カスタムカーカルチャーの最前線!クロスファイブファイナル2020を徹底リポート
2020.12.12-13
CROSS FIVE TOUR FINAL
EXTREME CUSTOMS
ディープリムワイドボディにスラムドと過激なカスタムカー達が集結!
CROSS FIVE TOUR FINAL
ULTIMATE CUSTOM AUTOSHOW and CONCERT
12-13TH DECEMBER 2020
コロナ禍、緊急事態宣言、県をまたぐ移動の自粛など、2020年はカーショーやイベント関連をことごとく延期や中止に追いやる厄介な一年だった。しかしそんな中でも万全の感染予防対策を設けて開催してくれたのがクロスファイブだ。
春先の福岡を皮切りに夏の大阪、秋の宮城に続き、2020年12月中旬には名古屋ファイナルを決行。入口での体温チェックや消毒の徹底、いつもはクルマに花を添えるキャンギャルも2020年はフェイスガードを装着してバスターガールとして消毒スプレーを片手に頑張ってくれた。
事務局や出展業者はもちろん、来場者と参加するすべての人の協力や理解があって、ある意味逆境を乗り越える様なカタチで開催できたことが何より印象に残る2日間であり、撮影する側は例年より人が少ないおかげで撮りやすいといったメリットも。
2021年は40インチ履きのSUVも増加傾向で、大口径履きのサウススタイルも再び流行の兆し。定番のモパーマッスル系も、ガルウィングやエアサスだけじゃなくマグナムをベースにしたリフトアップスタイルなど、定番カスタムの根底を覆す大胆なアレンジを施した車両が多かった。
2021年はポートメッセ名古屋のドームで開催できる最後の年となるだけに、歴史を刻んできた集大成として大いに盛り上がるハズ。年末が今から楽しみだ。
ナオキモータービルドからはポリス仕様のサバーバンとファントムフェイスのカマロを出展!
2019年の初出展からの2年目となるナオキモータービルドは、2019年のサテライトとは打って変わって本国のポリスカーをイメージして可能な限り本物志向を追求したサバーバン、そしてファントムフェイスにビレットという往年のカスタムを高年式モデルで再現したカマロの2台を展示。サバーバンのスチールホイールがさり気なく大口径だったり、脚フェチにはたまらないギミックが盛りだくさん!
カスタムショップ・ホープのブースにはモンスター級のリフトアップを施すH2が鎮座!
一昔前なら20インチを超えると大口径と言われていたが、ソレを大きく上回る30インチを余裕で履きこなすド迫力リフトアップスタイルのH2。42×16.5R30のタイヤは会場を見渡してもナンバー1のタイヤ外径を誇り、ディープリム具合で競っても完全無敵な状態。圧巻とはまさにこのことだ。
ストリートリフトや本格派オフローダーなど、本国のトレンドを汲んだタンドラも多数!
ディープリムに引っ張り履きを大胆にフェンダーからハミ出して履きこなすアイランドスタイルは、フェンダー裏にサラッと間接照明をステッカー同系色で取り入れる辺りが確信犯な一台。一方プレランナースタイルのタンドラはイエローボディに同色イエローレターのマキシスで合わせ、カスタムの難易度も去ることながら絶妙な色使いも凄く参考になる2台。
MSTからエントリーのセダンカスタムは大口径ワイヤーにビッグリムにカラードと実に多彩!
チャージャー率の高いアメ車4ドアセダンカスタムシーンにおいて、キャデラックをベースに差し色を加えたり次世代ローライダー的なイメージでワイヤーをナチュラルに履きこなすなど、研ぎ澄まされたセンスが際立つMST。ビッグリムの300Cは絶妙なボディカラーとルーフのカラーコントラスト、そして世界感が評価されNSマガジンアワードを受賞していた。
カマロやチャージャーなど高年式マッスルカーが会場を彩る!
定番のエアサス&ガルウィングにカスタムペイントグラフィックが存在感を示すなか、それとは異なる趣向でイエローキャブをモチーフに製作したカマロやガールズオーナーらしいマゼンダ寄りのピンクカラーのカマロ、そしてポップで鮮やかなブルーが際立つチャージャーの3台が会場を彩る。
ミリタリーテイスト溢れるマグナムリフトアップの仕掛けは車高調×エアーサスペンション!!
