カジュアルでアメリカンな宴に ロッド&カスタムたちが集結!【ホット ロッド・ラズルダズル】
20th Annual CHOP STICKS CAR PRESENTS
HOT ROD RAZZLE DAZZLE
SUNDAY FEBRUARY 9,2020
20th Annual CHOP STICKS CAR PRESENTS
HOT ROD RAZZLE DAZZLE
カジュアルでアメリカンなミーティングイベントして20周年を迎えたホットロッド・ラズルダズル。主催カークラブ “チョップスティックス”のイメージに見合うロッド&カスタムたちが集結。日常の中の非日常的な光景にワクワクせずにはいられない!
ムーンアイズのスタッフが主催するホットロッドイベント
戦前のモデルをベースにしたホットロッドや50's~60'sをメインにした、いわゆるロッド&カスタムは、アメリカの自動車趣味におけるメインストリームであると同時に、アメリカならではのカルチャーとしても一般的に浸透している。グローバル化が加速する現在では、ヨーロッパやアジアの諸外国でも人気が高まっている。旧車や外国車を所有するのが何かと厳しい日本国内においても、年々増加傾向にある。とはいえ、半世紀が経過した古いモデルや、ショーカーのように美しくカスタムした個体を日常で使用するケースは稀。それだけに、カーショーなどのイベントに参加することは、ロッド&カスタムの楽しみ方として、大きなファクターとなっている。
ロッド&カスタムをテーマにしたカーショーといえば、ムーンアイズ主催による、ヨコハマ ホットロッド カスタム ショーが最もお馴染み。インドアショーなだけに、出展車両のクオリティが高く、海外からも注目されている。それに対してこの「ラズルダズル」は、対象車は同じでも、コインパーキングを会場としたカジュアルなミーティングイベントというのがポイント。
インドアショーの近づきがたいムードとは違って、参加するクルマやオーナーとの距離が近いのが大きな魅力なのだ。オーナー同士の交友の場であると同時に、見学で参加した人もオーナーとの会話を楽しんだりと、フレンドリーでカジュアルなムードがある。
事前申し込みや、参加費などもない、アメリカンなミーティングイベントの草分け的な存在でもあり、対象車をロッド&カスタムに絞りながらも、今回で20周年を迎えた。
日本国内屈指のロッド&カスタムが自走して参加!
カジュアルなミーティングイベントながらも、ヨコハマ ホットロッド カスタム ショーでの受賞車など、国内屈指のロッド&カスタムがサラッと自走で参加する。他のイベントでもあまりお目にかかれないような個体も、このイベントでは常連だったりする。
イベントのホストクラブである“チョップスティックス”がムーンアイズ・スタッフ勢であるということ以上に、対象車両を実際にドライブしている“カーガイ”であるという点で、参加者としても共感しているのが大きなポイント。それだけに、会場内はフレンドリーな雰囲気で居心地が良い。
参加車両のストリートロッドにおいては、美しくアップグレードされた、デュースことFordモデルBからファットフェンダーをメインに、ファッションなども含めて往年のホットロッドの雰囲気をリバイバルするヤングガイによるT型~アーリー・モデルAがじわじわと増加中。いずれも日本では非日常的ともいえるモデルながら、さらっと自走で参加する姿がカッコ良い!
アメリカ車は69年型までを対象としているため、マッスル系やピックアップトラックなど幅広く参加。また、国産車やVWのクラッシックモデルも含まれるため、バラエティに富んでいる点でもアメリカ的。対象車においてもフレンドリーで参加しやすいのが特徴なのだ。
1969 Chevrolet Corvair
フォルクスワーゲンを意識したコンパクトな空冷リアエンジン車というアメ車らしからぬスタイルのコルベア。独特なキャラクターのモデルなだけに、かなりマニアックな存在だが、リアエンジン車ならではのグリルのないデザインが精悍。
1932 Ford Model-B Roadster
ストリートロッドにおける花形的な存在の“ デュース”ことフォード・モデルB。中でも、スピードの追求にしろ、スタイリングの良さでも頂点のロードスター。オリジナルのサイドバルブエンジンをベースにしつつも、往年の名品であるARDUN 製ヘミヘッドで武装した貴重な個体。低いウィンドシールドによる美しいプロポーションも魅力大なのだ!
1950 Ford Tudor
バランスの良いチョップトップによるスタイリッシュなフォルムを構築する個体。ライトベゼルやドアノブを排除したスムースなディテールもクール。
1963 Mercury Comet
メジャーなフォード・ファルコンの姉妹車ながら、国内ではニッチな存在のマーキュリー・コメット。控えめながらもテールフィンがあったり、3連装のテールランプなど、上級ブランドのマーキュリーらしいリッチなデザイン。
1969 Chevrolet Chevelle
マッスルカーとしての人気が高いモデルなだけに、スタンダードかつストック然としたこうしたスタイルは新鮮。絶妙な車高アレンジで魅力大!
