじりということで、2台収納できるインガレージと、その奥に趣味部屋を設けるのは絶対条件だったとか。
室内はミッドセンチュリーデザインらしく、フローリングやドア建具などは濃い目のダークウッドを使い、壁は壁紙ではなく、こちらも職人による手塗り施工となる。家具もアシュレイで統一し、TV台は部屋の雰囲気に合わせて大工さんがハンドメイド。キッチンやバスルームは奥様が主導し、広く開放的なアイランドキッチン、ワイン貯蔵室を思わせるパントリー、ハワイのリゾートホテルをイメージした色合いのバスルームが特徴的。


アメマガ的に気になる野村さんの愛車だが、遊び用としてホンダ・シビック、普段乗りとしてレクサス・GSを所有。「アメ車じゃないのが申し訳ないですけど、憧れはずっとあります。キャンプも趣味なのでピックアップトラックとか、一番欲しいのはプリムス・GTXですね」。次から次へとアメ車の名前が出てくることから、野村さんのアメ車に対する憧れは本当に強い。しかし、今後はウッドデッキの設置や、住宅周辺に植樹も検討しており、まだまだやりたいことばかり。憧れのアメ車所有は、もう少し先になりそうだ。
リビング側の庭は、まだ手つかずの状態。今後はウッドデッキを設置したり、植樹をする構想があるようだ。将来子供が生まれたら、開放的な遊び場になりそうだ。


山に囲まれた小高い丘に建つ野村さん邸は、230坪の土地に5LDKの平屋建て。グレーの外壁は職人の手塗りとなるジョリパット施工。玄関脇の壁に貼られたウッドが大きなアクセントになっている。ランタン型照明にダークレッドの玄関ドアなど、細かい部分にもこだわりが見られる。
建具や家具の色合いまでミッドセンチュリーで統一




1940~1960年頃のアメリカで生まれた、モダンな家具・住宅デザインがミッドセンチュリー。現在はスターバックスの内外装でもお馴染みとなるデザインだ。ダークウッドの色合いは、フローリングやドアはもちろん、ドア枠のケーシングにまで取り入れる。壁は壁紙を使わない手塗り施工。部屋に置かれる家具は、アメリカのアシュレイで統一されている。今回の撮影には、野村さんが慕う会社の先輩であるNOBさんが見学に訪れ、撮影の合間ずっとクルマの話をするなど、野村さんのクルマ好きはNOBさんの影響も大きいようだ。


窮屈さを感じないキッチンが奥様の要望で、アイランドキッチンを採用。パントリーはレンガ調の壁紙をあしらい、まるでワインの貯蔵室。バスルームは、ハワイのリゾートホテルをイメージしてデザインされている。


野村さんは休みがあればクルマイジリをするのが日課。その遊びクルマとして、ホンダ・シビックを所有。エンジン載せ替えなども自分で行なうそうだ。普段使いのクルマはレクサス・GS。アメ車は長年憧れているが所有したことはなく、絶対にいつかは乗ると決めている。第一候補はプリムス・GTXで、他にキャンプで活躍するピックアップトラックも候補のようだ。


野村さんが住宅建築で要望を出したのが、2台止められるインガレージとエアコン完備の趣味の部屋(奥の扉)。キャンプも趣味のひとつで、部屋にはキャンプ道具が並ぶ。
OWNER:野村さん
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年6月号掲載
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