フォードSUVファン必見!ブロンコ第4世代の愛され続けるデザインを解説
フォードを代表するSUVの「ブロンコ」。中古ブロンコの中でも最も貴重な第4世代を徹底取材。外装の魅力から、カスタムポイント、クールなレッドの内装に、乗り心地までブロンコの魅力を紹介。
Text & Photos|アメ車MAGAZINE
THE PICK UP TEST DRIVE
この記事で紹介するフォード ブロンコの情報
車種 : 1988y FORD BRONCO XLT
スペック:全長×全幅×全高●4585×2009×1880mm
ホイールベース●2659mm
エンジン●V8 排気量●5.8ℓ
最高出力●210hp/3800rpm
最大トルク●43.4kg-m / 2800rpm
トランスミッション●3AT
ショップ:AMERICAN CLASSICS【アメリカンクラシックス】
[ 所在地 ] 神奈川県高座郡寒川町小谷4-1-41
[ TEL ] 0467-75-2221
[ URL ] http://www.american-classics.com
[ 営業時間 ] 10:00~20:00
[ 定休日 ] 水曜日
フォード ブロンコとは?
フォードを代表するSUV「ブロンコ」は今なお人気を誇る
2021年は24年ぶりに復活を遂げた新型モデルの第6世代の販売がスタート!これにより歴代モデルにも注目が集まりそうだ。早速「知っておきたい」、フォード ブロンコについての基礎情報を紹介していこう。
1965年に1966年モデルとしてリリースされたコンパクトSUVの初代アーリー・ブロンコを筆頭に、1978年モデルから第2世代、1980年モデルから第3世代、1987年モデルから第4世代、1992年モデルから第5世代へと歩み続けたフォードを代表するSUVであるブロンコ。
ジープ・CJシリーズに対抗するべくフォードが1965年に1966年モデルとして投入したのが「ブロンコ」というワケだ。この初代モデルはアーリー・ブロンコの愛称で親しまれ、本国はもちろんのこと日本でも高い人気を誇っている。丸目2灯の愛くるしい顔立ちとクラシカルなフォルム、そしてコンパクトなボディが何しろソソるのだ。
1978年モデルから第2世代へとバトンタッチするのだが、シボレーが1969年モデルでK5ブレイザーを、ダッジは1974年モデルでラムチャージャーを投入した後に、満を持してフォードもFシリーズをベースとしてブロンコのフルサイズ化を実施したことでSUV市場は大きな盛り上がりを見せた。
その後は1980年モデルから第3世代、1987年モデルから第4世代、1992年モデルから第5世代、その間の1984年モデルでコンパクトサイズのブロンコⅡをリリースするなどして変遷を遂げていったのだが、1996年モデルを最後にラインナップから姿をけしてしまったのである。
そんなブロンコにおける最大のトピックは、24年ぶりに復活を遂げた第6世代となる新型モデル。初代アーリー・ブロンコのデザインをモチーフとした本格オフローダーで、初の4ドアモデルを設定するなど、発売前から期待が高まっており、SUV市場が活気づきそうな雰囲気だ。
中古ブロンコの中でも第4世代は超貴重!国内に数車しかないレア車
復活を遂げたとはいえ、24年前に一旦は生産が終了したことで現存する台数はそう多くはないブロンコ。中でも第4世代は見かけることが少ない貴重車種と言えるだろう。
貴重な第4世代しかもオリジナル
ブロンコと言って話題となるのはやはり新型モデル。編集部としても「早く実車を見てみたい」という思いがある。しかしそれは、時が来れば見られるためここはグッと気持ちを抑えつつ、当企画のためアメリカンクラシックスへ。
撮影車両は1987年モデルから1991年モデルまでリリースされた第4世代となるブロンコ。この世代を目にするのは久々である。やはりブロンコと言えば初代もしくは最終を見かけることが多いからだ。クラシックモデルを数多く取り扱ってきた武藤代表でさえ「珍しい」というぐらいだから相当である。
1988y フォード ブロンコ XLTの特徴
フルサイズ化した第2&第3世代は角目2灯式のフロントマスクだったが、第4世代からはFシリーズと同じくフロントグリルと一直線となった異形の角型ヘッドライトを採用したデザインになったことがトピック。
現車の状態はフロントにグリルガード、ルーフにバイザー、サイドステップを装着している以外はフルオリジナル。サスペンションもストックのままである。
今回ブロンコを取材したことで、日本で販売されている中古車の台数がどの程度かを把握するため中古車物件サイトで検索してみたところ、全国でも10台に満たない件数しかヒットしなかったことに衝撃を受けたが、中古車はまさに巡り合わせ。気になったのであれば、迷うことなく購入することがベスト!