広島のジェットシティからエントリーしている車両の中で一際異彩を放っていたのがこのマグナム。もはやマグナムであることを忘れてしまうくらいオフロード色の強いスタイリングとなり、超ワイドオーバーフェンダーにはフルサイズSUVやトラックと同サイズのマットテレーンタイヤを収める。ちなみに写真は全下げ状態で、エアを張ればさらに車高が増し増し!!
サウススタイルからマッスル系、スラムドSUVまで多彩な車種構成!
愛知県のグレイスキャブからは、常連のサウススタイルを含めマスタングやチャージャーなど、人気のモデルを数台エントリー。中でも同社従業員が愛用するシエラフェイスコンバートのデナリは注目の的。あまりにナチュラル過ぎて気が付かないレベルではあるがフェンダーの前後を見比べると一目瞭然。こうしたさり気ないトリッキーさが玄人を唸らす理由である。
メインゲートのすぐ隣にはTVWを代表するクルマがズラリと展示!
TVWの仕掛け人が愛用するC-1500レギュラーキャブを筆頭に、リッジラインやポリスカー、そしてフレイムスをサラッと取り入れたC-10にアストロと並ぶTVWブース。中でも印象に残ったのはアストロのアイアンバンパーだ。フォグランプステー兼ガードとアイアンバンパーが魅せるフロントフェイスの印象は、かつてエアロを巻いてショーカーとして活躍していたアストロとはまるで別物でカッコ良い!
アメ車マガジン2021年2月号で掲載した18インチリフトは威風堂々の存在感!
300やチャージャーなどLX系カスタムに強いショップとしてのイメージを覆すかの如くエントリーしたアバランチは何と18インチのリフトアップ。37インチタイヤに24×14Jのディープリムを余裕で履きこなし、パイプフェンダーで豪快にそれをカバーするスタイルはゴリゴリのタンドラやH2と並べてもまったく引けをとらない存在感を放っていた。
毎年恒例のP.Gガルウィングの共演の中に潜むマニアックカスタム!
ガルウィング&カスタムペイントのインパクトが強すぎてつい見逃してしまいがちではあるが正統派のマスタングカスタムも健在。また、トレンドのデストロイヤーグレーにペイントを施し、チャージャーフェイスにスワップしたマグナムと言う各世代のLXシーンを絶妙にミックスさせたマニアック加減が個人的に大好物でした。
カスタムトラッキンの大御所TMオートサービスブースにコルベットがエントリー!?
豹柄コンビが放つインパクトも相まって例年以上に会場の視線を釘付けにしていたTM オートサービスブース。その向いにはまさかのC7。実はこれ、市市場社長の愛車でC7用のエアサスキットを開発。トラッキン仕込みのスラムドスタイルをコルベットで見事に具現化!
アメ車で傾け企画でも怒涛のインパクトを博した69インパラを筆頭に魅力的な車両がズラリ
ファントムフェイスにマットグレーボディのコンバーチブルをベースにビッグリムのブロンズカラーを組み合わせる抜群のセンスで誌面を賑わせた69インパラ。実物の存在感は誌面以上の迫力でフォージアートをサラッと履きこなすベルエア、タキシードやフォーマルな服装でも乗れそうなキャデラックなど、個体に合わせた概念やトレンドの身に左右されない個性とカスタムが際立つクアートファブの車両たち。
2019年ベスト・オブクロスファイブを獲得したエレガントデザイン! 2020年はベスト・オブインテリア!
2019年5つのアワードを総なめにしたマスタングに続いて、2020年はダッジマグナムがベストインテリアアワードを受賞した。内装はロールスロイスのレイスでもお馴染みのスターライト・ヘッドライニングを採用しており、新たにダッシュボードをデザインしてセンター部分にモニターを設置。左右と後方など死角をカバーする実用性にも優れており、造型やデザインだけじゃない仕立ての良さが際立っていた。
コーストモータリングのLX系カスタムは絶妙な塗り分けやエアロ造型加工に注目!
