-フリースタイルで行こう- #10 デスプルーフなシェビー・ノバ
#10 デスプルーフなシェビー・ノバ
-フリースタイルで行こう-
-フリースタイルで行こう-
#10 デスプルーフなシェビー・ノバ
今回はクエンティン・タランティーノ監督のマニアックな映画「デスプルーフ」に登場する1971年型シボレー・ノバの1/18スケールダイキャストがgmpからリリースされたので、その映画の魅力、映画に登場するマッスルカーのカッコ良さにスポットを当てることにするぞ。映画におけるカーアクションってかかせないですからね(^^♪
ハリウッドムービーを通して知ることのできるアメリカンマッスルカーのカッコ良さと魅力
アメ車の魅力を知るうえで、最も効果的で身近な存在なのがハリウッドムービー。特に、走りのパフォーマンスが魅力に直結したうえに、希少性の高いビンテージマッスルなどは、アメリカに住んでいたとしても、日常でお目にかかれる機会はなかなかない。イベントやカーショーでは美しく仕上げられた個体を見ることはできても、走りのパフォーマンスを感じ取ることもできないですし。レースや走行会などで実際のパフォーマンスを見る機会はあるとはいえ、スポーツカーとは性質が異なるマッスルカーの場合、速さを追求するレースではなく、ストリートにおいて激走しながら有り余るマッシブなパワーを見せつけた時こそが、最も魅力的だったりします!つまり、日常の走行ではなく、道路交通法を無視して、逃走するような状況でこそ、最も魅力を発揮するわけです!
そんなわけで、スティーブ・マックイーンによる映画『ブリット』がそうだったように、ヤンチャで暴力的なポテンシャルのマッスルカーのパフォーマンスを、カーチェイス・ムービーとして映像化したことで、マッスルカーの魅力は、アメリカをはじめ、世界中に広まり、時間も超越してその魅力を発信し続けているのです!近年では『ワイルドスピード』のヒットによって、さらに広範囲でマッスルカーの魅力が拡散したわけです。
アクションの派手さや、メジャーなアクターの出演なども大きな魅力ですが、マッスルカーの魅力をリアルに感じ取るうえでは、マニアックなタランティーノ映画である『デスプルーフ』がオススメ♪
タランティーノ作品といえば、往年のカルトムービーに通じるマニアックでB級映画的な世界観が魅力。そして、バイオレンスの描写もリアルかつスタイリッシュなのがポイント。また、挿入歌や劇中車のチョイスにも、タランティーノ自身のマニアックな趣味が反映されて最高なのです。『デスプルーフ』というタイトルは、主人公のスタントマンが乗る耐死仕様のマッスルカーのことで、それは運転席限定で、わざとクラッシュして助手席に乗せた人の死にざまを楽しむサイコ野郎の愛車なのです。
そのメインのマシンとして登場するのがサードジェネレーションのシェビー・ノバ。フレンドリーな大衆車でありながら、カマロとの共通点が多く、COPOカー(工場出荷ドラッグレース仕様車)が存在したり、ホットロッドのベースとしても、とりわけポピュラーな存在。そんなモデルの立ち位置や、デスプルーフ仕様としてアレンジされたイメージが、なんともリアリティに溢れていて魅力的なのです。マットブラックのペイント&ドクロのイラスト、だらしのない仕上がり感などにも、リアリティとB級映画ならではのテイストが感じ取れてたまりません。劇中車としては、『バニシングポイント』に対するオマージュとも取れる70年型ダッジ・チャレンジャーや、69年型チャージャー、72年型マスタングも登場しますが、あくまでも71年型ノバがメインキャラクターとなります。
2007年の映画公開当時は、同型のノバのダイキャストをベースに、劇中車仕様にカスタムするマニアも少なくなかったのです。それが、今になってGMPからデスプルーフ仕様の1/18スケールダイキャストとしてノバがリリースされちゃいました!いわゆるライセンス品ではないものの、一見すると、ドクロのマークだけペイントした単純な仕様ながら、アヒルのオーナメントや、耐死仕様ならではのロールゲージなどの内装部分まで、しっかりと再現されているのがポイント!
タランティーノ映画ファンにはマニアックな人が多いだけに、納得の内容ですが、ミニカーの出荷台数は792台と超リミテッドなため、入手するうえでの競争率が高そうなので、デスプルーフファンは早めにゲットすることをオススメします。メジャーなワイルドスピードでは満足できない「ハードコア」な人は是非とも入手すべきモデルなのです!
運転席だけ耐死(デスプルーフ)仕様にして、助手席に乗せた人をわざとクラッシュして殺してしまう、サイコ野郎の愛機がシェビー・ノバ。説明だけではキモい感じですが、タランティーノ作品ならではのコミカルなアプローチによるB級映画として楽しめるのがポイント。カジュアルなモデルにしてハードコアかつヤンキーなルックスが、劇中車としても、ドライバー& オーナーであるスタントマン・マイクのキャラともシンクロして、いい味だしてます。
1/18 scale gmp:1971 CHEVROLET NOVA[DEATH PROOF HOMMAGE]
GMPのモデルの中でも、初期からラインナップして数多くのバリエーションが存在するシェビー・ノバ。デスプルーフ劇中車の仕様に忠実に再現されているうえに、内装やアヒルのオーナメントなどのデイテールもいい感じ! 大人の事情でライセンスモデルではなくとも、完全に『デスプルーフ』仕様なので魅力大なのだ!
www.greenlightcollectibles.com
★石橋秀樹 アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。
2024/11/18
どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】
オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。