1969 Chevy El camino
車高&タイヤ・ホイールの絶妙なアレンジによるスタイリッシュなプロポーションが魅力的なエルカミーノ。ロッダー的なアプローチがステキなのだ。
1959 Cadillac Coupe
アメリカ車を代表するキャデラックの中でも、50'sカーのアイコン的存在の59年型。見事にオリジナルをキープした希少な個体。黄/白の2トーンの配色が新鮮。
1969 Plymouth Roadrunner
希少なMOPARマッスルの中でも特に人気の高い69年型ロードランナー。渋いグリーンの車体色&スチールホイールによるオリジナルなルックスが素敵。
1940 Ford Truck
王道ながら、いそうでいないフレイムスが目を引く40年型フォード・ピックアップ。ホットなルックス同様、5速マニュアルでホットな走りも実現している。
1957 Ford Fairlane Convertible
フォードを代表する50's カーとしてお馴染みの57年型フェアレーン。細部まで赤/白の2トーンで統一した美しい仕上がりの個体。
1968 Chevrolet Impala Wagon
ダイナミックかつオリジナリティの高いスタイリングが魅力的な68年型。ラージリムと車高アレンジで魅力が際立っている。
1973 Ford F100
マイノリティな70'sフォードも、近年のクラッシックトラックの人気によって注目度が上がっている。ステップサイドこそ雰囲気があっていいのだ。
1963 Chevy II sedan
2ドア・セダンをベースに、ルーフを延長したカスタム2ドア・ワゴン。美しいフォルムとストックのような自然な仕上がりが素晴らしい。
1932 Ford Model-B Roadster
“ デイジー” ホイールやキャッチーなグラフィックに70sテイストを感じる個体。カジュアルな雰囲気に、マニュアル車なのがクール!
1960 Chevrolet Impala
サスペンションのアレンジによるローダウンの他に、サイドシルを延長するなどして、抜群にスタイリッシュなプロポーション構築する個体。
1963 Chevrolet Corvette GS Mongoose
ハンマーヘッドシャークを思わせるアピアランスがインパクト大なC2グランスポーツのクローン。国内では数台の希少な存在。
1961 Ford Thunderbird
激しいチョップトップによってスペーシーなフォルムを構築。ストック然としたエンジン&周辺のディテーリングもクール。
1949 Mercury Eight
カスタムにおける伝統的かつ頂点的な存在でもあるレッドスレッドのマーキュリー。激しくチョップトップを施したスタイリングの美しさが魅力的。ディテーリングやペイントにおいてもショークオリティの有名車!
1937 Ford Truck
トラックをベースに、大幅なチョップトップ、フェンダー排除、モデルAグリルの移植など、独創的なアレンジもさることながら、視界を遮る巨大なルーツブロアーが大迫力。轟くギアノイズが遠くからも響き存在感も絶大!
1951 Ford Tudor Sedan
カジュアルな大衆車として“シューボックス”の愛称でお馴染みの49~51フォード。ホットロッド、カスタムのいずれのフィールドでも人気の高い存在だが、国内では少数派なホットロッド的なアプローチの51年型。
1932 Ford Model-B Victoria
5ウィンドー・クーペと、2ドア・セダンとの中間的なボディスタイルの“ヴィッキー”ことヴィクトリア。ボディを始め、ポリッシュ・パーツの磨き込みが素晴らしい。長年所有されているが、まるで出来立てのよう!
1954 Chevrolet Station Wagon
シボレーの大衆車としてメジャーな150/210の初代は、ホットロッド、カスタム、ローライダーと、幅広いフィールドで人気。中でもステーションワゴンは、最上級グレードとして希少。控えめなウッドパネルがオシャレ。
1959 Chevrolet Apache
時代を反映する丸型4灯式のヘッドライトによるインパクトある顔つきが魅力的な58~59年型アパッチ。スチールルックのラージリムなど、ストックの要素を盛り込んだ近年のクラッシックトラックのトレンドを感じる個体。
1960 Cadillac Convertible
歴代キャデラックの中でも最も存在感のある59年型に対して、テールレンズ&テールフィンのデザインが洗練された60年型。この個体は、2シーターのロードスター化した上で、より仮想未来感を突き進めてボディ下部にも設置された61年型のテールフィンをさり気なく設置したショーカー。アイデアもクオリティもお見事。
Photo & Text 石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載
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