コルベットらしさを崩さず、いかに格好良くできるかだ。
2014 CHEVROLET CORVETTE
AMERICAN CUSTOMS
2014 CHEVROLET CORVETTE
純正をブラッシュアップし最低限の手法で違いを演出
いかにコルベットと言えども、チープさが感じられる部分もある。そうした部分をブラッシュアップし、完璧な純正C7に仕上げカスタムに着手。エレガントデザインが追求したのは、コルベットらしさを崩さず、いかに格好良くできるかだ。
細かいペイント塗り分けで純正をより格好良く
シボレー・コルベット。言わずもがな、歴史あるアメリカンスポーツカーの代表であり、いつの時代でも多くのユーザーを魅了する憧れのモデルだ。それ故、コルベットの純粋なデザインを崩したくないオーナーも多く、コルベットカスタムは度合いが難しい。
エレガントデザインが今回のカスタムでこだわったのは、「樹脂パーツなど、純正で物足りなさを感じる部分に手を加えてブラッシュアップした純正に仕上げること。そこから、カスタムペイントなど最低限の手を加えて違いを演出すること」だ。コルベットといえども、ボディ全体を見渡すと樹脂パーツがあり、どうしてもチープさが感じられる。そこでワイパーカウル、ダクトメッシュといった樹脂パーツをすべてグロスブラックで塗装し、グリルはZ06用、リアオーバーフェンダーはZ06のフロントフェンダーを加工移植。これでエレガントデザイン的に「完璧な純正C7」が完成し、ここからカスタムに着手。
カタチを大きく崩さないACSボディキット(カーボンフラッシュメタリック)を加えローダウン。ホイールは、レクサーニ・TWISTER20インチを履きカスタムペイント。そして見どころは、ルーフ、ボンネットのコルベットマークをモチーフにした左右非対称のカスタムペイントだ。
撮影に持ち込まれたハーレーは、このコルベットに刺激を受けたお客さんが、同様のペイントを依頼し製作されたもの。それほどまでに、見る人を魅了する仕上がりになっているコルベットだ。
ローダウンが施され、ホイールはLEXANI・TWISTER20インチをカスタムペイントして装着。一見するとキャンディーレッドだが、光が当たるとスポーク先端からディスク中心に向かいボディカーラーのトーチレッドがグラデーションで浮かび上がる。サイドダクトには、純正にも設定されていそうなピンストを注入。Z06グリルに変更し、カーボンフラッシュメタリックで塗装。フロント、サイド、フロントフェンダースプラッシュガードはACSボディキット。
ルーフ、ボンネットに施されたカスタムペイントは、コルベットマークをモチーフにした左右非対称のデザイン。カスタムペイントばかりに目が行きがちだが、ワイパーカウル、ダクトメッシュなどの樹脂パーツすべてをグロスブラック塗装することで、ボディ全体からチープさが消えて高級感ある佇まいになっている。これがカスタム着手の前にエレガントデザインが行なった、純正コルベットのブラッシュアップだ。
リアオーバーフェンダーはZ06純正フロント用を加工取り付け。テールの塗り分けスモークペイントはキャンデー塗りつぶしではなく、プレスラインごとにグラデーションをかけて赤みを残しつつ黒さも出すこだわり。リアウイングは、グリル、ボディキット同様にカーボンフラッシュメタリックで塗装。
コルベットはエレガントデザインスタッフの車両。この仕上がりに魅了されたお客さんが、愛車ハーレー・FXDR114に同様ペイントを依頼しカスタムを実施。主要パーツはサンダーバイクで統一。マフラーなどのアルミパーツのヘアーラインを生かすため、タンクは塗装剥離後、金属むき出しにしてヘアーラインを入れてからカスタムペイント。チェッカーペイントや色味は、コルベットに合わせられている。リアフェンダー、シートはアルミインサートを製作しインストール。スイングアーム部も、インサートを作成後カスタムペイント。シートに使った赤い部分は、蛇を丸々一匹買って本革施工されている。
ELEGANT DESIGN【エレガントデザイン】
TEL:048-556-9855URL:https://elegant-design.co.jp
★写真/犬塚直樹
文/相馬一丈
アメ車マガジン 2022年3月号掲載
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