ラムチャージャーはブロンコ、ブレイザーに並ぶダッジ・ラムベースのフルサイズSUV。

SUV

ダッジ

アメマガ2022年5月号

MOPAR LOVE

ラムチャージャー

ラムチャージャーはブロンコ、ブレイザーに並ぶダッジ・ラムベースのフルサイズSUV。ピックアップトラックに対してホイールベースを9インチ短縮したADプラットフォームによるフリップアップリアゲートを特徴とするバンタイプなのだ。

タフで濃厚なMoparらしいキャラクターが魅力の2ドアSUV

MOPAR LOVE!!! 愛して止まないモパーの魅力


この記事で紹介する車の情報           

車種       :1985y ダッジ ラムチャージャー プロスペクター

ラムトラックベースのSUVダッジ・ラムチャージャー

デビューの74年型では2輪駆動のみでラインナップし、脱着式ルーフ&ドアピラーによるフルオープン仕様を含めたユーティリティに特化したモデル。スノーラリーでは優勝するなど、Dシリーズトラック同様にレースシーンでも活躍。翌75年には四輪駆動が追加され、モデルチェンジを受けて81年より2世代目として93年までラインナップ。ベースとなるDシリーズのピックアップトラックにしても、日本では極端にマイナーな存在となっているが、ピックアップトラック大国であるアメリカでは、一般ユーザーの他に、軍用、警察車両としてもポピュラーな存在だったりする。

SUVというキャラクターからすると、同じフィールドではシボレーK5ブレイザーの方が幅広い層から支持されているのに対し、ラムチャージャーはリアルにオフロード走行も楽しむハードコアなファンが多い。マッスルカーでも同様だが、Moparのユーザーは、他社のユーザー以上にメイクスへのアドバンテージが明確なファンが多い。それだけに、この個体の様にオリジナルの状態を保持して現存するケースが目立つ。

ホビーのシーンではマニアックな存在となっていたが、近年のクラシック・フルサイズトラックの人気高騰を機に、シボレー、フォードに次いでMoparのトラック系(ラムチャージャーの兄弟車としてプリマスにはトレイルダスターが存在する)も注目度が高まっている。

跳ね上げ式リアゲートによる使い勝手の良さや、クオーターガラスがルーフまで巻き込んだスタイリッシュなフォルムなど、他社モデルに無い魅力も大きいが、2ドアSUVのニーズが高いメキシコやテキサスでポピュラーな「タフで濃厚なMopar」らしいキャラクターが魅力なのである。

シボレーK5ブレイザーやフォード・ブロンコ同様に、ベースとなるピックアップのショートホイールベース化したSUV仕様だが、他社モデルと違って、クオーターガラスがルーフまで巻き込んだスタイリングのおかげで短さを感じないのがラムチャージャーの特徴だ。

ホイールはストック然としながらも社外品の8スポークスチールでワイドなリム幅を選択。装着タイヤはFALKENロッキーマウンテン(32×11.5R15LT)。ディープなリムやボリュームのあるタイヤサイズがボディとバランス良くマッチしてストック以上に魅力的だ。

318 ci(5.2ℓ)、360ci(5.9ℓ)の2 種類のV8 でラインナップ。現車は318設定車だが、360に換装している。トランスミッションは3速AT。パートタイム4WD。フロントのデフはDana44のバキューム駆動式によるCAD仕様。リアエンドは9 1/4。

現車はROYAL SEパッケージ車とあってメータークラスター、ドアパネルなど、随所にウッド調の化粧板で装飾される、シートはツイード調のしっかりとしたファブリック。カーペットも含めて内装は全体的に年式を感じないほどクリーンで素晴らしい。


PHOTO&TEXT:石橋秀樹

アメ車マガジン 2022年5月号掲載


関連記事

RELATED


1年間の限定だが、デュランゴにもヘルキャットが登場!

2015年に登場した、究極のチャレンジャー「ヘルキャット」。デビュー当初はチャレンジャーだけの称号と思われていたが、その後チャージャーにもヘルキャットが出現。そして1年間の限定だが、デュランゴにもヘルキャットが登場し、日本に上陸した!

様々なチャレンジャーのカスタムを提案し続けるラグジ

日本だけでなく、世界中のチャレンジャーオーナーが注目する、ラグジのエッジカスタムズ。2021年秋に初のフルバンパーモデル「Fシリーズ」が登場したが、今回はさらにそれを進化させた、今最も新しいFシリーズのデモカーを紹介しよう。

メキシコ生まれの特別なダッジ。絶対的レア車ラム顔のSUV

人とは違うクルマを求めレア車を探す読者も多いだろうが、90年代のSUVで間違いなくレア車といえるのが、二世代目のラムトラックの顔でSUVとなるダッジ・ラムチャージャーだ。

モパーマッスルと言えばチャレンジャー。中でもシェイカーフードは欠かせない存在。

現行モデルのモパーマッスルと言えばチャレンジャー。中でもシェイカーフードはそのルーツを辿る上で欠かせない存在。ハイインパクトカラーもまたモパーの魅力。そんな伝統を随所に継承する一台がコチラ!

アメ車をカスタムするのとはまた違った個性でライバルと差を付けるのもありだ。

2020y Dodge Charger GT
2020y Dodge Challenger
2020y Chrysler 300S

 

最新記事


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26

本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!

クーペ

フォード

ホイール

ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!

ランキング


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2018/11/20

映画『アメリカングラフィティー』の劇中車として、世界一有名なデュース・クーペ をオマージュ

ビンテージ

フォード

STREET ROD ECSTASY
1932 Ford 5 window