当たり前に車種専用のボディパーツを装着するだけじゃ面白味に欠けると言わんばかりに、アシンメトリーなカスタムやBMW用のエアロを流用加工装着するチャージャー、グリルからバンパーにかけてシャドーを入れるかのごとく塗り分けて表情をリファインするなど工夫を凝らしたカスタムは圧巻!
2019年のラックキャリア系から一新、スマート志向へシフトしたタンドラはボトムスに注目!
同系色のカヌーや自転車を積んだアウトドアスタイルで昨年エントリーしていた覇王ホイールのタンドラが、2020年はスッキリと積載系からシフト。リム裏をボディ同系色にマッチペイントしたハイフォージドホイールを装着してエントリー。ゴリゴリのタンドラカスタムが多い中でスマートな印象を与えつつボトムスのインパクトに絞ったカスタムは、洗練された印象で好感度抜群!
兵庫県でカスタムインテリアを手掛けるG-HEX interior迫真の力作!
LEXANIホイールをフェンダーの際で被らせる絶妙なスラムド感と、マットゴールドの色気をより高めるかの様に総張り替えされたバーガンディー基調のカスタムインテリア。アイボリーの差し色を取り入れつつ各部で生地を絶妙に変化させつつステアリングのエンブレムやダッシュのCORVETTEロゴを生地に直接取り入れる斬新さも特筆物だ。
鹿児島から出展の覇王ホイールはブルヒッチとハイフォージドを持ち込んでの参戦!
2019年はトレーラーを引っ張ってアウトドア色を高めるブースレイアウトだったが、2020年は間に合うはずのホイールが間に合わなかったものの、タンドラ&H2 のハイフォージドの履きこなしが本国トレンドの最先端を絶妙に表現しており、目の肥えたカスタムフリークたちがリム裏やタイヤサイズなどを食い入る様に見ていた。今春には入荷予定の新作ホイールは本誌でも詳しく紹介していく予定なので要チェックだ!
スタンス的なスタイリングを絶妙に取り入れたマスタングコンバーチブル!
セントラルから出展されていたマスタングは、トレンドのリムデザインとディープリムによるスタンス系カスタムをワイドフェンダー×エアフォース社製のエアサスで履きこなす隙のないボトムスが注目を集めていた。ワイドボディ、ディープリムと一口に言ってもコンセプトの違いや合わせるホイールでまったく印象が異なるところも奥が深い。
2019年型ラムトラックのララミーロングホーンエディションのリフテッド!
ファブテックの6インチリフトアップキットにダートロジックのコイルオーバーショックをインストールして、37インチの大径タイヤが干渉しない様に巧みにかわすボトムスが見事なラムトラック。ファイナル出店に合わせてグリルをブラックに、そしてボディは鮮やかな発色のブルーにオールペイントしてのエントリーで会場を沸かせていた。
例年になくラングラーカスタムが多く見受けられた2020クロスファイブファイナル!
いつもならラングラーよりもフルサイズSUVの方が高い参戦率を誇っていたが、2020年はとにかくラングラーベースのエントリー車両が多い印象。なかでもこのFUELフォージドに絶妙なカラーリングを添えてエントリーしたセントラルのラングラーは一際注目を集めており、37インチ履きとブルー系の足回りや差し色使い、そしてトランクオーディオの美しさと見所満載の一台。
まるでエイリアンの様な怪しさを醸し出す眼力とフェイスインパクトを放つリボルバーのJK!
トランスフォーマーのラスボスキャラにでも出てきそうなくらい、強そうなフェイスが印象的なラングラー。バンパーからフェンダーにかけての尖ったフォルム造型や、グレーカラーにイエローのボディアンダーというスペースインベーダー的なカラーコントラストが異彩を放っていた。それにカスタムオーディオにおいてはリアゲート内側を取り込んでの斬新なレイアウトが注目の的!
アメ車率が再び増加中!令和初のクロスファイブ開幕
クロスファイブファイナル。ファイナルは一年の集大成を決める場所。
2017 CROSS FIVE JAPAN TOUR FINAL@ポートメッセ名古屋
PLACE:愛知県・ポートメッセなごや
主催★株式会社クロスファイブ
https://www.x-5.jp
PHOTO&TEXT★石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載
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