チャレンジャーSの物理的な立体感にローハンの視覚的な立体感が合体

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アメマガ2020年4月号

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LUXZ × ROHAN


LUXZ × ROHAN
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DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

まさに血に飢えた野獣、究極の姿が遂に完成!

2020年のオートサロンには、自社ブース以外にも様々なデモカーを出展したラグジ。特にローハンとコラボしたモデルをアメマガではその制作過程を追い続けてきた。最終回となる今回は、まさに究極の姿をお伝えしよう!

太陽の下やストロボで本性が浮かび上がる!

2019年の東京オートサロンの終了直後から始動した、ラグジ×ローハンのコラボレーションプロジェクト。立案から製作まで、丸1年間掛けて実現しただけに、ラグジ島澤社長は「チャレンジャーの販売を開始して、ちょうど10年。これまで蓄積したノウハウを余すことなく注入し、それをさらに昇華させてくれたのが、ローハンのペイントワークです。最早、単なるカスタムカーではなく、自分にとって作品と呼べる物に仕上がりました。渾身の一撃と言っても過言ではない、最強のチャレンジャーが誕生しましたね」と、万感の想いを込めて語ってくれた。


ベースとなったのは、2019年型のチャレンジャー・ヘルキャット。世界限定10台のチャレンジャーS・フルコンプリートキットを装着し、ノーマルとは比較にならないほどワイドなボディを手に入れている。サスペンションはHPPの車高調を組み、スタイリングを追求しながらも実用性を損なわない姿を実現。ホイールは20インチの1221で、このヘルキャットの為に特注で製作したスペシャルサイズをセット。タイヤはNITTOとなり、エレガンスさ/スポーティ感/独創的なオーラといった、あらゆる要素が1つに凝縮された、単純にクルマはと言えないものへ、まさに進化を遂げたと言えるだろう。

東京オートサロン2020の会場では、かなり強い照明に照らされていた事もあって、明るめのキャンディーレッドに見えた事だろう。だが、実際にその姿を目にすると赤黒く、まるでバンパイアか、血に飢えた野獣のように見える。

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カスタムの構想には半年以上を費やし、実際に作業に着手したのは2019年8月の事。ローハンを代表する技法「グラインダータトゥー」はもちろん「エングレイビング」や「ジャックポッドフラッシュ」と言った、ローハンの持つ技術の全てが注ぎ込まれて誕生した。

妖艶な衣を身にまとう世界でただ一つの存在

独創的なボディパーツを組み合わせる事で、ノーマルのチャレンジャーとは比べ物にならない程の存在感を感じさせるチャレンジャーSのフルコンプリートモデル。もはや、ノーマルチャレンジャーを見ても何の感動も覚えないほどだが、それを別次元の存在へ高めてくれるのは、やはりローハンによる数々のペイントワークだと言えるだろう。


今ではすっかり市民権と知名度を確立したグラインダータトゥーやエングレイビングを、ボディの隅々に渡るまで実施。実は前後のオーバーフェンダーはペイントでなく樹脂を何層も吹き付けたもの。その為、リヤのコンビネーションランプのような独特な奥行きを見せてくれ、今までに見た事もないその姿は、誰もが足を止めその世界観に惹きこまれてしまう。カラーリングを言葉で言い表すならキャンディーレッドとなるが、そんな単純な一言では言い表せない独特な深さも漂わせており、ローハンブースを訪れた人の誰ともなく「アメマガに出てたヤツだ!」という声も聞こえてきた。

ちなみにカスタムのコンセプトは「羊の皮を被った狼」だそうだが、どこをどう見ても野獣にしか見えない。これが羊というのなら、世の中のスーパースポーツは、ウサギになると思うのは筆者だけだろうか? 一仕事を終えた島澤社長と井澤社長の表情を見てみると、安心感や達成感はあるものの、プロジェクトの終わりを感じ、どことなく寂しさも見え隠れしていたが、きっと新たな計画が既にスタートしている事だろう。

LUXZ × ROHAN DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT LUXZ × ROHAN DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT

グラインダータトゥーはもちろんだが、キャンディレッドの中にも濃淡を施す事で、通常を遥かに凌ぐ立体感を実現。ボディをくまなく埋め尽くす事で、我々の知っているチャレンジャーとは、全く別の個体へと進化を遂げている。同じカスタムは地球上に存在しない、孤高の存在だと断言しよう。

ボディパーツは10台限定生産の、チャレンジャーSのフルコンプリートモデルを装着。特にオーバーフェンダーは通常のクリアではなく、アクリル樹脂を塗り重ねる事で、コンビネーションランプのような、深さや立体感を見事に表現していると言えるだろう。

HPPに特注した車高調でロワリングクを実施。これにホイールは1221の20インチをセット。オフセットも特注で、圧巻というべき深リムを装着。900馬力までスープアップを予定しているので、増加したパワーがロスなく路面伝えられるようにNITTO・INVOをチョイスする。

インテリアは、シートだけでなくドアの内張、天井、ダッシュボードに至るまで、すべてアルカンターラによる張替えを実施している。ボディカラーに合わせ、ベルトもレッドに変更。


LUXZ

所在地:岐阜県岐阜市長森本町2-1-4
HP:https://luxz.jp
TEL:058-259-3922


ROHAN

所在地:奈良県天理市櫟本町3520-1
HP:http://rohan-izawa.com
TEL:0743-61-5755


■写真:浅井岳男
■文:空野稜
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載


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