【リンカーン マークⅧ】曲線美が優雅でモダンなパーソナルラグジュアリークーペ

クーペ

リンカーン

アメマガ2020年4月号

THE 90's STRIKES BACK

BLUE RIVER

マークⅧ

1998 LINCOLN MARK Ⅷ

THE 90's STRIKES BACK ナインティーズの逆襲


1998 LINCOLN MARK Ⅷ

アメリカンビッグクーペの最終章。その集大成としてエアロダイナミクスでモダンなフォルムで視線を釘づけにしたマークシリーズの最終モデル。贅を尽くしたラグジュアリーサルーンは、いま乗っても色褪せない魅力を放つ。

旧モデルから一転、直線から曲線基調に進化

パーソナルラグジュアリーカーの代表格としてキャデラックと共に長い歴史を刻んできたリンカーン・マークシリーズ。エルドラドやモンテカルロ、ビュイックのリーガルクーペなど、80年代後半から90年代にかけてはフルサイズクーペから少しシェイプされたミドルサイズクーペが多くリリースされており、ネオクラシックな位置づけでいうとマークⅧよりも、むしろスクエアなフォルムが際立つマークⅦの方が妥当である。


しかし2020年に突入した昨今、90年代後半に一世を風靡していったラグジュアリーシーンの立役者達たちも十分に懐かしく、そして今見るとヨーロピアンを意識しつつもアメ車らしさを色濃く残す味わい深い存在になってきた。ミドルサイズといえど全長は5mを超えており、ゆとりある後部座席は大人3人がゆったりと乗れる室内空間を確保。このサイズで2ドアであることがむしろ贅沢に感じるほどである。

1998 LINCOLN MARK Ⅷ 1998 LINCOLN MARK Ⅷ

撮影車両はグリルが独立してフェイス回りがスマートになった98年型の後期モデル。ラグジュアリーカスタムの全盛期を迎えた時代の定番であるクローム大口径22インチ履きに加え、ダークブルーに青いピンストライプのアクセントをほんのり添えた一台。純正エアーサスペンションシステムをストックしており、乗り心地は優雅そのものである。


インテリアはサイバーナビや地デジチューナーを完備しており、曲線美溢れるインテリアデザインは20年以上の時を経てもモダンでハイセンス。現状リアシートのみホワイトへ張り替えられており、フロントシートをホワイトに張り替えて合わせるかリアを純正に戻すか?どちらを選択しても良い感じにキマりそうな予感。現在ブルーリバーで販売中とのことなので、お探しの方はぜひ!

1998 LINCOLN MARK Ⅷ

全長5.3mの長さで2ドアクーペのボディは、トラックですら4枚ドア主流の現在では考えられない贅沢なフォルム。22インチクローム(245/30R22) のラグジュアリーなボトムスも当時らしくて好印象。

DSC_9980 1998 LINCOLN MARK Ⅷ DSC_9987 DSC_9984

角のない曲線美が際立つフォルム造形美は本国のみならず日本でも人気を博し、当時はディーラーモデルも多く販売されていた。テールレンズの点灯も実に個性的で、コンチネンタルキットの名残を感じさせるトランクデザインも実に味わい深い。

4.6?のV8 INTECHエンジンを搭載

4.6LのV8 INTECHエンジンを搭載しており、280hpと当時のスペックとしては中々優秀であり、4速ATをFR駆動で走らせる感覚は、実に軽快で直進安定性も申し分なし。現車はディーラーモデルなので整備も比較的しっかりと受けていた印象。走行92,000kmはまだまだ現役である。

DSC_9993 DSC_0002 DSC_0004 DSC_0008

マーク7のスクエアなフォルムから一転したのはインテリアも同様。まるで運転席と助手席を包み込む様なラウンド形状のインパネ回りはモダンでハイセンス。サイバーナビ& 地デジETCも完備しており、あとはインテリアカスタムを完成させるか純正に戻すか? もしくは潔くそのまま乗るといったプランも悪くない。


THANKS:BLUE RIVER

TEL:0725-56-6400
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

最新記事


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2025/03/26

本国ドリフトシーンのトレンドを5世代目のマスタングでアレンジ!

クーペ

フォード

ホイール

ドリフトシーンのトレンドホイールであるRTRを第5世代マスタングにセットアップ!ネオクラシック×ドリフトスタイルで魅せる斬新なスタイリングに迫る!

ランキング


2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2021/10/13

ライバル達が生産終了するなかエクスプレスは今も現役販売される

バン

シボレー

2017 Chevrolet Express 2500 LONG EXPLORER CONVERSION