1年間の限定だが、デュランゴにもヘルキャットが登場!
2015年に登場した、究極のチャレンジャー「ヘルキャット」。デビュー当初はチャレンジャーだけの称号と思われていたが、その後チャージャーにもヘルキャットが出現。そして1年間の限定だが、デュランゴにもヘルキャットが登場し、日本に上陸した!
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この記事で紹介する車の情報
車種:2021y ダッジ デュランゴ SRT HELLCAT
ショップ:スペース
TEL:045-530-0139
HP|https://www.space-jp.jp/
サーキットもアウトドアも楽しめてしまう真のSUV
今さらヘルキャットのことを「地獄の猫」という、意味不明な日本語に直訳をする人はいないと思う。正しくはアバズレと言う意味だが、ビッ●というよりは手の付けられない性悪女という言葉が一番しっくりくるだろう。敢えて比較をするのなら、ニッサンGTRが591hpなのに対し、ヘルキャットシリーズはいずれも700hpを突破。そう考えると「誰にでも乗りこなせるクルマ」ではないし、ダッジがなぜヘルキャットと名付けたのか、その意味も見えてくる。
さて、これまでヘルキャットは2ドアのチャレンジャー、4ドアのチャージャーにラインナップされてきたが、初のSUVとしてデュランゴにもラインナップ。同型のパワーユニットは、既に2018年に登場したグランドチェロキー「トラックホーク」に搭載されていたが、あくまでもそれはジープブランド。ダッジブランドとして見れば、これが初の「ヘルキャットのSUV」だ。
最大の注目点は、やはりスーパーチャージドされた、V8/6.2Lのパワーユニット。一見するとSRTとエンジンが異なるだけの様に思ってしまうが、フロントバンパーの下にはフロントフェンダーアーチと繋がるデザインのリップスポイラーを装着。また、フロントのハニカムグリルも、最上段と最下段の開講面積を拡大し、空力性能だけでなく、冷却性能も向上させている。
ボディカラーは全11色が設定されるが、今回紹介する車両は今一番人気と言っても過言ではない、デストロイヤーグレー。メッキなどの加飾はまったくなく、ブラックとグレーのツートンで統一されており、形こそSUVだが素のスタイルはマッスルカーと言っても差し支えないかも知れない。
発表当時は2021年の年始からデリバリー開始とアナウンスされていたが、折からの世界情勢の関係もあってスケジュールはズレまくり。ようやく横浜のアメ車専門店スペースが、日本国内に導入したという訳だ。ちなみにこの個体にはオプションのテクノロジーグループやサンルーフ、そしてレッドのシートベルトを装備。SRTにも当てはまるが、オーバーフェンダーも追加され、タイヤサイズは295/45R20となっている。組み合わされるアルミホイールはヘルキャット専用デザインとなり、開口部を大きくとったスポークタイプとなる。ちなみに同じデザインで切削タイプもあるが、迷うことなくマットブラックをチョイス。非常に引き締まった、まとまりのあるスタイルを実現していると言えるだろう。
ちなみに今回の取材でスペースからショッキングな事実を聞いたが、ダッジの大排気量モデルはいずれも2024年モデルで終了してしまうとか…。今後はダウンサイジング化や電動化が進むと見られ、いわゆるアメ車らしいアメ車が新車で手に入れられるのはまさに今しかない! 圧倒的なパフォーマンスを楽しめならが、利便性も高いデュランゴのヘルキャット。こんな欲張りなクルマは2度と登場しないと思うので、気になる人は迷うことなくスペースに相談してみよう。
フロントバンパーからサイドスカート、さらにリアバンパーまで一体空力性能を改善し、SRTよりもエアロダイナミクスが400%改善。グリルのデザインも見直すなど、細部にまで手を加えており、ヘルキャットの名に恥じぬポテンシャルを実現している。
前後ブレーキはもちろんブレンボにアップグレード。ホイールは専用タイプとなり、タイヤはスコーピオンZERO(295/45R20)を組み合わせる。ショックはリザーバータンク付きを装着。走行モードに合わせ、最適なロール量となる様にスタビの強さも制御する。
流石に見慣れてきた6.2L のスーパーチャージャー付きV8 エンジンだが、それがまさかのデュランゴのエンジンフードの下に収まる。ダッジ自らがチューニングしたホットバージョンと言うべき仕様で、これ以上何も手を加える必要のないクルマと言えるだろう。710hpを引き出すために、エンジンオイルのクーラーダクトなども追加されている。
センターモニターは非常に大きな10.1インチを装備。ステアリングはスポーツ走行に適したD 型のステアリングを採用。またパドルシフトも標準装備されており、ステアリングから手を離すことなくシフト操作が可能。フロントシートの天井部分にはオプションのサンルーフも装備されている。
インテリアはブラックを基調としており、シートバックにはヘルキャットのロゴがあしらわれる。セカンドシートはセパレートタイプで、サードシートも備わる。オプションの赤いシートベルトや、リアモニターも装備。またシートベルト警告灯など、保安基準にも適合。
THANKS:SPACE【スペース】
TEL:045-530-0139HP:https://www.space-jp.jp/
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年5月号掲載
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