ド派手すぎる旧型チャレンジャー!これぞ魅惑のストリートマシンスタイル
1970 Dodge Challenger
Let's Enjoy CHALLENGER -かっこいいが一番楽しい
1970 Dodge Challenger
現行モデルのダッジ・チャレンジャーは、レーシーなものから大径ホイール履きまで、あらゆるカスタムスタイルを飲み込んでいるが、旧型モデルをここまで派手にしてしまった例は、アメリカを含めてもそうはいない。だからこそ、この1台には特別な価値がある。
足掛け16年、この1台に自分の好きのすべてを注ぐ
マッスルカーの王道として大人気のダッジ・チャレンジャーは、70年にファーストモデルがリリースされた。当然のことながら現代のモデルに負けず劣らず、昔のモデルの人気も高いのだが、こちらはヘタに手を加えず、オリジナルのままのほうが価値があるとされている。しかし、そんな世間をあざ笑うかのようなチャレンジャーがいる。
オーナーの粉川 翔さんは、かれこれ16年もこの70年型をカスタムし続けているそうで、「もったいないと言われることが多いですが、自分の好きなようにカスタムしないと意味がない」と、あくまでも自分流を貫いているのだ。
派手すぎるカスタム手法は、70年代当時ストリートマシンと呼ばれたもの。エアショックでリアの車高を上げ、全身にエアブラシやピンストライプを描き、内装はダイヤステッチで張り替えと、そのスタイルはだれのマネでもない独創性に満ちあふれる。
その一方でメカニズムにも手が加えられており、エンジンは巡航スピードを上げるべく純正の318からボート用の360に交換済み。リアエンドは10Jホイールを履くために、ナロードしたリンカーン用のフォード9インチにウィルウッドのディスクブレーキ付きと、今の時代の道路事情にもバッチリついていける装備を持つ。ショーネームの「マジックパウダー」は、自分の苗字の粉の字から連想して付けているが、確かに幻覚を見せる怪しい粉のように、別次元の世界観を見せてくれるマシンに仕上がった。
エンブレムの取り付けと黒塗りで、R/Tへと化ける。注目はナンバーで、映画「バニシングイン60」に登場するチャレンジャーと枠ごと同じものなのだ。3連メーターはケースに金メッキをかけてエンジンフードに設置。ボディ同色のルーバーは昔あったストリートマシンのプラモの仕上げ方に習い、リアキャリアは純正品のレストアしている。フロントのホイールは、SNSで知り合ったアメリカのホイールレストア屋さんからプレゼントされたもの。
トヨタ純正ブラウンの上からオレンジのメタルフレークをまぶしたボディに、エアブラシが踊る。ラリーフードにはファラフォーセットメジャースを、運転席側には映画「トランザム7000」のトラックに描かれていた駅馬車を、助手席側には海と夕日と、バリエーションに富む。
純正の318からエンジンを載せ換える際、ビッグブロックは一切考えず、こだわりをもって船用のスモールブロック360を選択。ダイレクトコネクションのロゴ入りバルブカバー、エアホーン、134aのエアコンコンプレッサーなどが所狭しと並ぶ。
ダッジのマーク入りオートゲージ製タコメーターやハーストのライトニングロッズは、ドラッグレースに出ていたときの名残り。ダイヤステッチを入れたシートや窓ワクを飾るポンポンなど、インテリアにもストリートマシンらしさが散りばめられた。
Owner:粉川 翔さん
MAVERICK【マーベリック】
TEL:0280-23-7711HP:https://maverick59.amebaownd.com
Photo:渡部竜征
Text:佐藤アキオ
アメ車マガジン 2020年 10月号掲載
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。
2024/11/18
どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】
オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。