映画で見て憧れたアメリカンハウスを夢のまま終わらせず実現!
Let's AMERICAN HOME
ジェネラルアメリカンホームの施工により、2019年12月に完成した坪井さん邸。映画で見たアメリカンハウスのデザインを取り入れ、大好きな家族が常に一緒に入られる開放的な空間がこだわりとなっている。
夢のマイホーム計画は海外赴任で一時ストップ
「学生時代に映画のホームアローンやトイ・ストーリーを見て、こんな家に住みたいと思ったのがキッカケです」と、2019年12月に完成したマイホームを見上げながら語る坪井さん。「本当はインガレージも欲しかったけど、僕の趣味ばかりを盛り込むのは申し訳なかったんで諦めました」。理想を言えば切りがないのがマイホーム建築だが、それでも、ブルーグレーのラップサイディング外壁、煙突、正面2階の多角形の出窓デザイン、ポーチなど、映画で見て憧れた外装デザインをしっかり取り入れ、納得の住宅が完成した。
そんな会話をしている横で「ガレージよりも、作りたいものがあったもんね」と笑いながら語るのは奥様だ。それは一体…。その答えは自宅内にあるようだが…。
坪井さん夫婦がマイホームの建築に動き出したのは、家族が4人に増えたことによって「戸建てマイホーム」を真剣に考えるようになった2014年まで遡る。前述したように坪井さんはアメリカンホームに強い憧れを持っていたため、まずは輸入住宅メーカーの展示場に足を運ぶ。だがそこは北欧デザインがメインで、雰囲気こそ似ているものの、坪井さんの理想とは違った。「私的には、モダンな家なら北欧でも和風でも良かったんですが…。彼がここまで言い始めると止まらないので、好きにしていいよって」。坪井さんの性格を知る奥様は早々に一歩引き、基本的に計画は坪井さんに任せることになった。
だがマイホーム計画は、思いがけずストップする。坪井さんの仕事の関係でタイに長期出張することになり、家族4人で移住することになったのだ。「単身で行くべきか悩みましたが、相談したら皆が『一緒に行く』と言ってくれて」。異国での生活はさぞ大変だったと想像するが、「むしろ楽しかったですよ。近くにリゾート地もあったし、今でも皆んな遊びに行きたいって言いますから」と、4年にも及ぶタイでの生活を満喫した坪井さんファミリーである。
帰国後、中断していたマイホーム計画をスタートさせるのだが、坪井さんは事前に理想のアメリカンホームを探すべくインスタグラムで「#アメリカンハウス」と検索。そこでアップされたのが、リアルを追求するアメリカンホーム住宅建築デザインの「ジェネラルアメリカンホーム」だった。「写真を見て感動しましたよ。しかも同じ愛知県にあったので、すぐに事務所に伺いました」。代表である杉山氏との最初の打ち合わせで理想の家のことを語ると、それをすぐにデザインとして表現してくれたことに感動し、ジェネラルと契約を結ぶことになる。
間取りを検討するなかで、坪井さんが絶対条件に挙げたのが、何と「専用トレーニングルーム」の設置だ。これこそが、奥様が言っていた「彼がガレージよりも作りたいもの」の正体だ。「実はタイで住んでいたマンションにトレーニングルームがあったんですよ。それが便利で、自宅に欲しいなと。ガレージよりも、子供部屋よりも優先しました(笑)」。当初はもっと広い面積を予定していたが、リビングやキッチンの広さを優先させたい奥様の意向を渋々(?)受け入れ、現在の広さを確保。
勉強や遊びもリビングに居る夫婦の近くでする娘さんだったため、3人それぞれの大きな子供部屋をあえて作らず、2階のキャットウォークに合わせて多目的のおもちゃ部屋を一つ設置しているのも特徴的。「子供は将来嫁いでいくと思うんです。子供部屋を作ってもいずれ使わなくなりますから。なのでリビングを広く開放的にして、皆んなが一緒に過ごせる空間を作りたかったんです」。どこにいても家族の気配が感じられる空間こそが坪井さん夫婦の理想であり、将来夫婦二人になったときのことも考え間取りはデザインされている。
