トラックをベースにした全長10mのスクールバス【フレイトライナートーマスビルト スクールバス】

1998 FREIGHTLINER THOMAS BUILT SCHOOL BUS
フレイトライナートーマスビルト スクールバス
アメリカ的“働くクルマ”がカッコイイ!!
誰もが振り返る圧倒的な存在感、キッチンカーにカスタムも可能
1998 FREIGHTLINER THOMAS BUILT SCHOOL BUS
最近、アメ車のスクールバス人気が急上昇中。個性的なスタイルはもちろんだが、国産車にはない積載能力は魅力で、その可能性は無限大。そんなキッチンカーの先鞭をつけたのが、岡崎のSEEKカーセールスだ。
近頃、全国各地でアメ車のスクールバスをよく見かける。それらの多くは移動販売などのキッチンカーにカスタムされているが、ヘビーデューティなバン(GMC・G30など)をベースにした物がほとんど。それに対してSEEKカーセールス が扱うスクールバスは、フレイトライナー社のトラックがベースで、メインに取り扱うのはクラシカルなデザインが特徴となるトーマス社が製作したもの。フルサイズバンをベースにしたスクールバスが霞んで見える、超絶サイズと呼ぶのが相応しく、観光バスとほぼ同等の長さとなる。
SEEKカーセールスの代表佐々木さんにスクールバスの輸入・販売を行なう様になった経緯を聞いてみると「当初はイベントなどの雑貨を運ぶのに、ハイエースや2tトラックを使っていたんです。でもアメ車の専門店としてこれでは面白味に欠けるし、何かいい方法はないかな? と思っていた時に、スクールバスの存在を知ったんです。早速導入してイベントに出店したところ、多くの方から声を掛けられ『こんな感じのキッチンカーを作りたいんです』という相談が数多く寄せられ、それから車両の輸入・カスタム&販売と、一貫して行なう様になりましたね」と語る。
SEEKでは、これまで様々な車両を製作してきた実績があり、現在製作中の物はフレイトライナーのトラックがベースになっており、店舗部分は海上コンテナがベースで、側面はガラス張りとなった非常におしゃれな仕様。余談だが登録の仕方次第で維持費を抑えることが可能。確かに巨大なサイズだがボディはほとんど真っ直ぐなので、確かに道は選ぶがストレスなく運転できるそうだ。そうは言っても「こんなに大きいと運転は無理」と思う人がいるのは事実。でも、移動させない設置型の店舗として活用することも可能なので、まさにユーザーのお気に召すままの仕様に仕上げることができるので、その可能性は無限大だと断言しよう。
またSEEKでは車両を販売するだけでなく、これまで製作したキッチンカーを集めたイベントをつい先日の2020年10月11日に豊田市で開催したばかり。アメリカンフードはもちろん、雑貨などの販売を行なう車両が集結し、日本にいながらにしてアメリカが体感できるもの。今後も定期的に開催を予定しているそうで、移動販売車などに興味がある人は、実車はもちろん、内装などの施工例を見られる絶好のチャンスでもある。キッチンカー購入を夢に描いているのなら、まずはSEEKに相談するのが確実だと断言しよう。
エンジンは日本の重機などでもおなじみのCATの7.3Lディーゼルエンジン。ボディが大きすぎるため比較的コンパクトに見える。ちなみにこの車両はまだ登録前なので、STOPサインなどは残されたまま。サスペンションはフロントがリーフで、リアはエアサスを採用。超ロングホイールベースでエンジンが先端にあることで、振動も少なく乗り心地も非常に快適で驚かされる。
フルサイズバンをベースにしたバスは、ベースのインパネに様々な機器を追加するが、フレイトライナーがベースになる場合、一から製作するため非常にシンプルで機能的に各種スイッチがまとめられている。アリソン製の5ATはボタンでシフトモードを選択。各種のエマージェンシーキットはそのまま残された状態。乗車定員は11列×4名で、良好なコンディションをキープしている。
一番小さなスクールバスならともかく、10m級となると運転できないと躊躇する人もいると思う。だが自走型だけでなく、設置型の店舗や飲食スペースとして使えるので、断念するのは早計だ。オリジナルのカラーやボディをそのまま生かすことも可能だが、SEEKではサイドウインドーを跳ね上げ式に加工し、店舗のカウンターとして使える様にカスタムすることもお手の物。またバスだけでなくパネルバンをベースにすることも可能。自分が必要とする設備、サイズが大まかに決まっていれば、佐々木社長が最適と言えるベース車両からカスタムまで、提案してくれる。
これまでSEEKカーセールスが製作してきたキッチンカーの数々を紹介しよう。最近日本国内でもよく見かけるヘビーデューティバンをベースにしたスクールバス。SEEKの協力工場ではこのサイズでも鈑金やオールペンが可能なので、自分の好み通りのスタイルに仕上げることが可能。
SEEK CAR SALES【SEEKカーセールス】
TEL:0120-026-444
HP:https://carshop.aichi.jp
★PHOTO:浅井岳男
★TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載
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