マッスルカーを語る上で切っても切れない存在がスティックシフト。

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チャレンジャーRT SCATPACK

過激に挑め!! MUSCLE WARS

兵庫県

マスタングシェルビーGT350

392 HEMI

アメマガ2020年7月号

BUBU阪神

チャレンジャー

マスタング

2018 FORD MUSTANG SHELBY GT350 
2018 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK

過激に挑め!! MUSCLE WARS


2018 FORD MUSTANG SHELBY GT350
2018 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK

スティックシフトでマッスルカーを操れ

左手でステアリングを握り、右手でスティックシフトを操り、左足でクラッチを踏み、右足でアクセルを操作する。まさに両手両足を使って操る感覚こそマニュアル車ならではの特権。マッスルカーの魅力を余すことなく堪能するなら、スティックシフトのマニュアルモデルを選択すべし!

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年々減少傾向にあるマニュアルモデルは今買うべき!

マッスルカーを語る上で切っても切れない存在がスティックシフト。大本命の名作と言える「ワイルドスピード」はもちろん、カーチェイスが繰り広げられる様々な映画を観ても、ここ一番の名シーンではクラッチを踏んでギアを入れ、エンジンの回転数を上げながらタイミングを計り、スタートとともに一気に加速するシーンは実に刺激的でクールだ。しかしそのマニュアル車が減少傾向にある。マニュアルモード付きのパドル操作が可能なモデルはこれからも続々とリリースされるだろうが、正統派の伝統的なマニュアルモデルは既に減少しており、マニュアルの似合うMINIですら、2020年からマニュアルの販売を終了するという悲しいニュースも。


8速や10速のシフトパターンを備えた高性能オートマティックトランスミッションや、デュアルクラッチシステムを装備するDCTなど、ATの革新的な進化も要因と言えるが、ダイレクトにクルマを操る感覚はマニュアルに勝るものはないと筆者は考えている。

2018 FORD MUSTANG SHELBY GT350

そんな中、時代と逆行するかの如く大排気量V8NAエンジンをマニュアルで乗れる車両が、紹介する2018年モデルのシェルビーGT350と、チャレンジャーR/Tスキャットパックの2台だ。シェルビーと言えば2020年GT500がリリースされたばかりだが、GT350はTREMEC社製の6速マニュアルミッションで独自のチューニングを施し、ハンドビルドされた5.2L V8をレーシーに操る感覚はまさにプレミアム!ちなみに撮影車両のリードフットグレーは2018年のみ採用された希少カラーであることも特筆物。


フォード車初の採用となったマグネライドサスペンションによる踏ん張り感の強い安定した足回りと、ブレンボブレーキによる確かな制動力も相まって、気負いなくハイパフォーマンスを堪能できる。また、インテリアは専用のスェード巻ステアリングにレカロシートが採用され、インストルメントパネルセンターに配置される油圧、油温メーターもスーパースポーツカーらしい装備だ。

2018 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK

一方、次世代モパーマッスルを担う存在であるR/Tスキャットパックは、6.4?の392HEMIを搭載して485hpを発生させ、ヘルキャット・レッドアイ、ヘルキャットに次ぐチャレンジャーのハイパフォーマンスモデル。撮影車両は希少な6速マニュアルモデルとなり、アクティブエギゾーストから刺激的なマッスルカーサウンドを発生させ、両手両足をフルに使って392HEMIを操るマニュアルの感覚は実に官能的。


走りに特化したダイナミックパッケージである現車は、ブレンボ6ポッドフロントブレーキシステムや20インチフォージドブラックホイールに加え、ハイパフォーマンスサスペンション×ビルシュタインの足回りなど、よりスパルタンに仕立てた特別仕様車。数値的な馬力だけで言うとヘルキャット・レッドアイやヘルキャットに劣るものの、392HEMIを6速マニュアルで意のままに操るダイレクトな感覚は、体感的にマッスルカーとしての核心をついた個体と言える。


今後益々マニュアルモデルは減少の一途を辿ることが予測されるので、新車に近い状態の上質な個体は今が狙い目!「あの時乗っていれば良かった…」と後悔してからでは遅い。希望どおりの個体と出会ったなら、迷うことなく手に入れておくべきだ。

2018 FORD MUSTANG SHELBY GT350

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2018年にベースのマスタングはマイナーチェンジを行なっているが、シェルビーGT350は旧マスクがベース。大きく開口したグリルを始めとするエアダクトが特徴的で、リードフットグレーにホワイトエンドラインの付いたレーシングストライプのアクセントも実にスタイリッシュ。

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10スポークの19インチホイールは295/35R19サイズのタイヤをセット。昨今のアメリカンマッスルカーはオリジナルでも太いタイヤサイズ設定であり、ブレンボブレーキシステムが標準で装備されていることも嬉しい。

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オリジナルのマスタングをベースとしつつ、油圧計や油温計の追加、スウェード巻の専用ステアリング、フロントRECAROシートにTREMEC社製ショートスティックシフトなど、レーシーに徹した味付けが加わるインテリア。助手席ダッシュボードにあしらわれたシェルビーGT350のプレートも雰囲気を高める。

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526hp、429lb-ftを発生させるレブリミット8250rpmの高回転型パワーユニットとなる5.2?V8エンジンは、ハンドビルドで組み上げられ、ヘッドに担当者のネームプレートが備わる。フロントセクションの一部にカーボン素材を採用するなど軽量化を図りつつも、強靭なタワーバーを組んで剛性感やレスポンスを向上。

2018 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK

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2015年にマイナーチェンジを受けてデザインが一新されたチャレンジャー。様々なボンネット形状を持つ中で、ここ最近はシェイカーフードボンネットの人気が高まっているが、いかにもハイパフォーマンスモデルといった雰囲気を避けた大人の選択肢として、SRT392も人気。

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20インチフォージドブラックホイールにブレンボ6ポッドブレーキシステムを標準装備。ビルシュタインショックとハイパフォーマンスサスペンションを採用して、392HEMIのハイパフォーマンスに相応しい足回り。

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マイナーチェンジでインテリアデザインも見直され、これまでは平面基調だったインストルメントパネルもラウンドして、運転席を包み込む様な造りに。シートはバケットタイプを採用するとともに、背もたれにはスキャットパックを証明するロゴが刺繍されている。

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6.4Lの大排気量を誇る392HEMIエンジンは自然吸気加速が肝。ナチュラルな加速フィーリングを6速マニュアルで思いのままにコントロールする感覚は、快適な8速ATとはまた違った“ 操る喜び” なるモノがある。どちらも甲乙付けがたいが、稀少価値とダイレクトさで言うなら言うマニュアルモデルに軍配が上がる。


SHOP DATA:BUBU HANSHIN【BUBU阪神】

TEL:06-6427-5151
HP:https://www.bubu.co.jp
Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載

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