いかにも!なフルサイズトラックとは異なるリアリティーで選ぶタイタン

ピックアップトラック

逆輸入車

AMERICAN TRUCK&SUV

アメマガ2021年2月号

タイタン

2008 NISSAN TAITAN

AMERICAN TRUCK & SUV


2008 NISSAN TAITAN OWNER : Daiki Hishida

フルサイズトラックと言えばシルバラードやラムトラックにFシリーズ、逆輸入車ではタンドラが思い浮かぶ。タイタンはどちらかと言うとマニアックでレア。だからこそそんなレア車に首ったけな彼のトラッキンライフに迫る。

リゾート地のローカルが乗るアイランドスタイルを目指す

90年代半ばに生まれ、現在23歳の若さでマニアックな逆輸入車タイタンに乗る大貴くん。購入したのは1年前で、世間一般的には大学在学中か卒業したての若さである。その若さで何の躊躇もなくこのクルマを選ぶ潔さ、そして度胸は称賛物だ。 昔からトラックに乗ることに憧れており、旅先やイベントでもフルサイズトラックにばかり目が行っていたと言う彼。

 

しかし年々目が肥えてきて、カスタムを施した定番のGM系やフォード、ダッジのフルサイズトラックよりも、むしろハワイやグアムなどのリゾート地でローカルがサラッと乗りこなすアイランドスタイルへの憧れが日に日に高まって行くなかで出会ったのがタイタンだった。

2008 NISSAN TAITAN 2008 NISSAN TAITAN

丸みを帯びた優しそうな顔付きと、ダークブルー×ガンメタリックのギラギラ感の一切ない脱力系カラーもお気に入りで、できるだけその雰囲気を崩さない様に過剰なカスタムは避けており、ボトムスはメソッドホイールに今や絶版のレッドレターのジェネラルグラバータイヤをセット。そして極め付きはスーリーのトラックラックだ。これはインスタグラムでラックを吟味する中で、愛用するアメリカ人がめちゃくちゃ格好良かったことが決め手となったと言う。

DSC_8029

クルマのカスタムやスタイルをSNSで調べる辺りは最近の若者らしいが、SNSが盛んになったことでリアルなUSシーンを日本へと持ち込む、トレンドに敏感なオーナーが増えてきていることは大いに喜ぶべきところ。ちなみにこのラックは仕様用途に応じてアジャストでき、立体駐車場など高さ制限に引っかかりそうな時は即座に下方向へスライドが可能。ゆくゆくはSUPを楽しみたいと勢い余って先に購入したものの、実家の駐車場に止めていると母がそこに竿を通して洗濯物を干してしまうのはココだけの話。「ちょうどええねん!」と言ったか言わないかは別として、ある意味洗濯物が干されてしまう程に凛々しさ控えめなマイルドフェイスであることは喜ぶべきなのかもしれない。

 

イカついとか恐そうなんてイメージをできるだけ払拭して、ファニーにピースフルにトラッキンライフを謳歌したい。ロコが普段の足として乗るかの如く、当たり前にファーストカーとして乗りこなす。23歳でその集大成を見出してしまうとは、SNS恐るべし。そして最近の若者はかなりのトレンド通であることは間違いない。

DSC_8086 DSC_8103

5.6LのV8エンジンを搭載し、5速ATで操る初代タイタン。荒々しさのない穏やかなV8エンジンはゆったり流すのがマストだ。2015年の二代目からはディーゼルモデルも加わるが、顔付きが凛々しくなるため大貴くん的にはNG。サイド出しマフラーはワンオフで製作。

DSC_8005 DSC_8005 DSC_8016

ルーフ上までをカバーするラックにするか悩んだ結果、用途に応じて高さを変更できるスーリーのトラックラックを導入。ネイビーにシルバーカラーのカラーコントラストもカジュアル感が増してアイランドスタイルにマッチしており、ゆくゆくはSUPを購入してラックに積み、海や湖を巡る予定だ。

メソッドホイールの17インチに33×12.5R15のゼネラルグラバーレッドレタータイヤを装着 DSC_8088 DSC_8025

フロントのみスプリングでほんのりリフトアップを施し、メソッドホイールの17インチに33×12.5R15のゼネラルグラバーレッドレタータイヤを装着。サイドミラーは内側へ格納可能なタイプへ交換しており、走行中はもう少し控え目な出幅でドライブしているとのこと。

DSC_8092 DSC_8098

ハワイアンキルトのシートカバーを導入することで無機質なインテリアから一転、アイランドスタイルへとアップコンバート。リアウィンドーが開くため、夏場はエアコンレスで窓全開でも快適クルージングを可能とする。室内はフルサイズだけあって大人5人がゆったりと座れるスペースを確保。


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

関連記事

RELATED


【日産タイタン】2017&2018年第2世代モデルの魅力をしっかり解説

アメ車といえばタフでワイルドな風貌の4駆&トラックが豊富。中でも、近年ではジープのJK&JLラングラーがとにかく人気を集めている。しかし、忘れちゃならないのが、日本車ながら北米で絶大な人気を誇る逆輸入車の日産タイタンだ。その人気のヒミツを紹介していこう。

Text & Photos|アメ車MAGAZINE編集部

カスタムよりも荷台をどう活かすかに情熱を注ぐ究極のアウトドアスタイル!【アバランチ Z71】

2006 CHEVROLET AVALANCHE Z71
2006年型シボレー・アヴァランチZ71を紹介。オーナーはトラックの荷台をユニークな方法で活用し、車の実用性を爆上げ!オーナーは躊躇することなく無骨に使用し、小さな傷も個性の一部として受け入れ、キャンプや家族の団らんに大活躍。記事では、オーナーがDIYしたカヌーラックや、トラックの機能性を高めるその他の改造についても触れている。

【F150モデルチェンジ】環境と機能性・期待を超える進化が到来!

電動パワートレインなど重要なアップデートがされた2021年型フォードF-150。F-150は長年アメリカでトップセラーのトラックであり、アメリカの自動車文化の定番。新型ではハイブリッド化が導入され、さらには完全なEVバージョンも計画されている。この記事では愛され続ける理由をトコトン掘り下げ!

2021 FORD F-150

強烈なインパクトを放つシエラとシルバラードをロックオン!

2020 GMC SIERRA
2019 CHEVROLET SILVERADO

ラム史上最強のオフローダーそれがTRXだ!

2021 RAM 1500 TRX

 

最新記事


2024/11/21

【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!

バン

シボレー

これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?

2024/11/20

【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。

ショップ

創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。

2024/11/19

アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット

セダン

キャデラック

リンカーン

HOUSE

16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。

2024/11/18

どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】

アウトドア

ショップ

オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。

ランキング


2024/11/20

【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。

ショップ

創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。

2024/11/19

アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット

セダン

キャデラック

リンカーン

HOUSE

16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。

2018/11/22

ストリートロッドのベース車として、ダントツ人気のデュースこと32年型Ford

ビンテージ

フォード

乗って楽しむことこそが、ロッダーの流儀なだけに、コスパに優れるピックアップでフレンドリーに楽しむのがオススメ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】