レーシーさというテーマに異なる手法で理想を追求した2台のチャレンジャー

2018 DODGE CHALLENGER 392HEMI SCATPACK SHAKER
EDGE CUSTOMS DDOGE CHALLENGER R Produced by LUXZ

2018 DODGE CHALLENGER 392HEMI SCATPACK SHAKER
EDGE CUSTOMS DDOGE CHALLENGER R Produced by LUXZ
2008年に登場し、すでに日本では干支が一回りした現行型チャレンジャー。その勢いは衰えるどころか日々増すばかりで、まさに今が最高潮。チャレンジャーに誰よりも早く着目し、炎を燃え上がらせたLUXZだが、最大の魅力は「マッスルカーに相応しいスポーティーさ」と言えるだろう。
エアロとカナードの融合で新しいスタイルを創造
2015年に登場し、未だその存在感は色褪せることはないEDGEカスタムズのRライン。それまでカナードはエアロパーツに貼り付ける、言わば添え物的な存在に過ぎなかった。だがその流れを一変させたのがこのRラインで、チャレンジャーのカスタムにおいて、ターニングポイントとなるマイルストーンとなったのは間違いない。エアロパーツは敢えてフェンダー全体を覆い尽くす形状を採用し、一体感よりも存在感をアピール。またボルト留めという、従来のマッスルカーには見られない大胆な手法を採ることで、「レーシング&ワイルド」という、新たなスタイルを生み出したと言える。
最大のポイントは、やはりLUXZがトータルコーディネイトした、バランスの高さ。フロントからワイドフェンダー、さらにリアへと繋がるラインは、もはや造形美と言えるほどで、止まっていても疾走感すら感じさせてくれる。
ボディ各部はブラック&ホワイトで統一されているが、それをさらに引き立ててくれるのが、足もとに備わる20インチの鍛造ホイール。新たにリリースされるこのリムはラグジのオリジナルだが、メイド・バイ・WORKと聞けば、その品質の高さは自ずと創造できるだろう。ディスクデザインはワークエモーションT5Rを踏襲するが、独自の3ピース構造を採用。オーダーメイドスーツのような存在でもあるEDGEカスタムズを、完璧なモノに仕上げるためには欠かせないアイテムだ。ボディパーツだけでなく、そのサイズに合わせた、最適なシューズまでも提案する。オンリーワンなカスタムを追求するユーザーのために、決して妥協しないのだ。
フロントからリアに至るまで、EDGEカスタムズのRラインをフル装備。フロントリップの下にはAPRのスプリッターを追加しており、統一感すら感じさせてくれる。特に下回りのアイテムは塗り分けを施すことで、立体感を強調。またダッジらしさを際立たせてくれるサイドデカールの効果も非常に高く、カスタム車両にありがちな「いかにもパーツを追加した」というわざとらしさもなく、ベースのチャレンジャーと見事に融合している。
「クルマにとってホイールはシューズのような物で、ホイールスペーサーなどは靴の中敷。まさに百害あって一利なし!」と語るLUXZ島澤氏。そこで完璧を目指すため、オリジナルホイールをついにリリース!色も自由にチョイスできるので、まさに究極のオーダーメイドカスタムだ。サスペンションはエアフォースに変更し、マフラーはJWOLFのワンオフを装着。可変バルブも内蔵しており、住宅街ではジェントルに、ハイスピード域では心に響くエキゾーストノートを楽しむことが可能だ。
2018 DODGE CHALLENGER T/A 392
島澤氏も唸る本気で走りたいオーナーに最適なチャレンジャーを販売中
サーキット走行が楽しめる本気仕様のチャレンジャー
さて、ここで紹介するもう1台のチャレンジャー。実はLUXZのパーツは一切装着されていない。では何故?と思うだろうが、実はこのクルマには、日本のチャレンジャーオーナーでも殆ど目にしたことがない、激レアな走りに関するパーツが2つ装着されている。それがある意味、島澤社長の琴線に触れ、せっかくだから紹介しようということになった。
ベース車両は2018年型のT/A 392。サーキット走行のためにローダウン&エアロなどを装着しており、MOPAR純正のタワーバーやスロットルスペーサーなどを装備。比較的ライトな内容に見えるが、ディアブロによるコンピュータチューニングも施す。 最大のポイントは、ワンオフで製作された斎藤ロールケージ製のロールケージ。
本気でサーキットを走る人なら知らない人はいない憧れのアイテムで、6点式に加えさらに2本の斜行バーも追加。さらにリアシートは撤去されるが、純正オプションに設定されるデリートキットを装着。ちなみにLUXZで絶賛販売中なので、思いっきりサーキットを走りたい人に、最適な1台だと断言しよう。
搭載エンジンは392HEMI。MOPAR純正のストラットタワーバーやエアクリーナーを装着。また、スロットルボディにはスペーサーを追加し、スムーズな加速を実現。ほかにもディアブロのコンピュータチューニングを施しており、速さだけでなくボディの剛性も考慮したカスタムを施している。
フロントスポイラー、サイドガーニッシュ、リアスポイラーを追加。前後バンパーにはアウトレットを設ける。ホイールはWORK EMOTION T5R2Pで、前後とも285/35R20を組み合わせる。また前後にはトゥループも装備しており、購入したその足でサーキットデビューができる仕様だと言えるだろう。
シートはBRIDEに変更。運転席はフルバケ、助手席はセミバケをチョイス。ロールケージはインパネを避けるように設計。デリートキットの存在は知っていたが、目にするのは初めてで、荷物が固定できるようにネットが付属。なお、純正リアシートも付属する。
Thanks:LUXZ【ラグジ】
TEL:058-259-3922HP:https://luxz.jp
Photo:浅井岳男
Text:空野稜
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載
最新記事

2025/03/31
究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」
アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29
【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム
アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28
GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】
シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26
本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!
ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!