そうした坪井さんたちの思いを考慮した設計デザインに始まり、細部に至るまで自由な設計をさせてくれたジェネラルには「本当に好きなようにやれて、感謝でいっぱい」と語る坪井さん。注文住宅でも結局はパーツの組み合わせによって完成する住宅もあるなか、ジェネラルはリアルアメリカンの建築デザインを一番の売りにしているが、本当の「自由設計」も大きな売りとなっている。
映画で見たアメリカンホームに憧れ、白の梁とブルーグレーのラップサイディング外壁、煙突(ダミー)、2階の多角形出窓を必須デザインとして採用。この多角形は、1階まで続くデザインを検討していたが、構造的に断念。出窓上の丸い装飾は、ジェネラルが雰囲気に合うように設置してくれたものだ。
外構工事が完成したことを記念し、駐車場の土間には家族全員の手形&足型が刻まれる。アメリカンホームを建てるにあたって、絶対に外せなかったというポーチもしっかり取り入れる。玄関のドアは、愛車フレックスのフォードエンブレムのブルーを参考色にして色合いを調合したという。
大好きな家族の気配が感じられるリビングの大きな吹き抜け
室内の一番のこだわりは、家族の気配が常に感じられる開放的な吹き抜け。ソファなどの家具はアシュレイで、アメリカ製で統一している。リビングはライトブルーを基調にホワイトの腰壁や回し縁を使って爽やかな雰囲気を作り出す。天窓も多く配置し日当たりは抜群に良いのもお気に入りの部分。
螺旋階段に憧れ階段の手摺もアメリカ製にこだわり設置。出窓部分の下は空間が残されているが、将来的に登れるロープを設置して子供の遊び場になる予定?
ダイニングキッチンは、グレーの壁紙とホワイトの腰壁を基調に落ち着いたモノトーンで配色。キッチン横の机は子供たちが勉強などをする多目的スペース。照明は坪井さんが自ら探して取り付けたもの。バスルーム脇には奥様が要望のパントリーを設置。
リビングを見下ろす2階のキャットウォークは、坪井さん夫婦のお気に入りの部分。窓際にはベンチも配置し、のんびり読書をする空間として使われている。三女のちすずちゃんも、ここで絵本を読んでもらうのが日課になっている。
2階には夫婦の寝室と、キャットウォークに面した子供の遊び場となる、通称「おもちゃ部屋」を配置。次女・ささなちゃんと長女・ののかちゃんの子供部屋。
全ての部屋や空間毎に壁紙が違うのが坪井宅のこだわり。これには内装の大工さんも「こんなに壁紙を使い分けたのは初めて」と語るほど。これだけ自由に使い分けてもオプション料金は発生せず「予算内で本当に自由にできるのもジェネラルの凄いところ」だと坪井さんは語る。
絶対必須の専用トレーニングルームは子供部屋よりも優先させた?
坪井さんが間取り作成で何よりも一番重要視したのが専用のトレーニングルーム。本人案ではもっと広い間取りを予定していたが、ポーチ設置やリビングの広さを確保していくウチに徐々に狭くなっていったようだ。トレーニングに集中出来るように壁紙や床を全面ブラックで統一。床も補強されている。因みに器具もアメリカ製だ。
2009 FORD FLEX
アメ車に乗りたい夢があった坪井さんだが、結婚のお祝いとして国産ミニバンを祖母に買ってもらい2年ほど所有。しかし物足りなさを感じ、「申し訳ない」と思いながら07年型サバーバンに乗り換え。その後、長期海外出張が決まったことでなくなく売却し、帰国後にネットサーフィンして「珍しいモデル」に一目惚れしたフォード・フレックスを購入。駐車場はサバーバンを駐車できる広さを確保しており、いつかまた大きなアメ車を購入することも想定されている。奥様用の愛車(欧州車)が最近調子が悪いため、坪井さんは密かにアメ車を探し始めているとか。
OWNER: 坪井一樹さん 結香さん・ののかちゃん・ささなちゃん・ちすずちゃん
General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載
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