ビンテージならではのデザインと走破性「フォード ブロンコ」の試乗レポート
5.8ℓの大排気量がもたらすトルクフルな走りは実に軽快
80年代SUVの多くはリフトアップしてオフロードタイヤを装着したカスタムが施されている場合が多いのだが、撮影車両の足回りはフルオリジナル。そのため、乗り味はやはり往年のアメ車らしいゆったりとしたもの。
しかし、スクエアなボディ形状であるため見切りは非常に良く、また、サイズも2ドアのショートだけに取り回しもバツグン。搭載するエンジンは5.8ℓで実にトルクフル。大柄なボディもグングンと軽快に走らせる。
フォード ブロンコ XLTのエンジン
第4世代のブロンコには4.9ℓ直6、5.0ℓV8、5.8ℓV8の3タイプのエンジンをラインナップしており、撮影車両が搭載するのは、最高出力は210hp/3800rpm、最大トルクは43.4kg-m/2800rpmを発揮する5.8ℓV8。
フォード ブロンコ XLTの足回り
サスペンションは先代モデルから導入された、ツイントラクションビーム式の独立懸架システム。車高には一切手を加えておらず、オリジナルをキープ。
タイヤは31×10.5R15 サイズのオールテレーンを装着する。
ビンテージな魅力とカスタムポイント
手を加えている箇所はフロントのグリルガードとルーフバイザー、サイドステップぐらい。それ以外は当時の面影を残す。
ツートンのボディカラーにサイドミラー、それにスペアタイヤラックなどがビンテージモデルらしい雰囲気を漂わせる。
フォード ブロンコ XLTの外装
フォード ブロンコ XLTの内装
インテリアはレッドでまとめられ、ダッシュパネルのデザインはFシリーズと共通。
モデルイヤーの割にはヤレはなく綺麗な状態を保つ。
ヘッドコンソールにカセットラックが備わっている点に時代を感じる。
レッドのモケットシートにヘタリはなく、この時代のモデルらしいフカフカな座り心地。
レッドのモケットシートにヘタリはなく、この時代のモデルらしいフカフカな座り心地。ラゲッジも十分な広さがあるため、アウトドアの道具なんかもたくさん収納できるため重宝する。
試乗SHOP AMERICAN CLASSICS【アメリカンクラシックス】
所在地:神奈川県高座郡寒川町小谷4-1-41
TEL:0467-75-2221
URL:http://www.american-classics.com
営業時間:10:00~20:00
定休日:水曜日
アメリカンクラシックスは「楽しくアメ車に乗る」という単純明快なコンセプトを掲げるアメ車専門の修理屋さん。代表である武藤氏の地元である湘南地区にショップを構え、自分が楽しくアメ車に乗るだけではなく、数多くの人にアメ車を楽しんでもらいたいという思いからアメリカンクラシックスを起こし、いつでもアメ車が集まれる場所を提供し続けている。取り扱うアメ車は店名どおりにクラシックモデルを中心としたラインナップで、SUVやピックアップトラック、バンにセダンとジャンルも豊富。
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載
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