アメ車道楽は妻の理解ではなく、一緒になって楽しむのが正解!
奈良県在住のKatsuhiro&Fumiyoさんが所有するクルマはキャデラック・XTS、JKラングラー、ラムバンの3台。少し前まではマスタングも所有しており、4台体制に加えて専用ガレージにハーレーまで保管。理想のアメ車道楽を謳歌する夫婦の魅力に迫る。
The Dearest ~キズナで結ばれた者たち~
この記事で紹介する車の情報
車種:2003y ダッジ ラムバン
車種:2013y キャデラック XTS
車種:2016y ジープ ラングラーアンリミテッド
価値観や趣味が同じだから一緒に何でも楽しめる
奈良県のとある場所に建つ大きな邸宅。いわゆるアメリカンハウス的な雰囲気ではなく、どちらかというとモノトーン基調でモダンかつクラシカル。それでいて多肉植物の植え込みや趣味の宝庫と化したガレージ、吹き抜けのリビングなど、見れば見るほどに現地のリアリティに溢れるご自宅の前に並ぶのがラムバンとラングラー、それにXTS。
二匹の可愛いワンちゃんと夫婦で暮らすには贅沢過ぎるスケールで、趣味やアメ車ライフを全力で楽しむのがKatsuhiro&Fumiyo夫妻。
元々はアストロに乗ってお子さんたちと共にキャンプやアウトドアを楽しむ一般的なアメ車ライフだったが、度々訪れるアメリカのクルマ事情やライフスタイルに影響を受けて、よりディープな世界の扉を開いた。ちなみにKatsuhiroさんが愛用するラムバンは17年間愛用し続けており、数年前にオレンジツートンから現在の落ち着いた色味に仕様変更。
サーフィンやアウトドアを頻繁に楽しむためマッドテレーンを履いているところもポイント。インテリアはマジェスティックの豪華ブラックレザーで、フロントジャンプシートは大人でも普通に座れるゆったりしたサイズ感。幼い頃から載せていた娘が大人になった現在も、たまにココに座って前三人乗車でお出かけすることもあるらしい。ミディアムの前には同じラムバンのショーティー、そしてその前はアストロと、バンは絶えず常備してきたが、ショーティーだとロングボードの積載で少々スペースが厳しいこともあってミディアムに乗り変えたそうだ。
一方、FumiyoさんはTJラングラーに10年位乗って6年前にJKラングラーへとアップデート。特別色の限定車だった個体を戦闘機カラーにオールペイント。行きつけのショップブルーリバーへ相談に行った際は、「ほんまに塗るんですか? レアな限定色なのに!?」と驚かれたが、タヒチアンダンサーの彼女にとってラングラーの理想形は限定色よりも、この色がこだわり。
男性にありがちなバンパーだけ黒を残したりといった塗り分けは行なわず、オール戦闘機カラーでお色直し。この際、背面タイヤを外してゲートをスムージング。ボンネットには白一色で星条旗をアクセントに取り入れるなど、女性ならではのセンスが際立つ。このジープでまだ子供たちが学生だった頃は習い事の送迎からショッピングまでをこなしていたと思うと、かなりの強者だ。
となるとXTSは息子さんの?と思いきや、こちらは都心部へ出掛けた時や仕事中に駐車場で困らない様にと、割り切って乗るオールマイティセダン。大阪市内の狭いパーキングや立体駐車場では高さ制限で引っかかるケースも多く、セダンが一台あると何かと便利ではあるが、国産コンパクトじゃ面白みに欠けるとXTSにレクサーニを履かせてサラッと乗る辺りがジェントル。
また3年前まではこれにプラスしてバガースタイルのフルカスタムを施すハーレーを所有。ハーレー屋さんに詳しくなかったご主人がブルーリバーに「どこかお勧めのハーレーショップ知りませんか?」と尋ねて紹介されたTRYJYAで製作してもらったそうだ。さすがにハーレーは一人で楽しむものかと思いきや、こちらもタンデムでツーリングなどに参加。大きな車体で安定感もあってハイウェイクルージングも快適。むしろアメ車では味わえない風を切るフィーリングにハマり夫婦揃って楽しむことも増えたと言う。この他、マスタングは息子に継承しようと考えて残していたが、興味を示さなかったので手放したとのこと。
親子で楽しむ絆は叶わなかったが、夫婦で楽しむ絆はアメ車然り、サーフィン然り、妻のタヒチアンダンスにも付き合うなど、お互いの趣味を一緒に楽しむスタンスで深まるばかり。子供たちが小さな頃はもちろん家族で趣味を楽しんできたが、夫婦二人になると、また違った視点の楽しみ方が増える。
お二人の様に多趣味な夫婦にしてみると、「子供たちが巣立って寂しい」なんて考える時間もない位、趣味に生きている。その趣味をより楽しむための移動手段として、そしてライフスタイルを映し出すツールの一つとして、複数台のアメ車を共有。
高級輸入車をコレクションの様に所有するのではなく、どれもリアリティに溢れるヘビーローテーションなクルマであることも特筆物。燃費や乗り心地だけでは計り知れない。多少の不自由を楽しむ余裕や、年齢を重ねて本質を見極めた二人だからこそ成り立つ、アメ車ライフの真骨頂と言える。
たくさん所有してコレクションするのではなく、どれも必要なメインユース車両ってところが素晴らしい
2003y DODGE RAM VAN / 2013y CADILLAC XTS×Katsuhiro
ボトムスには20 インチのマッドテレーンタイヤを合わせてアウトドアユースを考慮したスタイル。マフラーはブルーリバーが当時販売していたラグジャスをセット。
ラムバンのインテリアとしてはかなりゴージャスなマジェスティックのブラックレザー仕様。電動シートにジャンプシート付で大人がフロントシートに3 人座っても余裕。セカンドはリクライニングしてベッド仕様となりラゲッジスペースには波乗りグッズやアウトドアギアを積載。
2016y JEEP WRANGLER UNLIMITED×Fumiyo
現行モデルでは2.0Lが主流となってしまったラングラーだが、やっぱりトルクフルなV6を好むオーナーも多数。タイヤはジオランダーのM/Tで285/70R17と純正よりほんのり太めのマッドテレーンをセット。ボンネットやテールにアクセントとして取り入れるアメリカンフラッグがお洒落!
インテリアは基本オリジナルをストックしており、女性らしい飾り付けも最低限と大人っぽい仕立て。グリップの追加は乗降性を考慮してのもの。2ドアのTJも魅力的だけど4枚ドアのJKになってからは後部座席へ友人を乗せる機会も増えたと言う。
写真は南港ATCで開催されたコンペでタヒチアンダンスを披露した時のもの。もちろんご主人も同行して様々なコンペ、イベントに同席しており、時にはラムバンにダンサーさんを同乗して遠征に向かうことも。常日頃からお互いの趣味を一緒に楽しむスタンスだ。
10年以上ハーレーカスタムを楽しんでいた2人。製作してもらったショップはブルーリバーからの紹介で繋いでもらったハーレーカスタムショップ「TRYJYA」。関西はもちろん、ホットロッドカスタムショーでもブースを出展する超有名店。そのブースで一緒に展示していたのが、愛用していたバガーカスタムの愛車。手放した今は専用ガレージがサーフボード、自転車、キャンプ道具の保管場所となりつつも、いつかまたバイクを所有して楽しんでみたいと考えている。
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年4月号掲載
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