SUV未満セダン以上、隠れた魅力キャデラック×ステーションワゴン【CTSスポーツワゴン】

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY
2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY
SUVはデカ過ぎる、かといってセダンでは荷物が積めない。そこで選択肢になるのがステーションワゴン。同カテゴリーですぐ名前が挙がるのはダッジ・マグナムだろうが、目下大注目なのはキャデラック初のステーションワゴンとして2010年に日本デビューした、CTSスポーツワゴンだ。埼玉のSICではプチブームが到来中!?
CTSセダンと全長ホイールベースは同じ
SUV&ピックアップトラックが全盛のアメリカではあるが、突然のようにしてステーションワゴンを世に送り出す。読者にとってお馴染みのモデルといえば、ダッジ・マグナム であり、クライスラー・300Cツーリング(日本限定)だろうか。だがもう一台、2000年代に入ってから登場したステーションワゴンを忘れてはならない。2010年から日本正規販売された、キャデラック・CTSスポーツワゴンだ。
当時のメーカーモデル発表では「SUVユーザーが、高級ワゴンに戻ることを狙った」と語られたように、ターゲットはSUV購買層で、CTSセダン と全長・ホイールベースは同サイズながら、広いラゲッジスペースを備えるのが最大の特徴としてアピールされた。だが本国では「ステーションワゴンは荷物が積めない」を理由に、CTSスポーツワゴンを含め同カテゴリーモデルはいずれも短命に終わっている。
だがしかしだ。現在の中古相場価格を見ると、かなり狙い目なのがわかる。アメリカで荷物が積めないと言われようが、日本ではステーションワゴンの文化は根強くあり、SUV未満セダン以上を求めるユーザーは多い。しかも2代目に進化したCTSをベースにしたデザイン、「キャデラック様」ならではの充実した装備は、マグナムや300Cツーリングを圧倒する。セダンサイズ、右ハンドルという点は、初めてのアメ車にも候補となるだろう。3L V6エンジンなので、維持費もリーズナブルなのが嬉しい。
CTSスポーツワゴン最大の特徴であるラゲッジスペース。SUVと比べると高さはないが、5人フル乗車で720L、2名乗車では1670Lまで拡大する。リアシートは分割可倒式で、ほぼフラットになるので使い勝手は高い。セダンよりは確実にアクティブに使える。
パワーリフトゲートは、ドアサイドにあるダイヤルでフルオープンから任意の高さに調整できる。天井が低い駐車場では有り難い機能。ゲートはリアバンパーからはみ出して開閉しないのも、ステーションワゴンならでは。
CTSスポーツワゴンのグレード設定はスタンダード、ラグジュアリー、プレミアムがラインナップし、トップグレードのプレミアムにはキーレスイグニッションやリモートスタートが追加される。今回の撮影車両はラグジュアリーだが、シートヒーター付きフルレザーシートなど、基本的装備はプレミアムと同等だ。ディーラー車なのでナビなどは日本語対応。
CTSスポーツワゴンには3L V6、3.6L V6(306hp)の2種類のエンジンがある。SICでは3Lでも6ATとの相性も良く、走りには不満はないとして3Lをメイン扱っている。燃費は8km/?強程度のようだ。
2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY
SPEC ■全長×全幅×全高:4870×1850×1470mm ■ホイールベース:2880mm ■車重=1870kg ■エンジン:3L V6 DOHC ■最大出力:269hp/7000rpm ■最大トルク:30.8㎏ m/5700rpm ■トランスミッション:6AT ■駆動方式=FR ■乗員:5名
SIC【シアーズインターナショナル】
TEL:048-929-2222
URL:https://www.sic-jp.com
■ Photo:古閑章郎
■ Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載
最新記事

2025/03/31
究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」
アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29
【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム
アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28
GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】
シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26
本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!
ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!