最後のアメリカンスポーツC7コルベットを堪能!希少な7速マニュアルでFR駆動!
2018 CHEVROLET CORVETTE GRAND SPORT
CORVETTE CHRONICLE
2018 CHEVROLET CORVETTE GRAND SPORT 3LT 6.2L-V8 7Speed-MT
希少な7速マニュアルでFR駆動
C8がミッドシップレイアウトとなり、FR後輪駆動モデルとしては最終モデルとなったC7。BUBUではここ最近C7の入庫が多く、高年式低走行の魅力的な個体を取り揃えている。なかでも紹介するグランスポーツは、何と7速マニュアル!アメリカンスポーツを堪能する上でまさに理想の一台である。
自然吸気をマニュアルで操る懐古主義的な優越感
FR史上最後のモデルとなったC7。ハイパフォーマンスだけを条件に言うならばZR‐1が頂点であることに間違いないが、実はグランスポーツを指名買いするファンが意外に多い。 大きな理由の一つとしてZ06譲りのシャーシ&エアロダイナミクスを持ちながら、自然吸気の伝統的なV8 OHVであること。スーパーチャージャー付きとは異なる昔ながらのダイレクトな加速感、そして素直なステアリングフィールが多くのコルベットファンたちを虜にしている。
現車はグランドエフェクトパッケージとなり、カーボンファイバー製のフロントからサイド、リアにかけてC7のフォルム造型美に磨きをかけたプロポーションを持っており、地を這って走らせる様な感覚で走る姿は街ゆく人の視線を釘付けにする程の魅力を放ち、その存在感はスーパーカーに匹敵するレベルと言っても過言ではない。
この個体最大の魅力はそこではない。現行モデルでは消滅してしまったマニュアルモデルにこそ、付加価値の高い一台なのだ。C8はデュアルクラッチ式が採用されており2ペダル化へと進化を遂げた。もちろんこれはコルベットに限った話ではなく、昨今の新型モデルはマニュアル車が減少傾向になってきている。
チャレンジャーR/Tスキャットパックや、シェルビーGT350に続き、マニュアル車を推すBUBU阪神。その意図はご想像のとおり、懐古主義的な優越感に浸れる名車が現存する残り僅かな期間を大切にして、カスタマーへ届けたいとの想いである。BCDとしても機能する同社はヴィンテージモデルも数多く取り扱っており、いずれ希少価値の上がる個体か否かを選別する目は鋭い。
C7のグランスポーツそのものが特別珍しいわけではないが、マニュアルモデルとなれば話は別。日本国内ではそうそう出回っていない希少車ゆえに、また出てくるだろうと鷹をくくって待っていると本当に手に入れられなくなる可能性は大いにありうる。価値ある一台が日本国内で販売されている今が、ある意味最後のチャンスかもしれない。
1963年にわずか5台のみ作られたプロトタイプレーシングカーが由来となるグランスポーツ。その歴史を汲み取るかのごとく、レーシングカーを彷彿させるグランドエフェクトキットやリアウィング、4本出しセンターマフラーや各部ダクトなど、FRコルベットの集大成に相応しいプロポーションとなる。
6.2LのV8 OHV LT-1エンジンを搭載するグランスポーツ。ノンターボの自然吸気で460hpを発生させ、どの回転域からも機敏なレスポンスと瞬発力のある加速耐性は官能的。8速ATよりも7速マニュアルの方がダイレクトにそのフィーリングを堪能できることも、グランスポーツのマニュアルモデルを推す理由の一つだ。
サテンブラックにレッドストライプのアクセントがスポーツテイストを掻き立てるグランスポーツ専用ホイール。フロント19インチ(285/30ZR19)、リア20インチ(335/25ZR20)に、フロント6ポッド、リア4ポッドのブレンボ製ブレーキシステムが標準で装備される。
液晶ディスプレイとなったグラフィカルなメーターはドライブモードセレクターの設定に応じて表示の切り替えが可能。レッドステッチのレザーバケットシートは剛性、ホールドに秀でており、7速マニュアルで少々荒々しく走らせても着座姿勢の安心感が別次元。
Thanks:BUBU 阪神
TEL:06-6427-5151
HP:http://www.bubu.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載
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