ローライダーでありつつ、ビンテージ感も演出するシボレーベルエア!

1956 CHEVROLET BEL AIR
EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味
1956 CHEVROLET BELAIR
アメ車の販売だけでなく、カスタムにはとくに力を入れているクアート。X5に数多くの車両を輩出しており、2020年末に開催された2020のFINALに、個性豊かなアメ車をエントリーしていた。年代もスタイルもまったく異なるが「ナチュラルカスタム」が共通のテーマだ。
2ドア&オープンにアレンジするが、カタログモデルの様に見えるほど
丸味を帯びたそのボディは、どことなく愛らしささえも感じさせるベルエア。ローライダーのベースに愛用されることも多く、この車両も御多分に洩れずハイドロを組み込み、低さを強調。オリジナルは失礼ながらずんぐりむっくりした姿だが、それを見事に払拭しロードスター的なスタイルを実現している。とは言うものの、派手なペイントやミューラルなどの装飾は行なわず、色こそアレンジされているが、基本的にはオリジナルの塗り分けを遵守。内外装ともストックに近い状態を保ち、どちらかと言うと控えめな仕様に見えなくもない。
だが、その見た目に騙されちゃいけない。実はこのベルエア、ベースは4ドアのハードトップだが、ルーフを取り払ってリアドアをスムージング。オリジナルの2ドアはドアの直後にウエストラインの〝くびれ〟が入るが、このベルエアは微妙なクリアランスがあるが、言われなければ気づかなかったほど自然な仕上がり。
エクステリアに合わせてシートや内装も同系色に張り替えているが、インパネ周りなどは極力オリジナルをキープしており、ローライダーとしてだけでなくビンテージカーとしての顔も持ち合わせていると言えるだろう。
サイド出しマフラーに見せるレークパイプを装着し、リアフェンダーにはさりげなくピンストも施す。確かにガッツリカスタムするのもアリかもしれないが、度が過ぎると痛々しく見えてしまうことにもなりかねない。やり過ぎず、でもノーマルとはさりげなく違う。まさにこのベルエアは、分かる人には分かる、ツウ好みのカスタムと言えるだろう。
フロントマスク周辺は、オリジナルを忠実にキープ。ワンタンクのハイドロで車高をダウン。刃の様なスポークが特徴的なFORGIATO・AVVIATOのオールクロームを組み合わせ、フロントは245/35R20、リアは275/35R20をセット。テールレンズは1959年型のキャデラックに変更する。
インテリアは張り替えこそ行なわれているが、基本的にはオリジナルをキープし、カセットデッキもそのまま!リアドアの内側も綺麗に処理されており、ドアがあったという面影は微塵も残されておらず、違和感をまったく感じさせない仕上がりだ。
QUARTT FAB【クアートFAB】
TEL:058-381-9167HP:http://quartt.jp
★ PHOTO:浅井岳男
★ TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載
最新記事

2025/03/31
究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」
アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29
【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム
アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28
GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】
シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26
本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!
ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!