【It's ONLY JEEP 6th Meeting】ジープが好き。ただそれだけで幸せな時間が流れる

2020.11.08
It's ONLY JEEP 6th Meeting ASAGIRI
ソロでの参加者も多い大人のミーティングだ
Jeepを愛する人たちと語り合う時間を持ちたい……そんな理由から始まった、Jeeper たちが集まるイベント「It's ONLY JEEP」。年に1度の開催で、2020年で数えて第6回。コロナの影響でこれまでと会場を違えての開催となったが、そこにはやっぱり、Jeeperたちのつくりだす穏やかな時間が流れていたのだった。
2020.11.08
It's ONLY JEEP 6th Meeting ASAGIRI
SNSで知り合ったJeepオーナーたちと直接会って、語り合う場を持ちたい。そんな思いから始まった、年に1度のオフラインミーティング「イッツ・オンリー・ジープ」。その第6回が、コロナ禍で揺れる2020年も無事、富士山の麓、朝霧高原で開催された。
このイベントの主催者であり、SNSグループの管理者でもある山口等さんは言う。「1年目、2年目は100台以上も集まったし、ちょうど開催日が台風と重なった年は、5台だけ、なんてこともありました。2020年はこんな状況なのに47台が集まってくれて、本当にうれしいんです」コロナの影響で、これまで使えた会場が使えなくなった。またイベントにはコンボイ走行や、周辺施設内での撮影も含まれるため、各所に使用許可のため奔走しなければならない。こちらこそ、山口さんはじめ、スタッフの皆さんの情熱には頭が下がる思いなのだ。
ちなみにレポーターも歴代ラングラーを乗り継ぐ、自称Jeepファンなのだが、今回が初めての参加。他の4WDイベントより、若干(?)年齢層の高さが印象的、それにファミリーやグループより、参加者さんは一人でやって来る方が多い。なんだかそこに、Jeepのダンディズム(女性も含め)を感じてしまうのだ。
それにしても、この心地よさはなんだろう?いるだけで楽しくなる、参加者たちの愛車を見るだけでワクワクする、それはもちろんなのだけれど、とにかくこの、Jeeperたちが作り出す空気感が、とても心地いいのだ。
イベントは主に、集まった参加者たちの撮影がメイン。1台1台、記念撮影をし、コンボイ走行の様子をビデオに撮る。そして後にDVDに編集して、参加者全員に配るという。その合間合間に、Jeeperたちがいろいろおしゃべりを繰り広げる。毎週のように会っている人もいれば、1年ぶりの人も。もちろん今回が初めて会うなんて人も大勢いるようだ。
それでも「Jeep」というキーワードがあれば、長年の知り合いに会ったように話せるのが不思議。主催の山口さんによれば、このイベントへの参加資格は「Jeepが好き」、ただそれだけなのだという。


Jeepは生き様である。これは今回、参加したレポーターの頭に、まず浮かんだ言葉だ。ただ単にカッコいいクルマに乗りたい、オフロードを走りたい、キャンプに出かけたい…というなら、ほかにも選択すべきクルマはたくさんある。しかしボクらは、なぜJeepじゃなきゃいけないのか?それは自分の持つDNAがそうさせるのか?
人間は3分に1度は異性(とは限らないが)のことを考えているという(つまりエッチのこと、ね)。生物としてのDNAがそうさせるのだろうが、気がつけば、Jeepも同じ。ボクらは仕事をしていようが遊んでいようが、3分に一度はJeepのことを考えてしまっている。そして今回、ここに集った人々は、きっと同じ思いなんだろうな…。
イベントは前夜祭がクライマックス!?
本番の日を前に、スタッフさん、常連さん、そして一部参加者の皆さんは前日に現地入り。夜はもちろん、楽しい宴!フレンチシェフを志していたという大西基嗣さんが腕をふるう料理は、もはや前夜祭になくてはならないもの。今回は獲れたてのネタでつくったお寿司が!
稀少車ばかり! 超マニアなファミリー発見!
CJ-8スクランブラー、LJ(TJのロングホイールベース仕様)、CJ-7ラレード……。レアな3台が並んでいたが、なんとすべて栗山さんファミリー所有のJeep!CJ-8はお父様、サミーさん(修さん)が24年も所有するもの。LJは娘(姉)の千穂さんが、CJ-7は妹の秋穂さんが所有。いやー、ステキすぎるご一家です!
ラングラーのルーツが!
1958年型のCJ-3Bで参加した石田仁彦さん。ステンレスボディ、ローフード化、三菱ジープJ57のG54Bエンジン搭載など、カスタム、というより、少しでもこの貴重なJeepを守ろうとなさっているのだ! もちろん、今回の参加車の中ではもっとも旧いJeepだ。
唯一のワゴニア!
今回はただ1台の参加だった'90グランドワゴニア。オーナーは生井千秋さんで、もう16年も所有しているとか。大切に乗られているのがキレイなコンディションからも分かるのだ。こうしたラグジュアリーなワゴンが存在したのも、Jeepのもうひとつの顔。
イベントを盛り上げてくれたスタッフの方々




IOJではおなじみになっている“ 顔出し? ” パネル。オジさんたちで乗っても楽しいのがJeep!太郎さんの“J”マーク、2021年はこれで行きましょう!( 今回はJが逆だけど)
今回の参加車両で最も多かったのが、実はXJチェロキー(1984~)。Jeepワゴンのヒストリーは実は戦後すぐにスタートしたが、スタイリッシュなボディデザインとユーティリティの高さで、XJは北米でも大ヒット。今見ても、ホレボレするスタイリングだ!
コイルリジッドへのサスペンション変更が衝撃だったTJ(1997~)。もちろん、今なお人気が高く、軽量コンパクトなボディと直6・4.0ℓの強烈なエンジンが魅力。カスタムのバリエーションも広いのだ。
初代“ラングラー”の名を与えられたYJ(1987 ~)。フルオープン、幌車のリフトアップ車ばかりが参加。屋根付き車も存在したが、やっぱりJeepはこうでなくっちゃ!
CJシリーズも計5台が参加。栗山ファミリーも、石田さんも、北井さんも、皆さん、本当に素晴らしい状態で乗られているのだ。ちなみに意外にもJKラングラーは、今回は少数派。ただしショートが何台かいたのがウレシかった!
PLACE:朝霧アリーナ
PHOTO:It's ONLY JEEP、高坂義信
TEXT:高坂義信
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載
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