歴代ファイヤーバードにおいて3世代目は最もポピューラーな存在

クーペ

ポンティアック

ファイアーバード

アメマガ2020年4月号

THE 90's STRIKES BACK

ファイアーバード・トランザム

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

THE 90's STRIKES BACK ナインティーズの逆襲


1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

リトラを採用したスタイリッシュフォルム、エッジの効いたボディラインが魅力の3rd

歴代ファイヤーバードの中でも、隙間な存在のサードジェネレーション後期のGTA。この個体はフォーミュラのテールレンズやフェンダーフレアーなど、特有のディテールを持つヤナセによる日本国内正規車。マイナーな車体色も新鮮で魅力的。

今見ると新鮮な日本仕様、本国仕様との違いもアリ

ファイヤーバード・トランザムといえば、様々な映画に劇中車として登場することで、日本でもとりわけ人気のモデル。そこでは象徴的な『トランザム7000』の77年型や、『ナイトライダー』のK・I・T・T(ナイト2000)こと82年型に人気が集中している。数多くの劇中車が存在する中でも、この2台に憧れて実車を所有するに至るケースは、国内では特に目立つ。ナイトライダーの人気からしても、正規輸入でのセールス面からしても、歴代ファイヤーバーにおいて3世代目は最もポピューラーな存在と言える。

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

リトラクタブルライトを採用するスタイリッシュなフォルム、性能や扱いやすさなど、総合的に魅力が高い。2世代目と比較しても、兄弟車のカマロと肩を並べるほどの人気を獲得している。82~93年のラインナップの中で、フェイスリフトを受ける91年からの3代目後期は、デザイン的に後の4世代目へと受け継がれるだけに、存在感が薄くニッチな存在となっている。ヘッドライト先端のマーカーランプが収まるスリットが廃止され、別パーツのノーズが曲線基調のデザインとなる。疾走感のあるエアロフォルムとなり、一体感のあるデザインでロングノーズ感が強調されている。


この個体は、ヤナセによる国内正規車として、日本の法規に合わせた特有のディテールを備えている。フェンダーフレアの装着、格納可能なサイドミラー、本来は赤一色のテールレンズは、オレンジの入るフォーミュラ用にアレンジ。新車当時は、本国仕様とは違いはネガティブに感じたが、30年が経過した現在では、ヤナセ正規特有の希少車として逆にマニアックに感じる。

 

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

エアロフォルムなノーズコーンによってロングノーズが強調される。4世代目との狭間なだけに、それぞれの特徴を兼ね備えている。ガンメタリックの車体色も少雨数はなだけに、新鮮に映る。フードのデカールは、トランザム50周年を記念して、オーナー自身が企画したミーティングをアピールしたものだ。

搭載エンジンのL98 350ci(5.7?)シボレー製TPI(チューンドポートインジェクション)は最高出力230hp

搭載エンジンのL98 350ci(5.7?)シボレー製TPI(チューンドポートインジェクション)は最高出力230hp。トランスミッションは4速AT(700R4)。メカニズムはカマロと共通ながら、オルタネーター、ACコンプレッサーのレイアウトが何故が逆となる。

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

GTAではWS6パフォーマンス・パッケージ・サスペンションと合わせて16”メッシュダイヤモンド・ホイールを装備。センターハブにはWS6のロゴが入る。装着タイヤはNEXEN Nblue HD plus(225/55R16)。

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シートの形状、ドアハンドル、アームレスト、ゲージやコントロールパネルの模様など、兄弟車のカマロに比べて明らかに手の込んだデザインが採用されている。最上級グレードとなるGTAのシートは本来レザーだが、国内仕様ではスタンダードなファブリックだった。


Photo & Text 石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

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