人気は本国でも快調! 新型第6世代エクスプローラー
2020 FORD EXPLORER ST
やっぱり乗るなら 4WD・SUVでしょ!?
2020 FORD EXPLORER ST
2019年発表された第6世代となる新型のフォード・エクスプローラー。新開発したプラットフォームCD6をもとに、外観上の変化はもちろんのこと、走りの質感を大幅に向上させた。なかでも、フォードパフォーマンスチームがチューンしたグレード「ST」は大きな注目モデルだ。
オールニューとなる注目のプラットフォーム
いつの時代も、フォード・エクスプローラーはSUVの王道だ。第6世代に入っても、エクスプローラーの人気は衰えを知らない。2019年、アメリカでの販売総数は23万8056台を記録した。2019年は、第5世代と第6世代が市場で共存しており、第6世代が販売の主流となる2020年は2019年に比べてさらに販売数が伸びる可能性が高い。
2019年の北米市場を振り返ってみると、上期について、第5世代はインセンティブ(販売奨励金)が若干上昇。その効果で安定した販売の落ち込みは最小限で抑えられ、次世代へと綺麗に橋渡しできたといえる。
2019年夏以降になり、北米ディーラー店舗にズラリと並んだ第6世代。同モデルが世界初披露となったのは19年1月、事実上、最後の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)だった。その場で、筆者は全米各地ディーラー関係者と意見交換したが「外観上は正常進化だが、とにかく中身が違う。走りの質感がこれまでとはまったく違う」と、ディーラー向け車両説明会の感想を熱く語る人が多かった。
第6世代での最大のウリは、フォードがCD6と呼ぶプラットフォーム(車体)だ。フォードはCD6を含む次世代プラットフォーム事業に、総額で5ビリオンドル(1ドル110円換算で5500億円)の巨費を投じて、フォードのクルマ作りの手法を根本を変えた。近年、トヨタやフォルクスワーゲングループなどがプラットフォーム開発を強化しているが、フォードとしても世界市場を見据えた次世代事業戦略の柱として、プラットフォームの重要性を再認識。その代表格として、エクスプローラーが存在する。
ハイブリッドモデルの本格導入が進む
第6世代エクスプローラーの走りが良いのは、新設計CD6を得た上で、サスペンションでの電子制御も拡充したことだ。インテリジェント4WDを、テレイン・マネージメント・システムにより、ノーマル、トレイル(林道など)、ディープスノー/サンド(砂地)、スリッパリー(滑りやすい路面)、スポーツ、そしてトー/ホール(けん引)それぞれの走行状態で最良の乗り心地とハンドリングを実現する。
パワートレインについては、直列4気筒2.3ℓエコブースト、V型6気筒3ℓエコブーストが設定され、グレードによって搭載エンジンが変更となる。モデルグレードは、これまでのエクスプローラーでも聞き慣れた、XLT、リミテッド、プラチナム、そしてスポーティモデルのSTとした。
今後注目されるのが、やはりV型6気筒3ℓのハイブリッド車だ。フォードにとっては、アメリカでの企業別平均燃費(CAFE)や欧州CO2規制への対応が必須の中、ミッドサイズSUVでのハイブリッド車として、2021年はアメリカで本格導入となる。
WHA CORPORATION【ワーコーポレーション】
TEL:052-523-3003
HP:https://wha.co.jp
■写真:古閑章郎
■文:桃田健史
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。